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【プロ講師が語る大学共通テスト】大学受験での進路選択(中編)

 
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広大研家庭教師部門編集部
《家庭教師事業部担当者合格実績》広島大学/広島市立大学/広島県立大学/熊本大学/徳島大学/島根大学/高知大学/北九州市立大学/福岡教育大学/早稲田大学/関西学院大学/関西大学/同志社大学/立命館大学/明治大学/中央大学/修道大学/安田女子大学〔その他の実績〕不登校児担当経験/ひきこもり生徒担当経験 (家庭教師対象地域:広島市,呉市,竹原市,三原市,尾道市,福山市,府中市,三次市,庄原市,大竹市,東広島市,廿日市市,安芸高田市,江田島市,府中町,海田町,熊野町,坂町,安芸太田町,北広島町,大崎上島町,世羅町,神石高原町+※日本全国(※オンライン受講に限ります))

こんにちは。広大研家庭教師部門編集部です。
今回の記事は大学入学共通テストに関する記事です。

2021年の時点で英語民間試験、記述式問題の両導入が見送らる事が確認されています。既に多くの報道機関が本決定を取り上げており、多くの生徒さんやその保護者の方々が関心をお持ちではないでしょうか?

我々広大研家庭教師部門も本決定に対して独自の見解を持っています。
これからの大学受験はどうなっていくのか?具体的な勉強法はどのように変化するのか?そして広島での大学受験はどのように影響を受けていくのか?
今回は進路の選択法について記載していきます。

内容が多岐に渡る為、
Ⅰ.前編(大学入学共通テスト導入の意図)
Ⅱ.中編(これからの進路)→本ページ
Ⅲ.後編(具体的な学習法)
と3つの記事に分けて記載していきます。

お時間のある読者の方は順に読んで頂く事が一番のご理解に繋がると思います。
お時間がない方々は各サブタイトルをご覧になって、目的に合った記事を選択してご覧になってください。
受験の重要性や考え方の前提についてはこちら、また塾の選び方についてはこちらの記事を併せてご参照ください。

こちらの記事もCheck⇒大学共通テストによる広島での志願者数の変動

広島だけではない二つの大きな分岐点

進路の選択には大きく分けて二つの分岐点があると考えています。それは

  1. 国公立なのか私立なのか
  2. 理系なのか文系なのか

の2点です。それぞれについて特徴を見ていく事としましょう。

国公立と私立の違い

  1. 国公立
    何せ授業料が安いです。そして、国立なのか公立なのかで違いもあります。
    国立大学は入学金28万2,000円+授業料53万5,800円×年数です。
    公立大学は入学金39万3,426円+授業料53万7,809円×年数です。
    また、休学期間に上限年数がある代わりにその期間中は授業料は免除されます。
    ただし、入学試験において必要とされる科目数は多くなります
  2. 私立
    授業料が国公立と比べると高いです。また、大学によってその金額に違いがあります。
    文科省の調べによる初年度平均納付金額を以下に記します。
    入学金25万3,461円+授業料87万7,735円+施設設備費18万5,620円です。
    医学部や歯学部といった医療系学部学科では更に高くなります。
    休学期間中も授業料を納めないといけない大学もありますし、志望する可能性のある大学について吟味しておく必要があります。
    大学受験の総論的な内容はこちらの記事に記載されていますので、是非ご参照ください。
    しかし、ご存じの通りで受験に課される科目数は国公立と違い限られています

 

理系と文系の違い

この点が最も厄介だと私は考えています。そもそも理系と文系の定義とは何であるのか?法律関係者や医療関係者といった、いわゆる専門職を志望される生徒さんにとってははっきりとしています。
しかし、それ以外の進路を考えているが、未だそれがはっきりしていない生徒さんも多いと思います。ここでの理系と文系の分け方は私が講師人生を通して、実際の生徒さんを見てきた上で考え出した分け方です。

  1. 理系
    自然を研究対象とする学問。常に1つの答えを求める
    そこに人の感情等は挟む余地がなく、真理と摂理を追求する。
  2. 文系:人間を研究対象とする学問。
    絶対の真理を求めず、人によって様々な回答がある事を許容できる。
    また、それら多様な回答に目を向ける事を厭わない。

上の分け方で、生徒さんがどちらの学問を好まれるのかをよく考えてください。
これはあくまで私個人の現時点での1つの考え方ですので、参考程度に捉えてください。

こちらの記事もCheck⇒現在の日本における学力の問題点

進路に伴う科目選択

さて、本題です。生徒さんにとって受験科目数は最大の関心事項とも言えるでしょう。ですが、まずは先に書いてきた私の記事に目を通してみてください。
大学進学とは「自分の得意な能力を引き出す為に知識を補う場」です。そして、補った結果として良い職業へつけると考えてください。

受験生で多いのが「私は理系科目が苦手だから私立文系にする」といった具合です。
悪くはないのですが、良くもありません。まずは進路(大学よりも学部学科)を決定してください。自分が進みたい方向性を定め、その為に必要な科目を勉強する事が大学受験です。
今の自分に合わせて、科目選択を行い、その結果となる大学進学は避けてください
「〇〇が苦手だから、××にしよう」といった動機の生徒さんで、良い受験結果を迎えた生徒さんを見たことがありません。
「××へ進みたいから、〇〇が苦手だけど頑張ろう」としている生徒さんに勝てません。
現在の受験科目は全て時間をかけて努力する事で何とかなるものです。美術や音楽のようにセンスも必要とされる訳ではありません。

それでも、「まだ進路も方向性も決まり切らない」という生徒さんも多いと思います。そういった生徒さんは数学、英語、国語、理科(物理、化学、生物)、社会(地理、世界史、日本史)に目を向けてください(要するに全部です)。

そして理系ならば理科2科目社会1科目、文系ならば理科1科目社会2科目を勉強してください。これは国立大にて必要とされる最大限の教科科目数です。決まりきらない場合はこれら全てを勉強しておくことを強くお勧めします。これは最終的に自分に多くの選択肢を持たせてくれることにつながります。

こちらの記事もCheck⇒具体的な自習の方針

進路の調査法について

今はスマートフォンといったインターネット環境が整っています。それらから様々な職業について調べる事と思います。
それで問題はありませんが、調べた結果を「周囲の信頼できる大人」に相談してください。保護者、親戚、学校の先生、そして我々のような塾関係者です。そういった大人と一緒に調べる事をお勧めします。

大学進学は人生を左右する大きな決定となります。生半可な気持ちで決めて良いものではないと思います。必ず周囲の大人に確認をとっていきましょう。
そして、周囲の大人となる我々はそういった生徒さんたちに寄り添えるように目を配るのが一番と思われます。

こちらの記事もCheck⇒これからの日本を生き抜くための受験

決定後の学習スケジュール

以上を考慮して、今自分がすべき教科や科目が何なのかを決定してください。そして一週間の学習スケジュールを必ず立ててください
現役生の生徒さんは放課後にどうやって学習を進めるのかを決めましょう。勿論、学校から課題を出されている事が大半だと思いますので、それをこなす時間も忘れずに。
その上で、何をどれくらいの時間でどれくらいの量こなすのかを調べましょう。広大研での自習コンサルタント正にここに相当するオプションとなります。

例えば、1冊の問題集が250ページあったとします。それを完璧に仕上げるためには1,2周した程度では頭に入りません
自分が「5周はしないと必要なことを覚えきらない」と考えたならば5周します。
そして、受験まで(大学共通テスト等の日程です)の日数で割りましょう。5×250÷日数で出てくる数字を1日の課題としてこなします。これを必要な科目全てに対して、行ってください。

そして、カレンダーを用意し、課題をこなせた日とそうでなかった日がわかるようにチェックを入れてください。人間ですので、どうしても課題をこなせなかった日もくると思います。
そういった日が発生した場合は、別の日に多くこなし遅れを取り戻すようにします。出来ない日々が続けば、その分第一志望から離れていっていると考えてください。

こちらの記事もCheck⇒受験のために何をどうすればいいの?

最後に

今回は進路の決め方について記事を書きました。大学入学共通テストの中編としましたのには理由があります。それは「大学共通テスト導入はこれからの日本が求める人材像を浮き彫りにさせる」と考えたからです。

勿論、大学共通テストのみではなく、大学の在り方、そして教育過程の在り方も見直す必要性はあるのでしょう。今回の騒動で、振り回されなかったのは「進路を定め、自分で勉強をしっかりと出来ている生徒さん」だったかと思います。と言いますのも「試験形式が変更されても、求められる知識に変化はない」からです。常に何が不偏の物であるのかを意識して学習に臨む生徒さんが増えて欲しいと願っています。

また、毎度の事ですが宣伝です。我々広大研では上記のようなスタンスをしっかりと貫いていきます。文科省が定めた学習カリキュラムをその意図と真意について掘り下げ、本物の知識を身に付けたいと望む生徒さんは是非体験授業を受講してみてください。

また、家庭教師事業部編集のブログ記事を以下の通り掲載しております。家庭教師事業部の教育に対する考え方がふんだんに書き込まれています。ご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、是非ご一読ください。

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