受験に、ドラマを。広島市の進学塾 広大研の公式ブログです。

広大研 公式ブログ

【プロ講師が語る大学共通テスト】勉強を始める為の計画のたて方について(後編)

 
この記事を書いている人 - WRITER -
広大研家庭教師部門編集部
《家庭教師事業部担当者合格実績》広島大学/広島市立大学/広島県立大学/熊本大学/徳島大学/島根大学/高知大学/北九州市立大学/福岡教育大学/早稲田大学/関西学院大学/関西大学/同志社大学/立命館大学/明治大学/中央大学/修道大学/安田女子大学〔その他の実績〕不登校児担当経験/ひきこもり生徒担当経験 (家庭教師対象地域:広島市,呉市,竹原市,三原市,尾道市,福山市,府中市,三次市,庄原市,大竹市,東広島市,廿日市市,安芸高田市,江田島市,府中町,海田町,熊野町,坂町,安芸太田町,北広島町,大崎上島町,世羅町,神石高原町+※日本全国(※オンライン受講に限ります))

皆さん、こんにちは。広大研家庭教師部門編集部です。
今回の記事は大学入学共通テストに関する記事です。

大学入学共通テスト導入によって、これからの大学受験はどうなっていくのか?具体的な勉強法はどのように変化するのか?そして広島での大学受験はどのように影響を受けていくのか?
今回は具体的な勉強法の初歩である勉強計画のたて方について見ていきます。

内容が多岐に渡る為、
Ⅰ.前編(大学入学共通テスト導入の意図)
Ⅱ.中編(これからの進路)
Ⅲ.後編(具体的な学習法)→本ページ
と3つの記事に分けて記載していきます。

お時間のある読者の方は順に読んで頂く事が一番のご理解に繋がると思います。
お時間がない方々は各サブタイトルをご覧になって、目的に合った記事を選択してご覧になってください。
受験の重要性や考え方の前提についてはこちら、また塾の選び方についてはこちらの記事を併せてご参照ください。

こちらの記事もCheck⇒これからの日本を生き抜くための受験

前提として(広島にいても形式変化に対応できる学習を)

今後の大学受験では様々な変化が見られる可能性があります。前編で述べたように大学共通テストの導入にはその意図が存在します。そして、その意図が方向性として反論の余地がないものである限り、変化は生じます。

特に広島市では高校受験にその様相が色濃くでており、大学受験もその影響を受け、広島大学や広島市立大学、広島県立大学も独自の形式変更を導入する可能性はゼロではありません
広島大学は受験時の大学共通テスト英語における扱いを東京大学と同じ基準を設けています。
こういった独自性が今後もより現れる可能性を考慮しなくてはなりません。
大学受験の総論的な内容はこちらの記事に記載されていますので、是非ご参照ください。

2024年に導入が延期された記述式問題ですが、選択式問題の出題傾向が大幅に変更される可能性もあると考えています。
今回の記事では、英・数・国においてどんな変化が生じても対応できる学習法を紹介していきます。

こちらの記事もCheck⇒社会現象に左右されない自習力

英語

まず英語には

  1. 知識
  2. 英文法
  3. 構造分析
  4. 長文
  5. 英作文
  6. リスニング
  7. スピーキング

があります。

この英語学習におけるガイドラインはひょっとすると学校での指導とは違うかもしれません。ですが、多くの予備校がこのガイドラインに沿っており、また広大研もこの最も理に適っているとされる学習コンセプトを取り入れています。
それぞれについてみていきましょう。

知識

これは英単語や英熟語といった暗記モノを指します。
ここで注意してほしいのは「動詞が自動詞なのか他動詞なのか、そしてその用法」を覚える事です。
単語がどんな意味を持つのかだけを暗記しても英語は上達しません。
できれば、その単語の意味から品詞が何であるのかまで類推しながら学習しましょう。
オススメは河合塾から出ている英単語の王道です。

英文法

これは英語を読む際のルールである文法を学ぶという事です。何か1つの問題集を完璧に仕上げましょう。
そして、「そこで学んだ文法が英語の文章を読むにあたってどう役に立つのか」を考えてください。
考えた上で不明な点が出たら学校の先生や我々のような塾講師に確認してください。
文法を疎かにしている方々は意外と多かったりするので注意してください。
文法書vintageについて記している記事があるのでこちらも参照してください。

構造分析

短文に対してSVOCをしっかりと分析し、それに忠実な和訳を作成します。
ここでは英文法で学んだ事がフル活用される事となります。
この分野をマスターできるかできないかで、英語に点数差が現れます
また、この分野は間違いなく「良い指導者」が必要となります。
品詞、文の要素、英文法をしっかりと系統的に指導できる講師に習いましょう。
オススメは旺文社の「基礎 英文問題精講」です。

長文

1~3を用いて、実際に長文を読んでいきます。
文意を把握する事が第一となりますので、全てにおいて3をする必要はありません。
文意が汲み取れればそこの部分は流し読みで大丈夫です。
しかし、文意が不明な場合は立ち止まり、③へと移る必要があります。
その上で、問題文の問いに対して、正確な解答をする事が大事になります。

英作文

1~3を用いて、今度は英文を自分で作成していきます。
まずは書こうとする日本語に対して3を行います。
その上で2を駆使し、文法的に間違いのない文章を作成するようにします。
オススメは旺文社の「基礎 英作文問題精講」です。

リスニング

一番効果的なのはディクテーションと呼ばれる手法です。
私はこの勉強法を続けていたおかげでセンター試験のリスニングは満点でした。
ディクテーションとは英語の会話文をCDで流し、そこでされている会話を書きとるというものです。
聞こえた英語をそのまま書きとるので、大変な作業となります。
オススメは速読英単語のCD音声です。

スピーキング

オススメは「英語を母国語としない外国人との会話」です。
1人で会話していても無意味ですが、自分が使う物として単語を見直し、再確認する事も重要です。

こちらの記事もCheck⇒【留学経験有】旧帝大プロ家庭教師が これからの英語対策について語る

数学

次に数学ですが、数学には

  1. 問題文を把握
  2. 方針の決定
  3. 必要事項の確認
  4. 解答の作成

というプロセスがあります。
これに沿って、自分が解けなかった問題は1~4のどこでつまづいたのかを調べてください。
受験勉強では時間を効率的に使わなくてはならないので、つまづいた部分だけを勉強するようにしましょう。
それぞれについてどういった学習なのか見ていきましょう。

 

問題文を把握

そのままですが、問題文を読み「どの単元に関係する問題なのか」を見抜きます。
定期テストと違い、本番の試験では「どの単元を問う問題なのか」を自分で見抜かなければなりません。
まずはこの点で挫けると、点数を全て失点してしまう事となってしまいます。

方針の決定

次に方針を決定していきます。具体的にその数値が求められるかどうかは置いておきます。
例えば「ここの長さを〇〇(公式)で求めて、その数値のどれをXとおいて、最後に二次関数の最大最小で解く」といった具合です。
このようにどんな公式を使って、どうやってアプローチしていくのかだけを考えます。

必要事項の確認

2で自分が挙げた公式類を実用できるかどうかです。
できない場合はそれぞれを暗記、確認し直さなければいけません。
自分が忘れやすい公式類というのは勉強を進めていくと、徐々に限られてきます。
自分が問題を解けない場合は「いつも忘れてるの何だっけ?」と考えると解答へと近づきます。

解答の作成

以上の1~3を使って、解答の作成を行います。
「よって」「より」「以上から」といった接続詞を上手に使いましょう。
この点は今後の記述力を養う要となる部分です。
解答作成の際は細かい事を疎かにせず、必ず「本番のつもりで」作成するようにしましょう。

こちらの記事もCheck⇒受験の為に何をどうすればいいの?

国語(現代文)

国語力は前編に記載していました。
①語彙力②文章把握力③文章作成力に分けられます。
ただし、指導してきた生徒さんを見ていると②が出来ない原因に①の不足が挙げられます。
国語力を養成したい方は①の補充に注力してください。

その際のちょっとしたアドバイスとしては「漢字は訓読みで意味を類推する」です。
例えば「美」という漢字は訓読みである「うつくしい」という意味が含まれています。
難解な二字熟語が出てきても、1つ1つの漢字にわけて、訓読みから意味を類推してください。

また、国語ですが実は英語の③構造分析を勉強していると国語力の②も③も上達します。
英語と日本語で違う言語ではありますが、伝えたい内容は同じく人間同士なので左程変わりはありません。

国語では選択式の問題を解く際は「本文に確実に書いてある事のみ〇とする」という原則に沿ってください。
これが出来ていない生徒さんが意外と多いです。
「なんとなく本文にあった気がする」ではなく「本文の何行目のどの部分に書いてある」という事を確認してください。

こちらの記事もCheck⇒現在の日本における学力の課題点

最後に

本稿で大学共通テストに関連する記事は一旦締めくくりたいと思います。各項目を意図、進路、学習法に分けてみていきました。

最後に言える事は「今まで学習法を確立できていた生徒さんにとっては何も変化はない」という事です。この点を最後に持ってきましたのは、「現時点で大学受験をまともに捉えられていない生徒さんやご家庭があまりに多すぎる」からです。広島に来ましてから、明らかに大学受験を舐めている生徒さんが多いように私は感じています。

大学受験は一生に一度の大勝負です。私たち広大研はその大勝負を真面目に真向から立ち向かう生徒さんを応援かつ支援していきたいのです。大勝負と捉えられていない生徒さん、歓迎します。大勝負と捉えて頑張りたい生徒さん、歓迎します。どちらの生徒さんも自分たちに必要な知見を我々からどんどん吸収していってください。そして世に大きく羽ばたいていって下さい。

また、家庭教師事業部編集のブログ記事を以下の通り掲載しております。家庭教師事業部の教育に対する考え方がふんだんに書き込まれています。ご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、是非ご一読ください。

<家庭教師関連記事>

<教育全般記事>

<中学受験関連記事>

<大学共通テスト関連記事>

<関関同立大学入試関連記事>

この記事を書いている人 - WRITER -
広大研家庭教師部門編集部
《家庭教師事業部担当者合格実績》広島大学/広島市立大学/広島県立大学/熊本大学/徳島大学/島根大学/高知大学/北九州市立大学/福岡教育大学/早稲田大学/関西学院大学/関西大学/同志社大学/立命館大学/明治大学/中央大学/修道大学/安田女子大学〔その他の実績〕不登校児担当経験/ひきこもり生徒担当経験 (家庭教師対象地域:広島市,呉市,竹原市,三原市,尾道市,福山市,府中市,三次市,庄原市,大竹市,東広島市,廿日市市,安芸高田市,江田島市,府中町,海田町,熊野町,坂町,安芸太田町,北広島町,大崎上島町,世羅町,神石高原町+※日本全国(※オンライン受講に限ります))

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© 広大研 公式ブログ , 2019 All Rights Reserved.