【広島大学に合格したい】受験対策を戦略から解説【2024年最新】
こんにちは!広大研公式ブログ編集部の川口です。
今回は、「広島大学に合格したい!」と、受験勉強を始めようとしているあなたに向けて、広島大学合格のための具体的対策と実際の勉強法についてご紹介しています。
本記事では、広島大学合格のために全学部に通じる内容を、次の3STEPで解説していきます。
- 広島大学の入試について
- 現在地の把握と周りの環境を整える
- 広島大学合格への具体的対策
※本記事は、広島大学の合格実績を多数誇る「広大研」の塾講師が、最新情報をもとに執筆しています。
記事最後の広大合格のための具体的対策は、合格する上で、特にお役に立てると思います。
本記事の目次
広島大学に合格したいならまず知るべき「広大入試の基礎知識」
まずは、「広島大学の入試」や「敵」を知るというところから始めましょう。
合格基準や、敵のレベルを知らずして、ただ勉強しているだけでは決して合格はつかめません。
広島大学合格に向けて勉強を最適化するためにも、入試全体の特徴や科目ごとの傾向や配点を知っておきましょう。
広島大学各学部の入試科目・配点
まずは、あなたの受けたい学部の入試科目を確認しましょう。
基本的には一般入試の場合、
- 共通テスト5〜6教科7〜8科目
- 二次試験2〜3教科
が、入試科目として設定されていると思います。
配点も学部によって幅はありますが、概ね、文系は二次配点率が50%前後、理系は60%前後となっています。
傾向から言って、共通テスト・個別(二次)試験均等型〜やや個別(二次)試験重視型であり、両方とも疎かにできないことがよく分かります。
広島大学文系学部の科目ごとの配点
文系学部における科目ごとの配点についても確認しましょう。ここでは教育学部([文科系]<初等教育教員養成コース>)を例として見てみます。
科目 | 英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 地歴・公民 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
共通テスト | 200 | 200 | 200 | 200 | 100 | 900 |
個別(二次)試験 | (400) | (400) | (400) | ー | ー | 800 |
合計 | 200(600) | 200(600) | 200(600) | 200 | 100 | 1700 |
こう見ると、共通点テスト・二次合計点の1700点のうち、なんと1200点を英語、数学、国語のうち2科目が占めていることが分かります。
理系学部に合格するために重点的に対策すべき科目は英語、数学、国語のうち選択する2科目だということが分かりますね。
広島大学理系学部の科目ごとの配点
次に理系学部における科目ごとの配点についても確認しましょう。ここでは広島大学総合科学部(理科系)を例として見てみます。
科目 | 英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 地歴・公民 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
共通テスト | 200 | 200 | 200 | 200 | 100 | 900 |
個別(二次)試験 | ー | 400 | ー | 800 | ー | 1200 |
合計 | 200 | 600 | 200 | 1000 | 100 | 2100 |
こう見ると、共通点テスト・二次合計点の2100点のうち、なんと1600点を数学と理科2科目が占めていることが分かります。
理系学部に合格するために重点的に対策すべき科目は数学と理科だということが分かりますね。
広島大学入試科目の特徴
それでは各科目ごとの特徴について詳しく解説していきます。
それぞれの入試科目について
- 試験時間
- 大問数
- 出題問題の傾向
- 文系理系共通問題か
といった特徴も合わせてチェックしておきましょう。また、科目ごとの対策も説明します。
国語
試験時間 | 120分(文系理系共通) |
大問数 | 3問 |
出題問題の傾向 | 現代文:
漢字と語彙問題、内容説明問題、理由説明問題、本文要約問題 古文漢文: 語彙問題、文法説明問題、傍線部訳問題、内容説明問題、本文内容に対する筆者の見解、登場人物の人物像、教訓 解答字数に関しては、制限有と制限無の両方あり |
文系理系共通問題か | 受験学部によって【評論文・小説・随筆】【評論文・古文・漢文】の2種類に分かれる。 |
現代文受験型
特に第1問 評論文が難しい(広大の評論文は抽象度がかなり高い)ので、記述演習に追加して「現代文背景知識」を身につけておく必要があります。似た出題であれば神戸大学とかオススメです。
古文漢文受験型
漢文が読みやすいため、ここを得点源にする必要があります。古文漢文ともに暗記で点数が取れるものも多くあるので、つまらないミスをしないことが大切ですね。似た出題であれば神戸大学、北海道大学とかおすすめです。
英語
試験時間 | 120分(文系理系共通) |
大問数 | 4問 |
出題問題の傾向 | 段落ごとの日本語要約、超長文読解、意見論述型の英作文、資料説明型の英作文 |
文系理系共通問題か | 文理共通 |
広島大学の2次試験英語において、特に差がつきやすい出題は以下の2つです。
- 差が付きやすい要約問題(200字以上)
- 特徴的な図表を用いた自由英作文
記述形式の問題が多く、単なる和訳問題とは異なり英文を深く理解した上で内容を説明する力が問われます。また、自由英作文では使える表現をなるべく多く覚え、どのようなテーマで出題された場合でも覚えた表現を繋ぎ合わせて解答が作れる状態にしておきましょう。
広島大学の2次試験英語対策には、こちらの記事も必見です!
数学
試験時間 | 120分(数学IIIを利用しない)|150分(数学IIIを利用する) |
大問数 | 4問(数学IIIを利用しない)|5問(数学IIIを利用する) |
出題問題の傾向 | 【頻出単元】
数学ⅠA:確率 数学ⅡB:数列・ベクトル・図形、微積分 数学Ⅲ:微積分(面積・体積)、複素数 |
文系理系共通問題か | 学部学科によって異なる |
上記の頻出単元を中心に、過去問演習を通してしっかりとした解答力を身につけておきましょう。数学は時間との勝負になります。自分が合格するために何割必要か把握した上で、必要以上に得点しようとせず、確実に取らなければいけない部分をきちんと得点していくことが重要になります。また、計算力・計算スピードも重要になってきますので、常に解答時間を意識した演習を心がけてください。
以下の記事で過去問解説も行なっています!
理科
試験時間 | 60分(1科目受験)| 120分(2科目受験) |
大問数 | 3〜5問(年・科目によって異なる) |
出題問題の傾向 | 基礎的な知識を問う問題が多く出題される。
出題に特別ひねった内容は少なく、基本に忠実にきちんと典型問題を押さえておけば解ける問題がほとんど。 他の科目に比べて対策が容易であると言える。 |
文系理系共通問題か | 文理共通 |
基本的に物理・化学・生物のいずれの科目も、空欄補充、選択肢問題、記述問題からの構成となっています。レベルとしては標準的な内容がほとんどですが、全範囲満遍なく出題され、融合問題や、生物では考察問題も出題されるため、十分な対策が必要とされます。
特に対策方法に困りやすい生物については、こちらの記事で勉強方法を詳しく解説しています!
広島大学の学部ごとの偏差値・難易度
広島大学の学部(学科)ごとの偏差値と難易度は以下の通りです。
広島大学前期試験 偏差値・難易度
学部学科 | 偏差値 | 難易度 |
文学部 | 57.5 | 難 |
法(昼間)学部 | 57.5 | 難 |
経済(昼間)学部 | 55.0 | 中 |
法(夜間主)学部 | 52.5 | 中 |
経済(夜間主)学部 | 47.5 | 易 |
教育学部 | 50.0〜57.5 | 難 |
理学部 | 52.5〜55.0 | 難 |
工学部 | 50.0〜52.5 | 中 |
生物生産学部 | 50.0 | 中 |
医学部医学科 | 65.0 | 超難関 |
医学部保健学科 | 50.0 | 中 |
歯学部歯学科 | 60.0 | 難関 |
歯学部口腔学科 | 45.0〜47.5 | 易 |
薬学部 | 55.0〜60.0 | 難関 |
総合科学部総合科学科 | 52.5 | 中 |
総合科学部国際共創学科 | 52.5 | 中 |
情報科学部 | 52.5〜55.0 | 中 |
広島大学の合格対策で、まず抑えるべきポイント
広島大学の入試科目や配点を見て分かったことをまとめると、下記になります。
- 配点の大きな科目を優先した勉強
- 加えて、共通テストで高得点の取れる勉強
「重点科目は二次試験にある科目なのに、その上、共通テスト対策もしろって矛盾してるじゃん!」
という指摘を受けそうですが、まさに、この矛盾こそが広島大学合格に向けた受験勉強の難しさと言えるでしょう。
この矛盾の解決法については、合格への対策(受験戦略の項)で書いていこうと思います。
広島大学に合格したいなら取るべき、合格最低点
次に必要な情報として各学部の合格者最低点があります。
もし、あなたがこれから受験勉強を始めようにも、具体的にどれくらいの点数を取ればいいのか分からなければ、計画を立てることは出来ません。
合格に必要な点数を確認する際にまず、注目してほしいのは直近3年分の合格者最低点です。
あなたが志望する学部の合格者最低点を確かめてみましょう。3年分見ておくと大体の点数が分かるのではないでしょうか。
受験勉強していくにあたっては、最初の目標としてこの合格者最低点を目標にしていくのがいいでしょう。
各学部別の詳しい最低点の考察はこちらの記事をご覧ください
詳細記事:【広島大学の合格最低点】から考える広大センター・二次試験の難易度と目標点
広島大学に合格したいなら『現在地の把握』と『環境の整備』を考えるべき
ここまで広島大学の入試基礎知識についてお話ししてきました。
ここまでがSTEP1です。
次、2STEP目では、広島大学合格ライン(目標)と現在地の差を確認します。
目標がある程度具体的に定まったら、『今の自分』を見つめ直しましょう。
そして、ゴール(目標点数)と、現状(今の点数)の間には、どのくらい差があるでしょうか?
この差を埋めることが、あなたが広大に合格するために必要なのです。
自分の現在地を知るためには「模試」と「過去問」が必須
まずは、あなたの現在地について知りましょう。
自分の現在地を知るためには、模試の結果で評価をするしかありません。
しかし、あなたは、模試の結果を合格判定でしか見ていないということはないでしょうか。
模試の結果を評価する方法にはいくつか注意事項があります。
共通テストの実力は、全統マーク模試で評価しよう
共通テストの実力は、全統マークなどで評価すれば問題ないでしょう。
全統マーク模試は浪人生を含め、最大規模の受験者数を誇る模試と考えます。そのため、過去の膨大なデータから良質な問題が出題されています。
また、浪人生が多く受験しており、春の段階から本番に近い問題構成・問題の質となっており、単純比較にもってこいと言えます。
もし、あなたの学校が進研模試しか受験しないなんてことがあれば、早急に全統模試への申込みをお勧めします。
二次試験の実力は、過去問で評価しよう
次に、二次試験の実力を評価したいわけですが、記述模試はあまり”当てになりません”。
というのも、各大学の二次試験はそれぞれ特徴があり、一般化された記述模試では目標と比較しづらいからです。
だからといって、各大学のオープン模試などは夏に行われることがほとんどなため、受験初期の現在地を知ることは難しいです。
そこで、二次試験の実力を評価するためには、過去問を一年分解いてみることをオススメします。
過去問であれば、ネットや赤本などで比較的簡単に手に入るはずです。昔の過去問は良くないかもしれませんが、最近のものから一年分選んでみてください。
模試・過去問の点数を合格者最低点と比較
最後に気をつけてほしいポイントが上記2つの評価の仕方です。
マーク模試の点数、過去問の点数を先程確認した合格者最低点と比較してみましょう。
全体の点数はもちろんですが、各教科ごとで何点ぐらい失点しているのか見てみると、あなたの本番での理想的な得点配分が見えてくると思います。
今一度、模試の成績を用いて自分の現在地を再評価してみましょう。
現状と目標の差を埋めるためには、環境を整えよう
現在地が評価できたところで、今まで、そしてこれからを評価してみましょう。
なぜあなたは今現在の位置にいるのでしょうか。
なぜそんなに目標(合格最低点)との差があるのでしょうか。
残り1年で果たしてその差は埋まるのでしょうか。
冷静に考えてみましょう。
まずは、あなた自身の問題。学校や塾で言われたことを100%こなすことは出来ていましたか?
勉強量については嫌でもこれから上がるので問題ありませんが、志望校への情熱は冷めていないでしょうか。
次に、周りの環境はどうでしょうか。あなたが現在地にいるのは今までやってきた勉強が合ってないからかもしれません。さらに、今の環境はそもそも広島大学に合格出来る環境でしょうか。同じような環境で育った人は合格できていますか?環境整備も非常に大事です。
これからの環境は常に広島大学合格を一番に考え、できるだけそこに集中できるよう、無駄は徹底的に削ぎ落としていく必要があります。
学校の定期テストの点が上がる勉強が、広島大学合格に直結するかというと、疑問符がついてしまいます。
広島大学に合格したいならやるべき具体的対策を公開します
具体的なゴールラインの設定を終え、今までの自分・周囲の環境を振り返り、ゴールまでの道のりをイメージしてきました。
最後に広島大学合格に向けた具体的な対策について書いておきます。
対策としては大きく2つです。
- 受験戦略を立てる
- 受験計画(勉強計画)を立てる
戦略を考え、計画を立ててから勉強を始められるよう、順番に解説していきます。
広島大学合格のための受験戦略
「広島大学の入試について」の項で、共通テストの高得点を目指した勉強と重点科目の二次試験もカバーした勉強を両立しなければならないという矛盾が出てきました。
この解決方法ですが、ズバリ、共通テストにおいて重点科目で高得点が取れるように勉強していくことです。
広島大学の二次試験は英語を除いて基本レベルから応用レベルの問題で構成されています。
共通テストに向けた勉強で培った知識だけでなく、問題を解くテクニックもそのまま二次試験で応用出来ることが多いです。
さらに、共通テスト逃げ切り型の得点配分で合格を狙うことが出来ます。
広島大学は共通テストの配点が40〜50%と少なくないです。共通テストでしっかり得点していれば、二次試験で優位に立つことが出来、合格の可能性は高まります。
まさに、センター試験で高得点を取り、さらに広大記述試験の得点を安定させる一石二鳥の戦略と言えます。
広島大学合格のための受験計画
最後に受験計画についてお話します。
細かい教科ごとの受験計画については該当記事または『受験のホンマじゃろか!?TV』をご覧ください。
受験初期は主要対策科目を3科目に絞る
まず、受験初期については特に重点的に行う主要科目を3科目に絞り、参考書等で基礎を固めていきます。
各教科インプット教材とアウトプット教材を用いて、基礎的な内容を2〜3ヶ月で完璧に仕上げていきます。
例えば、英語・数学・物理を主要3科目に据えると、基礎的な内容を演習するには以下の参考書がおすすめです。
基礎的内容のインプットに適した参考書
- 基本はここだ!(英語)
- チャートシリーズ(数学)
- 宇宙一わかりやすい高校物理(物理)
基礎的内容のアウトプットに適した参考書
- スピード英語長文(英語)
- チャートシリーズ(数学)
- 物理のエッセンス(物理)
また、広島大学の参考書ルートの詳細については、こちらの記事でも解説しています。
是非ご確認ください。
【プロが教える】広島大学合格に向けた参考書ルートを科目別に解説!
どの科目を優先的に取り組むかは、下記記事を参考にするといいでしょう。
⬇︎広大合格のプロ「広大研」が、各学部の受験対策について、別記事で解説しています。
標準〜応用レベルの問題を参考書等で演習
基礎が出来るようになれば、次は夏場にかけて応用問題に移りましょう。
ここでは、標準〜応用レベルの問題を演習していくことになります。
問題レベルで言うと、共通テストの少し難問レベル〜二次試験標準レベルの問題です。夏休みからは、主要科目以外の科目も少しづつ基礎を勉強していくことになります。
徹底した共通テスト対策
秋に入ると共通テスト対策をしっかりしましょう。
よく、この時期に赤本を解くカリキュラムになっている受験指導を見かけますが、広大合格に向けた受験戦略の通りここでは、徹底した共通テスト対策を行います。
具体的には過去問・予想問題集を用いた演習とまとめノートを用いた知識の整理を行います。これを繰り返し、共通テスト対策
を十分に行った上で当日を迎えましょう。
共通テスト後は二次試験対策
共通テストを終えたら、後は、赤本(過去問)、オープン模試の過去問、設問形式別の特訓を行いましょう。
この段階では参考書で新しい問題に触れるよりも、過去問などの実践的な添削指導が重要になってきます。学校・塾で解答を添削してもらい、広大の二次試験で点数を稼げる答案づくりを学びましょう。
下記記事では、広島大学の科目別対策も書いています。
関連記事:【広島大学 二次対策】これだけは絶対抑えておきたい「科目別」オススメ対策法4選!
戦略は人それぞれ。だからこそ広大研が徹底サポート!
以上が約1年間の受験計画になります。
ここから、一年間でやっていく参考書・教材の選定、月間計画、週間計画、毎日の勉強量にまで落とし込み、それをひたすらこなして下さい。そうすれば、あなたは広島大学に合格するはずです。
しかしながら、受験戦略と受験計画は個人で異なります。
ここに書いた受験戦略や受験計画は一般的なものであり、より詳細にあなたに最適化した対策を作りこまないといけません。
あなただけの受験戦略・受験計画について詳しくお話が聞きたければ、広大研に是非お越し下さい。受験のプロによる面談を行っております!
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⬇︎その他、各学部の受験対策についても、別記事で解説しています。