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【傾向と対策】広島大学総合科学部総合科学科(理系受験)に合格するには?【プロが解説】

國貞 真矢
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國貞 真矢
逆転合格塾 広大研 広島駅前校の数学科専任講師。 広島大学総合科学部総合科学科数理情報コース、修道高校出身。 現役時には、数学、物理、化学がいずれも4〜5割程度だったが、圧倒的な努力量と分析により、浪人時代に9割まで引き上げることに成功。 生徒の「分からない」ところを、いかに「スッキリ」と理解させるかを意識した授業が評判。物腰が柔らかく、質問のしやすさから人気が高い。 特技・趣味:仕事、筋トレ、プログラミング、スノーボード、ダーツ、読書

 

こんにちは。広大研公式ブログ編集部の國貞です。

総合科学部総合科学科理科系文科系の2種類の受験方式があります。

今回は特に、理系での受験を目指しているあなたに向けて、

実際に広島大学総合科学部総合科学科へ合格した僕から

入試結果分析を行い、そこから合格に向けた受験戦略と受験計画

についてお話しさせていただきます。

 

1. 広島大学総合科学部入試状況
2. 受験戦略
3. 受験計画

 

という3ステップで解説していきます。

 

総合科学部入試状況

 

それでは初めに、総合科学部総合科学科の入試について確認していきましょう。

この記事では、前期試験について書いていきます。

 

入試科目・配点

 

まずは入試科目と配点について確認してみましょう。 →令和3年度入学者選抜に関する要項

 

英語 国語 数学 理科 社会 合計
共通テスト 200 200 200 200 100 900
2次試験 400 800 1200
合計 200 200 600 1000 100 2100

 

広島大学総合科学部で理系受験をする場合その最大の特徴は2次試験に英語がなく、理系重視の配点であることです。

2次試験の配点を見てみると、数学400点と理科800点の 合計1200点となっています。

共通テストも合わせて考えてみると、

共通テストと2次試験の合計得点の2100点中、 数学が600点 、理科が1000点を占めています。

このように配点からもわかるように圧倒的に理系重視の 入試となっています。

 

 

入試結果

 

過去の入試結果を確認してみましょう。→入学者選抜結果情報

合格者の情報を見てみます。前期試験の情報になります。

総合点 大学入試共通テスト 個別学力検査(2次試験)
配点 最高 平均 最低 配点 最高 平均 最低 配点 最高 平均 最低
2020 文科系 2100 1617 1503.9 1431 900 741 689.0 626 1200 942 814.9 729
理科系 2100 1637 1380.6 1256 900 777 664.6 554 1200 990 716.0 602
2017 文科系 2100 1697 1530.8 1464 900 796 713.6 648 1200 915 817.2 726
理科系 2100 1558 1411.9 1295 900 769 689.7 612 1200 900 722.2 596
2018 文科系 2100 1648 1478.9 1412 900 768 683.3 617 1200 909 795.6 687
理科系 2100 1596 1302.1 1172 900 764 673.8 607 1200 864 628.4 486

 

このように合格者配点を見ていくと 、理系受験では大体1350点から1400点(総合得点の65〜67%)あたりをとると、

十分合格圏内だということがわかりますね。

 

 

受験戦略

 

それでは次に、受験戦略についてお話ししていきます。

理系受験においては、いかに数学や理科について 高得点をとっていくかが合格できるかどうかの鍵となります。

次の表のように 共通テストと 2次試験の 配点を比較してみると

 

英語 国語 数学 理科 社会 合計
共通テスト 200 200 200 200 100 900
2次試験 400 800 1200
合計 200 200 600 1000 100 2100

 

国語や英語、社会などの文系科目の 全体を占める割合が 圧倒的に少ないことがわかります。

極論を言えば 国語や英語社会などが0点だとしても 共通テストと2次試験で 数学理科の得点を 十分に取れば、合格圏内に 入れることになります。

総合科学部の理系受験に焦点を絞った勉強をするのであれば 、英語や国語に時間を割くのではなく

英語や国語、社会は平均点程度を取り 、数学や理科の得点を 9割近くまで引き上げるために時間や労力を割くべきだと考えます。

 

 

理系科目について

 

 

理系受験の入試では、総合得点における理系科目の割合を見てもわかる通り、理系科目を制したものが合格を手にすることは明らかです。

したがって、理系科目にフルコミットした勉強を行なっていく必要があります。

 

しかし、ただがむしゃらに勉強すればいいというわけでもありません。

理系科目を勉強していく上で意識しないといけない重要なことことがあります。

それは、理解できたつもりになっていないかということです。

 

これまで数々の生徒を見てきた中で、特に思うのは

「めちゃくちゃ頑張ってるのに、全然点数が上がらない!

といった生徒が多数いることです。

そういった生徒に話を聞いてみると、自分で演習しているときはできるけど試験になると途端にわからなくなるといったケースが大半です。

 

なぜそのようなことが起きるのか。

それは、理解できたつもりになっていることが原因です。

 

理解できているかどうかチェックするのは非常に簡単です。

友達や先生に解いた問題の解説をしてみてください。

答えは出せるけど、説明はちょっと…という人は、そのまま勉強していくと危険です。

 

文系科目について

 

試験の配点からもわかるように、文系科目は労力や時間に対して得られる得点が多くないので、効率よく要点を絞った勉強が重要になってきます。

出題内容から、配点が高い分野や得点しやすい部分から優先的に勉強していくのが良いでしょう。

目標の得点としては、6割くらいを目安に取れれば妥当でしょう。

 

受験計画

 

それでは次に受験計画についてお話ししていきます。

理系科目それぞれの科目について どのように勉強していけばよいか、個別にポイントを確認していきましょう。

 

※ 筆者は理科科目を物理と化学で受験したため、

以下の記事で広大生物の攻略方法を大公開しています。

参考記事【プロが解説】広島大学の二次試験(生物)の傾向と対策

 

数学

 

春にすること

まずは チャートなど の問題集を軸に基礎固めを行いましょう。

どんなに難しい問題も 基礎的な内容の組み合わせで解くことができます。

まずは簡単な問題を通して 公式一つ一つの意味を理解し、どのような場面で講師や定理を使えば良いのか適切に判断できるようになるための下準備を整えて おきましょう。

ここで手を抜かず丁寧に反復することが、後の勉強のスピードや効率をアップさせます。

自分の考えがあっているか不安な場合は、周りの友だちや信頼できる先生の力に頼りましょう。

 

夏にすること

夏は春にやってきた内容の中から、苦手単元を徹底的になくすことが目標です。

単元にとどまらず、計算が苦手であれば計算演習を学習計画に盛り込むことも大切です。

数学IIIも学校の進度にかかわらず(必要であれば自分で基礎的な範囲は終わらせておく)行なっていきましょう。

 

秋にすること

チョイスなどの2次試験を使った問題集などで、複合的な問題に対する応用力をつけましょう。

解説をしっかり読み、これまで学習してきた知識がどのように使われているのか、なぜその公式を使うのかをしっかり理解しましょう。

 

また、秋以降は共通テスト演習を行なっていくことになります。

共通テストの過去問を解いて見て、6割取れていない場合は基礎が不十分です。苦手な単元から振り返りましょう。

夏の時点で、どの程度理解できているか共通テストやセンター試験の過去問を解いてみてチェックするのも良いですね。

 

 

物理

 

春にすること

物理のエッセンス(非常にオススメ!)で基本的な現象の意味や公式の使い方を勉強していきます。

春は力学を徹底的に完成させましょう。

力学は試験中の問題の中でも配点が大きく、物理の他の分野のベースでもあります。

問題に正解するのが目的ではなく、あくまでもなぜ今その公式を使うのかといった本質的な部分を明確化することが重要です。

物理のエッセンスが難しい場合ははじめから丁寧になどの参考書から始めましょう。

 

夏にすること

力学以外の波動・熱力学・電磁気の各分野を完成させましょう。

時間的に電磁気の部分は秋にくい込むかもしれませんが、それで問題ありません。

すでに学習済みの力学は良問の風などで実践的な問題を演習しておきましょう。

 

秋にすること

良問の風を徹底的に完成させることです。

良問の風は2次試験向けの問題集ではありますが、この時期からしっかり演習しておくことで共通テストの得点が飛躍的にアップします。必ず共通テスト前までに仕上げましょう

 

また、秋以降からは共通テストやセンター過去問(10年分)および各予備校が出している模試の過去問を使って演習し、苦手な単元のあぶり出しとその復習を行います。

 

 

化学

 

春にすること

理論化学の内容を完璧にしていきます。

使う問題集は学校指定のもの(リードαやセミナー)などで大丈夫です。

必ず、参考書などのインプット教材を合わせて学習を行なってください。

参考書は共通テスト 化学の点数が面白いほどとれる本などがオススメです。

ただ問題集を解くだけの勉強では成績は全然上がりません。

理論化学は、計算問題や無機化学、有機化学を解く上での必須の知識となるので、必ず押さえておきましょう。

 

夏にすること

計算問題と無機化学を完成させます。

計算問題の参考書として特にオススメなのは照井式問題集 理論化学 計算問題の解き方です。

各テーマにおける解法が一元化されていて、非常にわかりやすく効率的に学習できます。

無機化学は暗記的要素が強く、時間がかかってしまうことが予想されます。

使う問題集や参考書のボリュームを加味して、1日にこなす量を逆算しておきましょう。

 

秋にすること

有機化学を完成させましょう。

ただ暗記するのではなく、規則性や共通項に着目してルールベースでまとめて学習していくことが効率的に覚えるコツです。

 

秋頃から、共通テストの過去問題に着手しておきましょう。

化学全体を通して演習し、あまり得点できていない単元があれば参考書などに戻って理解できていない部分の復習を行いましょう。

 

広大研では無料体験授業を行なっています

 

 

今回は、総合科学部総合科学科の理系受験について、入試の傾向とその対策についてお話しさせていただきました。

 

この記事を読んでどのように勉強すれば良いか明確になってもらえれば嬉しいです。

なんとなく何をすれば良いかはわかったけど、具体的にどうすれば良いのかわからない」という場合には、いつでも広大研までご相談ください。

 

また、広大研に少しでも興味を持ってくださった方や、「逆転合格で第一志望合格を狙いたい!」という方も、まずは気軽に無料体験授業にお越しください!

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以下の記事では、広大研と相性の良い生徒の特徴を解説しています!

参考記事→広島の予備校「広大研」への入塾をオススメする受験生の特徴とは!?

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國貞 真矢
逆転合格塾 広大研 広島駅前校の数学科専任講師。 広島大学総合科学部総合科学科数理情報コース、修道高校出身。 現役時には、数学、物理、化学がいずれも4〜5割程度だったが、圧倒的な努力量と分析により、浪人時代に9割まで引き上げることに成功。 生徒の「分からない」ところを、いかに「スッキリ」と理解させるかを意識した授業が評判。物腰が柔らかく、質問のしやすさから人気が高い。 特技・趣味:仕事、筋トレ、プログラミング、スノーボード、ダーツ、読書

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