広島県公立高校入試(理科)の傾向と対策【受験のプロが解説】
こんにちは。
広大研公式ブログ担当 武川 です。
高校入試まで2ヶ月を切りました。
受験生の皆さんは、私立高校入試対策や選抜Ⅰの対策など、入試に向けた本格的な勉強時期が近づいています。
特に、土日の勉強時間を上記の対策時間に充てることができるようにしましょう。
今回のブログでは
・広島県公立高校入試の理科の難易度ってどれくらい?
・出題される単元はどの単元?
・入試で高得点を取るための勉強方法はどうしたらいいの?
など、広島県公立高校入試(理科)の傾向と対策をお伝えいたします。
また、先々の話になりますが、大学受験を成功しやすくするための物事の考え方をまとめたブログ記事も広大研公式ブログには掲載しております。
興味を持たれた方がいらっしゃっいましたら、是非ご一読ください。
本記事の目次
理科の難易度
以下に載せたデータは、大学入試改革以降に実施された広島県公立高校入試の科目別平均点になります。
大学入試改革後の理科の入試問題は記述問題が多くなったので、平均点がガクンと下がりました。
しかし、ここ3年間は入試傾向に慣れたことから対策もしやすくなり、平均点も他教科より高くなっていることが読み取れます。
ここ数年間の傾向を踏まえると、他教科よりも点数が取れやすいと思いますから、理科を苦手とする人は早めの対策を行いましょう!
出題傾向
大問数は4題、物理・化学・生物・地学それぞれ幅広い単元から出題されます。
1題ごとの配点は12点または13点とほぼ均等になっているので、苦手分野が1つでもあると入試では不利となってしまいます。
不利な科目にしないために、各分野で出題された単元を事前に知り、対策を講じなければいけません。
物理分野
下記データは、過去4年間分の過去問を参照した出題傾向のデータになります。
力学・電流・磁界の単元から、グラフや表を読み取りながら、その数値を利用して計算問題を解かせることが多いです。
また、記述問題やグラフ・図で示す問題も頻出ですので学校のワークを取り組む際、注意しましょう。
化学分野
1つの実験を通して、物質の変化や化学変化が出題されやすい印象です。
そうなると、化学式や化学反応式を含め、実験操作の手順・器具の扱いなど基礎知識や関連事項を問う内容になっています。
計算問題や記述問題ももちろん出題されるので対策が必要になります。
生物分野
観察・実験を通して問題が出題されやすいです。
語句知識を問う簡単な問題から、観察の仕方や実験の内容に関する記述問題など幅広い問題が出題されます。
地学分野
図や表、グラフなどを読み取って問題を解かせる問題が多いので、知識を丸暗記しているだけでは太刀打ちできないと思います。
天体系は苦手とする中学生が多いので、この単元を含めた苦手克服ができるかどうかによって、高得点をとれるか決まるでしょう。
本番で高得点を取るために
- 物理分野
法則や原理の理解を最優先にして、公式の暗記やパターン問題の解き方を問題演習を通して身につけていきましょう。
パターン問題の中には、図やグラフの読み取り、作図等も含まれていると思います。入試問題で頻出となりますので1問ずつ丁寧に解いていきましょう。
- 化学分野
教科書や学校のワークに載っている実験はすべて目を通しておくことをお勧めします。
※実験器具の操作など特に気を付けるようにしてください。
また、化合する物質の質量変化、酸化・還元によってできる物質の特徴は出題されやすいので注意しましょう!
- 生物分野
動物や生物、植物の分類暗記がとても重要になります。
また、実験手順(その操作の目的を含む)や結果を理解しておかなければ記述問題で出題されやすいので、1つずつ暗記を徹底してください。
- 地学分野
図を書いて整理することで解ける問題が多い印象です。
そのため、単元ごとに勉強した内容を自分で整理する練習をしておきましょう。
また、ここ最近出題されていない地震分野について、初期微動継続時間や波の速さ、震源の距離の求め方などの計算問題も押さえておきましょう。
まとめ
すべての分野から試験問題が出題されるので、どの単元から勉強すればいいのか悩むと思います。自分の得意分野・不得意分野と入試までの残り時間を考えることで、どの単元を優先的に勉強すべきか決められると思います。
あとは、基礎事項を疎かにせず徹底して身につけてもらい、実験観察などの記述問題に対応するため、学校の教科書やワークを利用して一つずつ覚えていき、過去問を使って得点に結びつけられているか確認するようにしてください。
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