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広島市立大学に合格したいなら【受験のプロが入試傾向と対策を徹底解説】

 
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Keita Takegawa
逆転合格塾 広大研 広島駅前校 英語科数学科講師 広島大学薬学部卒、修道高校出身。様々な問題を生徒目線で考え、生徒からの「なぜ」に応える指導を徹底。やるべき事を最小化し、定期テストupから大学受験合格まで生徒の目標達成に力を注ぐ。

こんにちは。

広大研公式ブログ担当 武川 です。

 

今回のブログでは、広島市立大学に合格したい!と思っているあなたに向けて、

広島市立大学に合格するための対策と勉強法について紹介していきます。

また、そもそも市立広島大学で何が学べるのか、

自分がなぜ市立広島大学に進学したいのかがはっきりしていない人もいると思います。

 

広大研に入塾される市立広島大学を志望する生徒の多くは、

「自分の今の学力で目指せる大学のうち最も偏差値が良いから」

という理由で市立広島大学を選んでいました。

 

もちろん偏差値で大学を選ぶことが完全悪とは言えません。

しかし、偏差値という物は高校入試までのものだと私たちは考えています。

 

高校と比較すると大学というのはそれぞれの学校の特色が非常に濃く、自分の将来に非常に役立つ研究分野を扱う大学もあれば、逆に自分にとって短期的には何のメリットもない研究をしている大学もあります。

また、全国からその大学に興味を持った学生が集まるわけですから、大学の先輩方の活躍を調べるだけでも自分がこれから四年間どんな人たちと一緒に勉強するのかイメージしやすくなるでしょう。研究だけではなく周りの人たちや就職実績なども含めて、本当に自分が行くべき大学なのかどうかも今一度この記事を通して見直してみましょう!

 

広島市立大学について知ろう

まずは市立広島大学とはどういう大学なのかを知りましょう。

自分の行きたい大学についてよく知らないというのもおかしな話ですし、より大学について知ることで「市立広島大学で〇〇したい!」という具体的なビジョンが立ちます。

 

市立広島大学(Hiroshima City University、略称HCU)は、1994年に設立された広島市が運営する公立大学です。広島市西区の高台に位置し、自然豊かな環境に囲まれたキャンパスが特徴です。平和の象徴として知られる広島の都市文化と連携しながら、地域や国際社会に貢献する人材の育成を目指しています。

市立広島大学には以下の3つの学部があります。

 

国際学部 グローバルな視点を持つ人材育成を目指し、国際関係学や文化学を中心に学びます。国際学部はただ英語を話せれば良いと思われがちですが、他国について知るということは言語だけでなくその国の社会や文化を知るということでさり、市立広島大学は非常に他国の文化を学習することを重視しています。

情報科学部 コンピュータサイエンスやAIなど、現代社会に必要な情報技術を学びます。近年は情報系への就職が増えており、かなり人気が高まっている学部です。

 

芸術学部 – 創造的な表現力を養い、美術やデザインなど幅広い分野での専門知識を深めます。油絵の専攻もあるかなりハイレベルな美術学部になっています。

また、大学院も併設されており、より高度な研究や専門的な学習の場を提供しています。

さらに少人数教育を重視し、学生一人ひとりが個別の指導を受ける機会が多いのも特徴です。また、地域社会や地元企業との連携を深めるプログラムも充実しています。

広島市内に位置するため、アクセスも良好で都市の利便性と自然の静けさを兼ね備えた学びの環境を提供しています。

 

広島市立大学の偏差値と難易度

皆さんがよく気にしている偏差値も紹介しましょう。偏差値とは50を基準の値として上に行けば行くほど入学が難しい大学とされます。高校入試の偏差値というよりも中学入試の偏差値に感覚としては近く、高校受験偏差値基準+5〜10、中学入試偏差値基準±0〜+5だと考えてもらえれば理解しやすいでしょう。

 

広島市立大学の各学部の偏差値(2024年度入試基準)は以下の通りです。

 

  • 国際学部: 偏差値は54~59​
    ​ 
  • 情報科学部: 偏差値は53~54 
  • 芸術学部:
    • デザイン工芸学科: 偏差値53~54 
    • 美術学科:
      • 日本画専攻: 偏差値48
      • 油絵専攻および彫刻専攻: 偏差値49​

国際学部と情報学部が特に人気であることもあり、偏差値が高くなっています。芸術学部についてはやや偏差値が下がる専攻学科もありますが、広島市立大学の芸術系の学部は想像以上にレベルが高いので受ける人は油断しないようにしましょう。

 

上で少し人気の話が出ましたが、昨年度の各学部の倍率も確認しておきましょう。一般的に倍率が上がるほどに受験の難易度や合格最低点は上がりやすくなります!

 

国際学部

  • 前期日程: 2.9倍(募集60名、志願207名)
  • 後期日程: 5.3倍(募集15名、志願263名) 

情報科学部

  • 前期日程: 2.1倍(募集120名、志願334名)
  • 後期日程: 4.4倍(募集35名、志願557名) 

芸術学部

  • デザイン工芸学科:
    • 前期日程: 3.3倍(募集22名、志願89名)
    • 後期日程: 3.7倍(募集10名、志願99名) 
  • 美術学科(日本画専攻):
    • 前期日程: 2.0倍(募集8名、志願16名) 
  • 美術学科(油絵専攻):
    • 前期日程: 2.2倍(募集15名、志願44名) 

4、5年前と比較すると国際学部と情報学部の倍率が上がってきています。つまり、以前と比較してもより人気になって入学の難易度が高くなってきているのです。なんとなく簡単そうなイメージを持つことは絶対にやめましょうね!

参考までに、2020年度と2024年度の倍率の比較図を下に載せておくので、必ず確認しましょう!

 

国際学部

年度 前期日程 後期日程
2020年 2.3倍 4.8倍
2024年 2.9倍 5.3倍
変化 +0.6 +0.5

国際学部では、いずれの日程でも倍率がわずかに上昇しています。

 

 

情報科学部

年度 前期日程 後期日程
2020年 1.9倍 3.4倍
2024年 2.1倍 4.4倍
変化 +0.2 +1.0

情報科学部では、特に後期日程で倍率が大きく上昇しています。

 

 

芸術学部

美術学科 – 日本画専攻

年度 後期日程
2020年 2.0倍
2024年 2.0倍
変化 ±0

 

美術学科 – 油絵専攻

年度 前期日程
2020年 2.2倍
2024年 2.2倍
変化 ±0

 

デザイン工芸学科

年度 前期日程 後期日程
2020年 3.1倍 4.3倍
2024年 3.3倍 3.7倍
変化 +0.2 -0.6

前期日程は上昇、後期日程は減少しています。

 

 

広島市立大学の各学部の入試科目・配点

学部ごとに、共通テスト・2次試験で必要な科目数や配点が異なります。

本格的な受験対策を始める前に必ず確認しましょう。

特に二次試験を含めて特徴的な配点をしている学部については、「特定の科目の勉強を全くしない」「この科目は90点以上の点数が取れるようになろう」といった戦略を立てることもできます。ただ闇雲に満遍なく全教科勉強すれば良いわけではないので要注意です。

たとえば広島市立大学の情報科学部は共通テストで国語を利用することがないので、国語の勉強をする必要は一切ありません。また国際学部では数学が必要ないので、英語国語社会科目に焦点を当てて勉強することが効率的です。

 

もし、この戦略を立てなければ別に受験に使う予定もない科目に時間を割かれてしまい、広島市立大学合格が遠のいてしまいます。絶対に無駄な時間を過ごさないようにするため必ず科目と配点は確認してください!

 

各学部の詳細は以下の表をご覧ください。※2025年度一般選抜学生募集要項から引用

 

国際学部 国際学科

国語 英語 数学or情報 理科 社会 合計
共通テスト 200 200 200 600
個別学力検査 総合問題400点 400
合計 400 400 200 800

 

 

情報科学部 各学科

国語 英語 数学 理科 情報 合計
共通テスト 200 200 200 200 800
個別学力検査 400 400
合計 200 600 200 200 1200

 

 

芸術学部 デザイン工芸学科

国語 英語 数学or情報
社会
理科
実技 合計
共通テスト 200 200 200   600
個別学力検査 1200 1200
合計 200 200 200 1200 1800

 

表を見てみると

・2次試験よりも共通テストの配点の方が高い ※芸術学部を除く

・共通テストで必要な教科数は3教科または4教科

・情報科学部のみ、共通テストの教科ごとの配点が異なる

・どの科目を優先して勉強しなければいけないのか

など、広島市立大学に合格するための戦略が見えてくるのではないでしょうか?

 

これだけではまだ情報として不十分です。合格者に関するデータを見ていきましょう!

 

広島市立大学各学部の合格者最低点

次は各学部の合格最低点を見ていきます。

先ほども述べましたが、入試科目・配点に関する情報から得られる戦略だけでは不十分です。

・共通テストや2次試験で必要な点数を把握

・上記の必要な点数を取るための各科目の得点イメージ

のように、具体的な点数イメージを持っておかなければいけません。

直近3年分(または5年分)の合格者統計値を見て、自分の志望する学部に合格するための点数イメージを作ったうえ、受験勉強を始めてください。

※以下の表は、直近3年分の合格者統計値を示しています。一般選抜の得点状況より引用

 

国際学部

年度 前期(満点: 1100点) 後期(満点: 600点)
2022 652.4点 599.2点
2023 582.2点 438.7点
2024 644.6点 401.7点

 

情報科学部

年度 前期(満点: 1100点) 後期(満点: 1000点)
2022 608.8点 599.2点
2023 537.7点 591.6点
2024 596.3点 623.0点

 

芸術学部

デザイン工芸学科
年度 前期(満点: 1800点) 後期(満点: 1800点)
2022 1199.6点 1290.2点
2023 1082.2点 1314.8点
2024 1186.0点 1211.4点

 

美術学科(日本画専攻)
年度 前期(満点: 1800点) 後期
2022 1238.6点 なし
2023 1302.8点 なし
2024 1232.0点 なし

 

美術学科(油絵専攻)
年度 前期(満点: 1800点) 後期
2022 1288.2点 なし
2023 1304.8点 なし
2024 1297.6点 なし

 

美術学科(彫刻専攻)
年度 前期(満点: 1800点) 後期
2022 1230.0点 なし
2023 1265.1点 なし
2024 1086.8点 なし

これらのデータから、年度ごとの合格最低点の変化が明確に見られます。一部の学科では競争がやや激化する一方、特定の専攻では最低点が低下している傾向も確認されます。

 

3つの表を見るときに注意しなければいけないことがあります。

共通テストの合格最低点+2次試験の合格最低点 ≠ 総合点の合格最低点

ということです。

よくあるのが共通テストの最低点さえ超えればなんとかなるという考え方です。

それが許されるのは二次試験で圧倒的な高得点が取れる人だけですし、共通テストで低い点数を取る人の中で二次試験が得意な人は100人に1人もいれば良いほど少ないです。

 

上の表ではこうした勘違いを起こさないように総合点しか書いていないのですが、2024年度の情報科学部を例に挙げて確認してみましょう。

 

大学入学共通テストの合格最低点336.8点  ・・①

2次試験の合格最低点:162.0点 ・・②

総合点の合格最低点:596.3点 ・・③

①+② = 498.8点 ・・④

③ー④=97.5点の点数ギャップがある!

これらの情報から、共通テスト+2次試験の合格最低点 ≠ 総合点の合格最低点であることは一目瞭然ですよね。

 

具体的な点数イメージを作るうえで意識してほしいことは

2次試験よりも共通テストの点数を高く見積もる

ということです。

 

理由は以下の通りです。

・共通テストの方が2次試験よりも配点が高い傾向にある

・2次試験の方が共通テストよりも問題の難易度が高い

 

今回も、2024年度の情報科学部を例に挙げて確認してみましょう。

大学入学共通テストの点数イメージ420.0点(約60%相当)  ・・①

2次試験の合格最低点:180.0点(約45%相当) ・・②

①+②600.0点 < 596.3点(2024年の総合点の合格最低点)

このようにして、共通テストの方が2次試験の点数よりも高くなるように点数イメージを作るようにしてください。

 

広島市立大学の科目別入試傾向

ここまで、広島市立大学の入試科目や配点、合格に必要な点数について紹介してきましたが、では実際にどのように各科目の勉強をすれば良いのでしょうか。

もちろん学校のワークを完璧にするのも良いのですが、市販の教材にも優秀なものが多くあります。今回は私たちがお勧めする広島市立大学に合格するための各教科の出題傾向と対策を紹介していきます!

ただし前提として欲しいのは、今回紹介する教材は最低3回は解き直しするものだということです。解き直しをして、その教材でわからないところはない!という状態じゃないと意味がないということは覚えておきましょう!

 

国語

広島市立大学の国語の対策は主に2つに分かれます。

共通テストのみ利用するタイプと、総合問題でも国語を使うタイプです。

※使わない人はスキップしましょう!

 

点数目標

125/200(現代文80/110, 古文漢文45/90)

共通テストのみ利用するタイプの人は、

現代文の110点のうちどれだけ多く取れるかが大事です。

古文よりも漢文を優先する方が点数は上がっていきます。

漢文は最低でも30/45点を目指しましょう。

 

 

勉強の優先順位は

1位 現代文  2位 漢文  3位 古文

となります。

 

お勧めの勉強ルートは、

現代文アクセス青→現代文アクセス赤→共通テスト問題集、となります。

いきなり共通テスト形式を進めるのに抵抗がある人は、

センター試験の過去問を2010年度から遡って解いていくことも良いでしょう。

学習塾の問題集と比較してもセンター試験は良問が多いです。

ただし、解説がついていないためセンター試験の過去問集を買うことをお勧めします。

 

漢文については、最低限の文法の知識と漢文の用語を学ぶことが大事です。

また近年では漢詩がかなり多く出題されるので漢詩の知識も整理しておきましょう。

 

 

総合問題で国語を使う人は、二次試験までに現代文アクセス緑と7日で完成する小論文シリーズを進めてその後過去問演習に取り掛かりましょう。

★受験直前になると学校でも演習課題が増えてきます。解き直しに手が回らないようであれば全く意味がなくなってしまうので、どの教材を中心に勉強するかを必ず意識してください!

 

勉強時期 参考書 注意点
高3春まで 現代文のアクセス青、漢文句法・演習ドリル、 

古文単語

現代文は、ただ解くだけでは意味がない。なぜ間違えたのか、そしてあっている問題も本当に正しい思考だったのかを解説を読んで確認する。古文漢文は繰り返すことになるが、漢文は書き下し文の日本語訳まで頑張りたい。
高3秋口まで 現代文のアクセス赤、漢文句法・演習ドリル、 

古文単語

基本的には春先と同じ。 

ただ夏休みは勉強を進めるだけ進めて、復習を怠ることが多い。2学期が始まる前に夏までの総復習を行いたい。

共通テストまで 共通テスト問題集2〜3冊 解説の読み込みを忘れずに。たくさん解けば良いというものでもない。解説をしっかり読み込んで理解することが大事。 

たくさん解く目的は、時間感覚を掴むことだけだ。

二次試験まで 現代文アクセス緑、広島市立大学過去問題 自分の書いた文章を読み返すことが大事。適当な文を書いていると点が上がっていかない。必ず添削してもらうように。

 

英語

広島市立大学の英語の対策は国語と同様に総合問題の有無で分かれますが、

根底にある勉強法に変わりはありません。

共通テストの英語で必要なのは圧倒的な単語力素早く内容を掴み取る速読力です。

単語帳1〜2冊を完璧にしつつ、大量の文章演習を重ねる必要があるのです。

 

点数目標

110~130/200(リーディング60〜、リスニング60〜)

 

単語の勉強ルートに関しては、

①速読英単語中学編+ターゲット1400 or LEAPBasic or キクタン黄色4000

②ターゲット1900 or LEAP or システム英単語 or キクタン6000

③速読英単語必修編

 

以上の流れで進むのが良いと思います。速単の中学編は中学校までの英文法と高校で必要な単語の基礎を抑える上で非常に有用です。しかも、案外解釈が難しい文が含まれているので、解釈の練習にもなるでしょう。

特に高校入試の際に英語が苦手だった人が最初に進める教材としてお勧めです!高1からでも良いので見ておくことをお勧めします。

 

 

勉強ルートは以下のようになります。

勉強時期 参考書 注意点
高3春まで 速読英単語中学編+ターゲット1400 or LEAPBasic or キクタン黄色4000 

入門英文問題精講

単語を覚えるときには発音を大事にしたい。速単についても音読と日本語訳は常にやってほしい。 

入門英文問題精講は一気にたくさん解くのではなく、音読をしながら1日2〜3個までを目処にじっくり進めてほしい。

高3秋口まで ターゲット1900 or LEAP or システム英単語 or キクタン6000 

入門英文問題精講

速読英単語必修編

夏休みは英語に多く時間を充てるチャンス。単語は夏中に終わらせないと後々苦労する。 

入門英文はのちの読解の基礎になるものなので、復習をしながらどのフレーズでも取り出せるようにしておきたい。

速単は中学編と同じように取り組む。音読復習は忘れずに。

共通テストまで 入門英語長文問題精講 

共通テスト問題集

リスニング問題集

長文問題集の中でも音声がついているものが良い。自分で問題を解くときも心の中で音読しながら読み進める癖をつけたい。選択肢の訳は完璧にしておかないと点数が不安定になる。

また、直前期は演習ばかりになりがち。単語や解釈教材に一度戻ってみることで実力が定着するので、焦らず解き直しをしよう!

二次試験まで 入門英語長文問題精講 

広島市立大学過去問

 基本的に日本語訳を正確に取れるようにするべき。単語のメンテナンスも忘れずに行おう。

 

なおリスニングについては、

速単の音読をしっかりこなしつつ過去問演習をすれば問題ないです。

また、広島市立大学はリスニングの配点(40点)が低くリーディングに配点が偏っている(160点)ため、

リスニングに時間をかけるぐらいならリーディングの点数を上げましょう!

 

 

数学

広島市立大学の数学は情報科学部を除いて共通テストでしか使うことがありません。

共通テストの数学はセンター試験の時と比べても格段に難しくなっており、

さらに今年から新課程に対応した試験になっています。

正直なところ数学にたくさん時間を割くことはお勧めしません。

もともと得意な人は良いのですが、得意ではない人は社会や理科といった副教科に時間を使った方が総合点においてより良い結果を出せると考えているからです。

 

逆に情報科学部を志望する人は二次試験でも400点の配点がある最重要科目ですから、情報と合わせて大得意にしておかなければ合格が難しくなってしまいます。

点数目標

110/200(1A 50/100 2B 60/100)

★情報科学部志望の場合は150~160/200(1A 70/100 2B 80/100)

 

なお、情報科学部は二次試験では数3まで必要になりますから、二次試験を見据えながら勉強を進める必要があるので要注意です!当然、通常よりも共通テストで求められる点数も高くなりますから頑張りましょう。

参考書のルートは以下のようになります。

 

勉強時期 参考書 注意点
高3春まで 基礎問題精講(1A2BC)

★基礎問題精講(数3)

学校の教科書とセットで使いたい。式の処理が飛んでいることがたまにあるので、なぜそうなったかわからない場合は質問するのが良い。

★情報科学部志望の人は数3の先取りをすることも大事。3年生になると数3の進スピードは今まで以上に早くなる。先取りをしないとそもそもついていけなくなる。

高3秋口まで 黄チャート 

全レベル問題集数学1A2B②共通テストレベル

★チョイス1A,2BC,3

黄チャートに関しては、基礎問題精講とやっていることはあまり変わらない。より基礎を定着させることが目的である。全レベは黄チャートでの学習が終わった単元から、解いていくようにしたい。間違えた問題の復習は必ず行うように。

★情報科学部は二次試験が記述形式なので、基本的には記述対策を進めるべき。秋以降でもマーク対策は間に合う。この時期は数学への深い理解を養おう。

共通テスト直前期 共通テスト問題集 時間配分と目標点を見据えながらどこで点数を取るのかなどを考えたい。難しい問題には手を出さなくても大丈夫なはず。
二次試験まで 広島市立大学過去問 情報科学部はここが正念場となる。数3を共有テスト前にできなかった分、まずはリハビリから始めよう。チャートやチョイスに戻るのも良い。

 

理科

理科については文系と理系で大きく対応が変わります。

 

点数目標

理系150〜/200

文系 75/200

 

文系受験の人は、理科基礎を勉強することになるのですが思っているよりも何倍もコスパの良い科目です。

しかも、広島市立大学は理科基礎でも200点の配点があるというぶっ壊れです。理科基礎の点数と国語の点数が同価値な事を考えると、理科基礎は本当に頑張るべき教科と言えるでしょう。

もちろん8割9割を目指すと苦労しますが、それでも8割を目指す価値がある教科です。

国語英語を頑張るよりも何倍も楽な科目だということは知っておきましょう。

 

特別な勉強をする必要はありません。ただ学校の授業及び演習についていけないのであれば非効率になってしまうので、最低限の知識を早めに定着させた上で直前期にガンガンマーク演習を進めていきましょう。

他教科同様大事なことは復習です。同じような形式の問題を2度も間違うことは決してあってはならない、そのような意気込みで勉強してください。

 

 

情報科学部の場合、広島市立大学の入試配点に理科はあるものの、他大学と異なり1教科のみで200点の配点があるため、得意科目を1つ作ることが非常に重要です、

二次試験では理科は登場しないため、共通テストにのみ集中して勉強しましょう。

そのためにはセミナーなどの学校配布教材に加えて、エッセンスや重要問題集を進めておきましょう。

 

各科目の参考書ルートは以下のようになります。

化学

勉強時期 参考書 注意点
高3春まで セミナー+鎌田の科学シリーズ 高3になると化学の進度はかなり速くなってしまう。先取りや復習を欠かすことのないようにしよう。
高3秋口まで セミナー+鎌田の科学シリーズ 

重要問題集

秋口までの勉強も特に変化はないが、、有機や無機などの暗記についてはガンガン自力で進めよう。
共通テストまで 共通テスト過去問 自分の目標点と照らし合わせながらどの問題を解けるようにするべきかを考えよう。

 

物理

勉強時期 参考書 注意点
高3春まで 漆原晃の物理が面白いほどわかるシリーズor物理のエッセンスシリーズ 

秘伝の物理問題集

化学同様、高3になってからの進みがかなり速くなる。予習復習を自力で進める方が良い。
高3秋口まで 漆原晃の物理が面白いほどわかるシリーズor物理のエッセンスシリーズ 

秘伝の物理問題集

良問の風or重要問題集

良問や重要問題集については、理科に傾斜がかかっている人は必ず解くようにしたい。復習は必ず行う。
共通テストまで 共通テスト過去問 時間配分や、特有の形式に慣れるのが目的。間違えたら基本のところまで必ず戻るようにしよう。

 

生物

高3春まで 山川の生物が面白いほどわかる本+セミナーまたは重要問題集 生物の基本事項をしっかり押さえることができる。復習は必ず行うようにしよう。
高3秋口まで 山川の生物が面白いほどわかる本+セミナーまたは重要問題集 

大森徹の最強講義117講

知識と思考する問題の両方をしっかり演習することができる。大森の講義でわからない部分があれば、山川の方に戻ろう。
共通テストレベル 共通テスト過去問 センター試験の過去問から遡るのも良い

 

社会

広島市立大学の社会は通常の大学入試と同じ配点ですが、なんと1科目で200点の配点があります。なので、1教科を完璧にしておくことが非常に大事になるのです。

なお情報科学部では社会を利用しないので、学校の授業含めてやらなくて大丈夫です。隙があれば数学や理科を進めましょう。

 

点数目標

文系 160〜/200

理系 なし!

 

共通テスト重視の学科については、

全体に対する点数割合が高いため疎かにすることは許されません。

基本的には教科書と資料集、黄色本に加えてワークを2冊程度進めましょう。

参考書ルート

勉強時期 参考書 注意点
高3春まで 教科書+資料集or黄色本 

学校のワークまたは、ノート系の穴埋め形式の参考書

学校の社会の授業は10月いっぱいまで時間がかかってしまい、そこから復習をするのでは間に合わない。定期的に復習及び予習を行いたい。
高3秋口まで 教科書+資料集or黄色本 

学校のワークまたは、ノート系の穴埋め形式の参考書

夏休みは先取り学習ができる絶好のタイミングである。ただ進むだけではなく、復習を挟んだ方が良い。2学期以降の復習の時間というのは案外少ない。
共通テスト直前期 共通テスト過去問 2度同じ間違いをすることは許されない。周辺知識もまとめつつ暗記を進めていきたい。

 

情報

広島市立大学において、今年から新しく入試科目配点に加わる情報は200点の配点が振られている重要な科目(選択科目になっている学部もあり)です。通常の社会や数学と比較しても覚える量が少ないためコスパが良く、情報処理とプログラミングにさえ慣れれば80点以上を取ることも難しくないでしょう。

特に情報科学部は大学入学後に情報についてさらに深く研究していくわけですから、高校範囲の情報分野の問題は完璧にしておきたいものです。実際に情報科学部では情報が必須科目に設定されています。大学側も「これくらいはわかってほしい」と考えて入試科目に選定しています。

 

科目については「決める!情報」や「高校の情報1が1冊でしっかりわかる本」といったインプット教材と、「鉄板の100題」や共通テスト予想問題を繰り返しといて定着させるのが良いでしょう。

 

勉強時期 参考書 注意点
高3春まで 教科書+インプット教材

学校のワーク

基本的にはじっくりインプットを進めていく。定期的に復習を行いたい。アウトプット教材を解いて理解度を確認しても良い。
高3秋口まで 教科書+インプット教材

学校ワーク+鉄板100題

夏休みは主要科目を進めるのが良いが、どんどんインプットを進めよう。2学期以降の復習の時間というのは案外少ない。

復習は必ず挟もう。

共通テスト直前期 共通テスト過去問 2度同じ間違いをすることは許されない。周辺知識もまとめつつ暗記を進めていきたい。

 

広島市立大学に合格したいならやるべき!【受験戦略と計画】

様々なことを述べてきましたが、最後に広島大学合格に向けた具体的な受験戦略と受験計画を記載します。

最後まで必ず目を通してください。ここがぶれてしまうと、勉強方針全体がおかしな方向に進んでしまうことになります。

 

広島市立大学合格のための受験戦略

最も大事になることは、共通テストで合格者平均点以上を取れるように勉強を進めていくことです。

私立大学の受験数・受験方法によって広島市立大学に向けた勉強日数は変わりますが、広島市立大学の2次試験で必要な教科数はせいぜい1~2教科しかないので勉強しやすく、配点も共通テストよりも低いので(※芸術学部を除く)2次試験による逆転はあまり期待できません。

これらの情報から、共通テスト逃げ切り型による合格が最も現実的と言えるでしょう。

 

 

広島市立大学合格のための受験計画

上の段落では各教科のやるべき事をまとめましたが、「1日を通して何をするのか」「どの時期に何をするのが一番良いのか」についてわからない人も多いでしょう。そこで次に各時期に何をするべきかをまとめてみましたので、ぜひどの時期に何をするのか、具体的にどの教科のどの教材をするのかを決めましょう!

 

受験初期は主要対策科目を3科目に絞る

重点的に勉強を行う科目を3科目に絞り、基礎を固めていきます例:情報学部の場合、数学・理科・英語を主要科目と考えてください。

各教科、インプット教材とアウトプット教材を用いて、基礎的な内容を夏までに完璧に仕上げていきます。

 

基礎~標準レベルの問題を演習

広島市立大学の2次試験は基礎~標準的な問題が出題されやすいので、夏までに基礎を完成できたとしても、夏休みまでは基礎を疎かにせず、標準レベルの問題の演習を並行して行いましょう。※標準レベルの問題とは、偏差値50を目安とした大学の二次試験の問題を指します。また、夏休みからは、主要科目以外の科目も少しづつ基礎を勉強していく必要があります。

 

徹底した共通テスト対策

秋以降、共通テスト対策をしっかりしましょう。この時期に1年分は赤本を解くカリキュラムになっている受験指導を見かけますが、受験戦略でも述べた通り共通テストの点数結果がカギを握るので、徹底した共通テスト対策を行います。具体的には過去問・予想問題集を用いた演習とまとめノートを用いた知識の整理を行います。これを繰り返し、共通テストを迎えましょう。

 

共通テスト後は2次試験対策

共通テストが終わったら、後は、赤本(過去問)、設問形式別の特訓を行いましょう。この段階では特に添削指導が重要になってきます。学校・塾で解答を添削してもらい、広島市立大学の二次試験で点数を取れる答案作りを学びましょう。

 

戦略は人それぞれ。だからこそ広大研が徹底サポート

以上が約1年間の受験計画になります。ここから、一年間でやっていく教材の選定、月間計画、週間計画、毎日の勉強量にまで落とし込み、それをひたすらこなして下さいそうすれば、あなたは広島市立大学に合格するはずです。

しかしながら、受験戦略と受験計画は個人で異なります。ここに書いた受験戦略や受験計画は一般的なものであり、より詳細に作り込まないといけない上、あなたには微調整や変更が必要になります。

 

あなただけの受験戦略・受験計画について詳しくお話が聞きたければ、広大研に是非お越し下さい。受験のプロによる面談を行っております!

 

まとめ

ここまでの内容をまとめておきます!ぜひ見返しに活用してください!

 

広島市立大学は市内にキャンパスを構えており、国際学部、情報科学部、芸術学部の3学部に分かれている。

芸術学部をのぞいて共通テストの点数配分が高いので、共通テスト対策に集中するのが良い。社会や理科科目の配点がかなり特殊で1教科で200点の配点がある学部もある。→各科目の配点はこちらから確認しよう。

二次試験については総合問題、数学、実技となっており対策が必要であるが、実技以外を本腰を入れて勉強するのは二次試験前になる。

どの科目も解き直しをすることが大切。バラバラと問題集を解いてしまうと理解が定着しない。各科目の時期ごとの勉強法はこちらから確認しよう。

どの時期にどの教科で何をするべきかを自分でまとめておくことが大事。もし難しいのであれば、受験のプロに相談してみよう。

 

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この記事を書いている人 - WRITER -
Keita Takegawa
逆転合格塾 広大研 広島駅前校 英語科数学科講師 広島大学薬学部卒、修道高校出身。様々な問題を生徒目線で考え、生徒からの「なぜ」に応える指導を徹底。やるべき事を最小化し、定期テストupから大学受験合格まで生徒の目標達成に力を注ぐ。

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