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広島県公立高校入試(国語)の傾向と対策【受験のプロが解説】

橋本 一毅
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橋本 一毅
逆転合格塾 広大研 広島駅前校 英語科国語科講師 中学受験ゼミ主任講師 広島大学教育学部卒 広島城北中・高卒 広大研にてE判定から広島大学教育学部へ現役合格。広大研卒塾後、すぐに講師として参画した。自らが体感した広大研の逆転合格メカニズムを授業に反映させている。 読書家であり、高い語彙力を生徒たちに披露している。担当科目は国語、英語、受験コンサルティング授業。

おはこんばんにちは。広大研講師の橋本です。

今回の記事は【公立高校入試対策 国語編】です。

 

広島県の公立高校入試における国語の難易度や傾向、その対策について解説していきますので、

高校受験の国語に頭を悩ませている人は是非とも参考にしてください。

( もし君と同じように国語で困っている友達が居れば、これからする話を教えてあげてね )

 

高校入試の国語の難易度

まずは広島県公立高校入試の科目別平均点をデータにまとめました。

 

「国語」の平均点を見てみると、多少のブレはあるものの、約24点(約50%)を前後する範囲で収まっています。

つまり最低でも50%程度は得点する必要があり、

また、国語が得意な人や上位公立高校を目指している人は80%程度は得点できるように勉強しなければいけません。

 

国語の問題そのものの難易度は決して高くは無く、きちんと勉強を続けてきた人であれば少なくとも60%は得点はできるものだと思います。

しかし、設問傾向として「記述問題」が設定されている部分もあるため、「自分で解答を作る」ことが苦手な人は記述問題対策に注力しておきましょう。

 

国語の出題傾向と対策

過去5年分の公立高校入試国語問題を分析し、大問ごとの出題傾向と対策をまとめました。

得手不得手あると思うので、自分が特に苦手な分野から優先して学習に取り組んでください。

 

第1問 小説

第1問は小説です。

 

小説は「多義的なメディア( ↔  説明文:一義的メディア )」であり、読み手によって解釈の仕方や感じ方は様々です。

(個人的には入試の問題として扱うには不適切だと思っているのですが)

小説を読む際は、情景描写や登場人物の言動に注目するようにしましょう。

 

設問としては漢字の読み書き空欄補充問題を始め、〇〇字以内で書きなさいといった形式の問題が出題されています。

配点は15点あり、記述問題の方が高配点なので、例え分からなくても必ず何か書くようにしましょう。

 

漢字の読み書き問題は平均的なレベルであり、学校で使用している教材などで日々漢字の勉強はしておきましょう。

空欄補充問題は、空欄前後の文脈に注目し適切な語を挿入するようにしましょう。

記述問題はも同様に、前後の文脈や情景・心情等を踏まえた上で「分かりやすい」解答を作ることを心がけましょう。

 

また、記述が苦手な人の特徴として「いきなり解答を作ろうとする」傾向があります。

そこで、心当たりのある人は次のポイントを意識して記述の練習をしてください。

① 解答に必要な要素を抜き出す

解答を作る前に「どの要素」を取り入れないといけないのか(何を書かないといけないのか)をチェックしてまとめておく

② 簡単に解答を作ってみる

必要な要素を踏まえ、メモ的に文章を書いて内容や字数の調整をする

 

第2問 説明的文章

第2問は説明的文章(評論文)です。

 

説明文は小説とは違い「一義的なメディア」である、つまり、

文章内での「筆者の主張」がハッキリしている事が多く、どの文章であってもその「主張」が何なのかを意識して読解をしましょう

 

配点は小説と同様に15点満点であり、説明文と小説で国語の合計得点の60%を占めています。

説明文は設問数が多く、漢字の読み書き問題空欄補充問題〇〇字以内の記述問題資料読み取り問題など、出題形式も多岐に渡ります。

 

漢字問題や空欄補充問題、〇〇字以内の記述問題の対策は小説と同様に考えてもらえばいいのですが、

資料読み取り問題は少し特殊で、「本文」と「資料」の両方から読み取れることをまとめて記述する能力が問われます。

 

本文だけでなく与えられた資料も参考に思考しなければならないため仕事量が多く最初は難しいかもしれませんが、

資料に記述されている内容と本文内容の「相違点」に注目し、記述するのに必要な要素をまとめる練習をしましょう。

 

第3問 古文

第3問は古文を扱う問題です。

 

第1問・第2問と違い、現代日本語とのギャップから苦手な人が多くいますが、まずは基礎的な単語等は覚えるようにしましょう。

少なくとも、自分が演習する中で新出の単語は覚え足して、語彙力強化に努めてください。

 

配点は10点満点と前2問と比べると低めではありますが、落として良い大問でも無いので必ず得点できるようにしましょう。

設問は、現代仮名遣いでの語の読み・記述問題・空欄補充問題・記号問題など年度によって多少変化があります。

 

上記のような設問への対策は、小説や説明的文章の時と大差ありませんが(言葉が古文になっているだけ)、

古文最後の設問として設定されている「資料問題」が独特です。

 

文章を読んだ生徒の話し合いの場面を読み、空欄に適切な語や選択肢を入れる問題となっています。

前半で読んだ古文の文章に加え、生徒の話し合いの文章を読む必要があるため、純粋に読む量が多くなっています。

素早く会話文を読み、かつ記述内容等も仕上げなければならないため、設問の内容だけでなく時間的にもシビアな問題となっています。

 

読解のスピードを上げるためには、日頃から「読解練習」を多く積んでおく必要があるため、

特に受験生であれば少なくとも2日に1回は古文の文章を読み、内容を把握する練習をしておきましょう。

 

第4問 作文

第4問は作文となっています。

 

配点は10満点となっています。

約200字~250字の作文を、与えられた資料や条件を基に記述する設問として設定されています。

 

これまでの問題と比べると記述の字数が一気に多くなり、嫌な気持ちになる人もいるかもしれません。

しかし、これは実際に自分で書けばわかると思いますが、250字程度の作文は意外と簡単に書けますむしろ少なく感じる人もいると思います。

与えられた素材から自分の意見に結び付ける作業をしなければいけませんが、この力は自分で「考えて」「書いて」を繰り返す中で身につく力だと思います。

そして作った文章を学校の先生や塾の先生に添削してもらい、修正点を1つずつ炙り出していく。この作業の繰り返しです。

 

これは作文に限った話ではなく国語全般に言えることですが、「書けるようになりたかったら書け!」としか言えません。

日々の記述演習をする中で、自分で日本語を作っていく練習をしてください。

 

まとめ

最後にまとめをしておきます。

 

各大問ごとに特徴や対策についてお話ししましたが、共通して言えることとしては、

「たくさん問題演習をする」ことに尽きると思います。

 

過去問はもちろん、市販の高校受験対策の参考書でも構いませんから、より多くの文章に触れ、より多くの演習を行いましょう。

文章を読み、記述をする練習を積み重ねることが、試験当日の自信に繋がります。

 

国語以外の科目についても後日ブログを更新するので、他教科も気になる人はそちらの更新を待っていてください。

 

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