GMARCHの入試科目・偏差値・難易度をプロが解説!【文系科目編】
こんにちは、広大研講師の橋本です!
前回は【関関同立】の文系科目の難易度・偏差値を解説しましたが、いかがだったでしょうか?
まだ読んでない人は是非目を通してみてくださいね!
本記事の目次
GMARCHの入試科目と特徴
さて、今回は【GMARCH】の文系科目の難易度・偏差値について 解説していきます!
関関同立と並び、私立大学としてはかなりの人気校ですね。
また、 キャンパスが首都圏にある ということもありそこでの生活に憧れる高校生の多くが志望校として一度は考えるのではないでしょうか?
ということで、そんな受験生諸君の為に今日は【GMARCH】の受験も解析しまくった僕が、
【GMARCH】の文系科目の難易度・偏差値について解説していきますので、志望校選びの参考にしてください!
今回は、各大学の看板学部を中心に入試科目と配点、学部数、大学独自の特徴、倍率などをまとめてみました!
学習院大学
GMARCHの「G」である、学習院大学は、東京都豊島区目白にキャンパスがある大学になります!
ニュースなので皇族の方々が通っていたりすので聞き馴染みのある方も多いと思います。
もともとは宮内省が管轄していた学校で格式高い伝統的な大学になります!
今回はそんな「学習院大学」の看板学部である「文学部史学科」をメインに入試科目の配点、倍率、合格最低点をみていきます!
※今回は「一般入試 コア」型のものを取り扱っています。
入試科目・配点
科目 | 配点 |
英語 | 150 |
国語 | 150 |
地歴or公民or数学 | 100 |
※数学は数学1A・数学2BCの範囲になります。
昨年の合格最低最低点(合計点)と倍率
昨年度の合格最低点 | 231.2(満点:400) |
昨年度の倍率 | 3.1倍 |
参照:学習院大学HP
明治大学
GMARCHのMである、明治大学は都内を中心にキャンパスがあります!中でも和泉キャンパスには「明大前駅」という大学の名前がついている駅もあります。明治大学もその名前の通り明治時代から続く伝統的な大学になっています!
今回はそんな「明治大学」の看板学部である「商学部」をメインに入試科目、配点、倍率、合格最低点をみていきます!
入試科目・配点
科目 | 配点 |
英語 | 150 |
国語 | 100 |
地歴or公民or数学 | 100 |
昨年の合格最低最低点(合計点)と倍率
昨年度の合格最低点 | 241(350) |
昨年度の倍率 | 5.6倍 |
参照:明治大学HP
青山学院大学
GMARCH のHである、青山学院大学は東京都渋谷区に主にキャンパスを置く大学になります!
他のGMARCHと同様に伝統ある大学になります。原宿の近くにあるキラキラした大学生活の形容詞とも言える大学です!
今回は看板学部の「文学部」をメインに入試科目、配点、倍率をみていきます!
入試科目・配点
科目 | 配点 |
英語 | 150 |
国語 | 100 |
地歴or公民or数学 | 100 |
昨年の合格最低最低点(合計点)と倍率
昨年度の合格最低点 | 260(350) |
昨年度の倍率 | 6.8倍 |
参照:青山学院大学HP
立教大学
GMARCHの「R」である立教大学は、東京都豊島区西池袋に主にキャンパスを置く大学になります。
立教の名前の通りイギリス国教会系の由緒正しい伝統校になります。
今回は看板学部の「経営学部」をメインに入試科目、配点、倍率をみていきます!
入試科目・配点
科目 | 配点 |
英語 | 150 |
国語 | 100 |
地歴or公民or数学 | 100 |
昨年の合格最低最低点(合計点)と倍率
昨年度の合格最低点 | 非公表 |
昨年度の倍率 | 4.3倍 |
参照:立教大学HP
中央大学
GMARCHの「C」である中央大学は、東京都八王子市に主にキャンパスをおく大学になります。
中央大学の法学部は日本の私立大学の法学部を代表するものとして名高いです!
今回は看板学部の「法学部」をメインに入試科目、配点、倍率をみていきます!
入試科目・配点
科目 | 配点 |
英語 | 200 |
国語 | 100 |
地歴or公民or数学 | 100 |
昨年の合格最低最低点(合計点)と倍率
※法律学科 一般 学部別3教科型
昨年度の合格最低点 | 207.9(350) |
昨年度の倍率 | 4.2倍 |
参照:中央大学HP
法政大学
GMARCHの「H」である法政大学を見ていきます!
法政大学は主に東京都千代田区にキャンパスがある大学になります。
元々は日本最古の法律学校であり、法学部が有名な大学です!
今回は看板学部の「法学部」をメインに入試科目、配点、倍率をみていきます!
入試科目・配点
科目 | 配点 |
英語 | 150 |
国語 | 100 |
地歴or公民or数学 | 100 |
昨年の合格最低最低点(合計点)と倍率
※法律学科 一般 A方式Ⅱ日程
昨年度の合格最低点 | 219(350) |
昨年度の倍率 | 4.6倍 |
参照:法政大学HP
GMARCHの偏差値と入試科目と特徴
まずは、各大学の偏差値を比べておきましょう!
と言っても、学部によって差があるので、偏差値はあくまで目安 だと思ってください。
- G:学習院大学 52.5~57.5
- M:明治大学 55.0~65.0
- A:青山学院大学 55.0~65.0
- R:立教大学 55.0~65.0
- C:中央大学 52.5~65.0
- H:法政大学 52.5~65.0
上記が、各大学の偏差値帯になっています。
しかし、何度も言いますが、この数字はあくまで参考にする程度にしておきましょう。
実際の試験の難易度を考えると、各大学の試験問題にはそれぞれ特徴があり一概に偏差値が自分に当てはまっているからとって合格可能性が上がるわけではありません。
ゆえに、通り一遍な勉強では行きたい大学には行けません。
ここからは、GMARCHの各大学の入試科目別の難易度について解説していくので、
自分の目指す大学の各科目の試験問題が「どのレベル」なのか、「どんな勉強」をすればいいかを参考にしてください!
偏差値参照:河合塾Kei-Net大学検索システム
英語の難易度
まずは英語の難易度から見ていきましょう
- 第1位:法政大学
- 第2位:立教大学
- 第3位:中央大学
- 第4位:明治大学
- 第5位:学習院大学
- 第6位:青山学院大学
第1位は法政大学です。
「法政が1番難しいのか!?」という声が聞こえてきそうですが、個人的には法政の問題が1番難しいです。
長文問題に難解な空欄補充問題等も出題されており、出題形式が様々です。
ちなみに僕が1番嫌だったのが、
「(a) のみ正しい」「(b) のみ正しい」「(a)(b) とも正しい」「どちらも正しくない」という形で聞かれる問題ですね。
共通テストの英語にも似たようなのがありますが、法政大学のコレは段違いでめんどくさいです。
第2位は立教大学です。
ここは問われる知識もかなり高く、また、長文が他大学よりも難しいです。そのため読解力を鍛えることがかなり重要です。
さらに、正誤問題も出題され、GMARCHの中で見るとレベルとしては高い方になります。
そのため、対策にかなりの時間がかかります。
第3位は中央大学です。
正直、ここの順位は悩みましたが、中央を3位にしています。
中央大学の試験は「読解力」というより「知識」的な部分で解ける問題が多いです。
ただ、この「知識」問題が曲者で、知識問題は知識問題なんですが、その知識問題がかなり解きにくく作られています。
また、正誤問題も出題されており、これがMARCHの正誤問題の中でもトップクラスで難しいです。僕は嫌いですね。
そのため、正誤問題は読解にそこまで時間をかけない分、別で対策をする必要があります。
第4位は明治大学です。
ここの英語は知識として高いレベルのものが聞かれることもありますが、確実に取れるような問題が多く、しっかりと対策をしてきた受験生であれば8割以上は堅いと思います。
第5位が「学習院大学」です。
読解、文法・語彙問題、会話文、英作文と幅広い形式の問題が出題されます。和文英訳の問題があり対策しないで解けるような平易な問題ではないためしっかりと対策が必要になってきます。
そして、第6位が「青山学院大学」です。
まさかの青学が第6位で少し意外かもしれませんが、出題内容が全体的にオーソドックスで「長文2題」「整序1題」「会話・文法1題」となっており、特に 基礎固め段階で勉強する文法問題などが出題されている点で得点源にしやすく、またこの5大学の中で最も満点が取りやすい試験 だと思います。
現代文の難易度
- 第1位:明治大学
- 第2位:法政大学
- 第3位:立教大学
- 第4位:学習院大学
- 第5位:中央大学
- 第6位:青山学院大学
現代文は第6位から順に解説していきましょう
まず、一番簡単なのが意外や意外、青山学院大学です。
文章自体は難しそうに見えますが、設問がめちゃめちゃ簡単 です。
満点を取ることも余裕でできます。
第5位は中央大学です。
こちらも 点数だけなら満点を狙うことが可能 です。
青学に比べると、少し考えて読まないといけませんが、僕からすれば正直誤差の範囲です。
第4位は学習院大学です。
現代文の文章自体は比較的読みやすいが、国語常識を問う問題(特に文学部)が必ず出題されるので少し独特さを加味してこのランクにしました。
続いて第3位は立教大学です。
文章を読むだけなら立教が一番簡単ですね。何も考えなくてもスラスラ読めます。
しかし、立教は記述問題が出題され、満点が取りにくく 下2校に比べると難しいので第3位にしています。
第2位は法政大学です。
法政大学の現代文は、他大学と比べると「論理的思考力」がかなり問われており、個人的に良問が多い印象です。
ちなみに、僕は法政の問題解いてる時が一番、「あ~現代文やってるなあ」って感じがします。
ただ、その分難易度が高く、満点を取るのは至難の業です。
第1位は明治大学です。やっぱりなって感じですね。
明治の現代文は 純粋に難易度が高く、記述問題もある ため時間内にしっかり考えて満点を狙うのがかなり難しいです。
また、現代文の問題が早稲田大学とかなり似ているため、早稲田に行くつもりで勉強していると明治大学に合格しやすくなります。
古文の難易度
- 第1位:青山学院大学
- 第2位:明治大学
- 第3位:学習院大学
- 第4位:立教大学
- 第5位 中央大学
- 第6位 法政大学
古文の順位は上記のとおりですね。
ただ古文に関しては、どの大学もそこまで難易度差はないので、あえて順位をつけるなら、といった感じですね。
まず、青山学院大学。
ここの古文は問題数が多いです。現代文と共に難易度が高いわけではありませんが、時間の面で少しシビアですね。
ただ、設問自体は教科書レベルの単語や文法、解釈といった一般的な設問構成なので、
きちんと基礎を固める勉強をしている人からすれば一般的なレベルですね。
次に明治大学。
文章自体は長くなく、問題数も少ないです。
問われる表現は基本的なものはもちろんありますが、
知らないような表現に線を引き、その意味を答えさせるもの等があります。
また、和歌表現がよく出題されたり、主語を聞かれたりと、しっかり内容が把握できていないと解けない問題が多い(良問が多い)ので2位です。
第3位が学習院大学
古文は、文法を軽視してしまうと点を失点してしまいます。
また源氏物語や土佐日記といった有名出典が多く、いろいろな古典作品の概要をを頭に入れておいたほうがよく、文学史の内容を出題されます。
第4位が立教大学。
有名古典からの出典が多く、また単語や基礎文法、解釈を問う問題もあり、バランスは良いです。
ただ、立教も問題数が多く1問1問にゆっくり時間をかけている余裕はないので、日々の演習で速読する練習はしておきましょう。
中央大学も有名出典からの出題が多いです。
内容も基礎的な文法が問われることが多く、単語レベルも一般的です。
自前の単語帳は完璧に覚え、日々の演習の中で知らない単語を覚えるようにしておきましょう。
法政大学の古文は、文法色がかなり強いです。
センター試験・共通テストレベルの演習をする中で、知らない文法を無くすよう演習していれば特に問題なく読めます。
学部によっては記述が出題されることもありますが、こちらも模試レベルの難易度で非常に解きやすいです。
社会科の難易度
ここでは日本史に焦点を当てて解説します。
社会科は選択科目や学部などによってかなり難易度が変わるので、ここで紹介するのはあくまで目安だと思ってください。
実際に受ける 大学・学部の問題をちゃんと自分で確認して難易度や傾向を把握する ようにしましょう。
- 第1位 中央大学
- 第2位 法政大学
- 第3位 立教大学
- 第4位 明治大学
- 第5位 青山学院大学
- 第6位 学習院大学
まず中央大学からいきましょう。
MARCHの中では中央大学が頭一つ抜けて難しいですね。というのも、中央大学の日本史はとにかく記述が多い です。
同志社ほどではないにしろ、基の難易度の高さと相まって、MARCHの中ではトップで難しいですね。
第2位と第3位の比較はかなり難しいですが、法政―立教と並べました。
この2大学も共に記述問題が出題されます(中央ほど多くはないよ)。
ただ 法政大学の方が記述問題が難しく、「〇〇字で説明しなさい」といったパターンの問題も出題される ため、こちらを2位にしています。
また、第4位と第5位もかなり迷うところですが、明治―青学という順位にしています
この2校は記述問題が基本的にないですが、問われる知識レベルがやはり教科書のレベルを超えてきます。
その問われるレベルが明治の方が高いのでこのように並べました。
6位は学習院大学はほぼ毎年教科書の内容です
ただ、文化史の出題も多く、基礎的な内容について幅広く押さえておく必要があります。
これはMARCH全て通してですが、知識問題は最低でも教科書レベルから であるので、一定のレベル(センター試験・共通テストで85%以上)が安定しなければ太刀打ちできません。
関関同立もそうですが、教科書レベルは早期にケリをつけて、私大用の使演習ができるよう計画して勉強しましょう。
文系数学の難易度
- 第1位:中央大学
- 第2位:法政大学
- 第3位:立教大学
- 第4位:青山学院大学
- 第5位:明治大学
- 第6位:学習院大学
GMARCHの文系学部を数学で受験する場合の難易度は上記のようになります。
正直なところ、GMARCHの文系数学は難しくはありません。
そして、無理やり順位づけをしましたが大きな差はないかと考えます!
※入試の倍率や偏差値などからランクづけをしています。
標準的な問題をマーク形式や独自の形式にしたものが多く、難しさには大差はないかともいます。
ただ、数学という科目の性質上、少しのミスが大きな失点につながる可能性があります。
文系の中にはも下記のような受験生もいると思います。
・理系から文転してきた
・もともと数学が得意なのに文系に進んだ
このような、受験生が社会を選択するよりは文系数学を選択し点数を稼ぐのにはいい選択だと考えます!
ぜひ、文系数学を選択しようとしている受験生は参考にしてみてください!
まとめ
さて、各大学の難易度を見てきましたがどうでしょうか?
偏差値だけで見ると似通ったものも多いですが、科目別にみると大学によって難易度に差があるものもあれば、それほど難易度差のないものまで様々だったと思います。
しかし、冒頭でも説明した通り、これはあくまで目安です。
自分の目指す受験校・学部が定まっている人は、過去問を最低でも5年分は見て、
出題形式や傾向などをしっかりと確認しまとめておきましょう。
そこがハッキリしていれば今後の学習方針もより具体的に立てやすくなります。
自分の志望校の学部学科に合わせてそして、その志望校に合格するために必要な入試科目からしっかりと逆算をして合格できるように準備をしていけばGMARCHの合格も自ずと近づいてきます!
GMARCHの就職実績
おまけとして、GMARCHの就職実績についてお話しします!
各大学の主な就職先はこちらです!
大学学部 | 主な就職先 |
学習院大学 | 「東京23区特別区人事委員会」「(株)みずほ銀行」「(株)千葉銀行」など |
明治大学商学部 | 「EY新日本有限責任監査法人」「みずほファイナンシャルグループ」「あいおいニッセイ同和損害保険(株)」など |
青山学院大学文学部 | 「日本航空(株)」「全日本空輸(株)」「(株)JALスカイ」など |
立教大学経営学部 | 「株式会社ベイカレント・コンサルティング」「アクセンチュア株式会社」
「日本航空株式会社」など |
中央大学法学部 | 「東京都庁」「みずほフィナンシャルグループ」「りそなホールディングス」など |
法政大学法学部 | 「株式会社三菱UFJ銀行」「株式会社りそな銀行」「ソフトバンク株式会社」など |
GMARCHの各大学代表学部の就職実績が掲載されていますが率直にどんな印象を持ちましたか?
ここまで紹介してきた通りGMARCHは入学すること自体が簡単ではありません。
しかし、一度入学さえしてしまえば、大学卒業後に有名企業に就職できるであろう率も高く将来性という意味ではある種の安定感はあります。
特に関東圏の超有名私立大学ということで大学のネームバリューもあるので、関東圏内での就職にはめっぽう強いでしょう。
そういった意味で、コストパフォーマンスは悪くはないと思うので、GMARCHを志望校に据えている人はぜひ卒業後のことも少し考えてると良いと思います!
参照:学習院大学HP、明治大学HP、青山学院大学HP、立教大学HP、中央大学HP、法政大学HP
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