【関関同立】文系科目の難易度・偏差値解説!!
皆さんこんにちは、広大研講師の橋本です。
今回のブログでは【 関関同立の文系科目 】について解説していきます!
毎年、かなりの数の受験生が受験する、MARCHと並び、高校生から絶大な人気を誇る有名私立大学の総称ですね。
そして、このブログを見ているということは、画面の前の君も恐らくその受験生の一人なのではないでしょうか!
関関同立を目指すという事は、その合格目指して各々勉強すると思うのですが、ただ勉強するだけでは意味がなく、
『正しく』努力しなければ、大学に合格することはできません。
関関同立で言えば、各大学ごとにどんな入試の特色があり、どの程度の難易度なのかを把握しておく必要があります。
そこで今回のブログでは、関関同立の過去問を100年、、、は言い過ぎですが、10年分以上精査した僕が、
ランキング形式で関関同立の文系科目の難易度解説をしていきたいと思います!
1 偏差値
科目ごとの特徴を見ていく前に、各大学の大まかな偏差値を見ておきましょう!
第一位:同志社大学 52.5~62.5
第二位:関西学院大学 52.5~60.0 第三位:立命館大学 50.0~60.0 第四位:関西大学 50.0~60.0 |
数字だけで見るとやはり同志社が一番ですが、そこまで大きな違いがあるわけではありませんね。
しかし、偏差値はあくまで全体の目安であって各大学、受験科目の傾向や難易度を押さえてかなければ、
ちぐはぐな勉強をすることになってしまい、それでは時間の無駄です。
この数字は参考程度に、実際の問題難易度がどうなっているのかみていきましょう
2 英語
まずは英語から、
第一位:同志社大学 第二位:関西学院大学 第三位:立命館大学 第四位:関西大学 |
英語難易度堂々の第一位は同志社大学です。
こちらは問題が長文2題と一見簡単そうに見えますが、全くそんなことはなく長文としてのレベルはかなり高いです
また、基の難易度が高いことに加え、設問に英作や和訳問題などしっかりと記述問題も用意されておりマーク問題で演習ばかりしていると対応しきれなくなります。
特に英作文は苦手な受験生も多いと思うので、「ハイパートレーニング[和文英訳][自由英作]」や「英作文のトレーニング[必修編][実践編]」などを使い、英作文対策もしておくようにしましょう!
第二位の関西学院大学ですが、こちらは同志社とは問題構成が大きく異なります
まず、大問数が6題とかなりの量出題されています。
設問については長文はもちろん、文法を聞いてくるような問題も設定されており、
難易度の高さもさることながら、制限時間がかなりシビアとなっています。
そのため、各大問にどのくらい時間をかけるのかを事前に決めておき、その時間内に解けるようスピーディに且つ正確に文章を読む力がかなり要求されます。
英文解釈を早期に終わらせたら、音読をしながら読解スピードを上げる練習をしておきましょう!
立命館大学と関西大学は上2校と比べると英語のレベルはそこまで高くはありません
センター試験で9割近く取れるような人であれば、こちらでも高得点が見込めるでしょう!
文法問題・長文読解など、関学で述べたのと同じように演習をしつつ、ある程度基礎が固まったら赤本を使って過去問をゴリゴリ解いていきましょう!
3 現代文
現代文のランキングは、
第一位:関西学院大学
第二位:立命館大学 第三位:同志社大学 第四位:関西大学 |
となっています。
関西学院大学・立命館大学は共に記述問題を課してきます。
難易度も簡単ではないので、英語に比べると満点が取りにくい、というかほぼ不可能です。
しかし、大学受験は合格点をとっていれば満点でなくても良いので、
現代文であれば、6-7割も取れたら十分です。『上級現代文』『得点奪取 現代文』などで早くから記述対策はしておきましょう!
打って変わって、同志社大学と関西大学は難易度としても易しく、こちらは満点も見込めます。
ただ、こちらの勉強方法ですが、できれば「記述」で対策をしておくことをオススメします
理由は簡単、「考えずに答えを選ぶクセがつく」からです
与えられた選択肢から答えを選ぶのではなく、自分で考えて答えを出すようにしましょう
評論文は「考えて」読む文章です。考えながら文章を読んでください
4 古文
古文は現代文と少し変わって、
第一位:立命館大学
第二位:関西学院大学 第三位:同志社大学 第四位:関西大学 |
となっています。
現代文と比較すると、第一位と第二位が入れ替わっただけですが、この差が結構大きいです。
立命館大学の古文は基礎的なレベルが高いのはもちろん、特に難しいのがいわゆる「有名出典」から問題が出題される場合です。
「源氏物語」や「枕草子」など、そういったレベルの有名出典ですね。
こういったものから出題されると比喩抜きでめちゃめちゃ難しくなります。
正直何を言ってるのか分からないレベルな時もザラにあるので、そういう出題だった時は仕方ないです。
周りの受験生もできてないので、他の科目で点数を稼ぐようにしましょう。
逆に、関学の古文にはそういった常軌を逸した難易度の問題は出題されません。
ただ、純粋に問題数が多いので、英語同様スピーディに問題を解いていく必要があります。
単語や文法を固めてから、赤本等で演習をするようにしましょう!
同志社と関西大学の古文は比較的容易です。
また、全体的な配点も重たくないので現代文や社会科に時間を割くようにしましょう
5 社会科
社会は「日本史」「世界史」「政治・経済」でまとめてみていきます
第一位:立命館大学
第二位:同志社大学 第三位:関西学院大学 第四位:関西大学 |
というランキングですね。
一位の立命館大学の社会はかなり難易度が高いです。
ここの社会はほぼ全ての問題が「記述」形式になっています
普段の勉強で社会を記述をすることは殆ど無いと思うので、立命館の社会を受験する人はマーク演習に合わせて、記述の対策もしておくようにしましょう!
同志社と関学の社会はマーク形式なので、立命館と比べると解きやすいです。
教科書レベルの基礎知識+一般的な私大対策の演習をしていればまず合格点は取れます。
関西大学の社会は、めちゃめちゃ簡単です。マーク問題であるのはもちろん、レベルもセンター試験と変わりません。
あの程度の問題が解けないのは、そもそも受験生として求められる基準に達していないという事なので、死ぬ気で勉強してください
社会は科目の特徴として、試験を受ける直前まで成績が上がり続けます
関西大学の過去問に関しては、国公立を受ける受験生も演習の一環で解いてみてもいいと思います
6 文系数学
最後は、文系数学です
第一位:同志社大学
第二位:立命館大学 第三位:関西学院大学 第四位:関西大学 |
同志社大学の文系数学はかなり難しいです。
我らが広島大学と比べても、同等かそれ以上の難易度を誇ります。
しっかり記述させてくる問題構成になっているのも難易度が高い要因ですね。
立命館大学は全3題の出題となっていて、1題は一般的な問題であり、難易度としてもそこまで高くはありません。
ではなぜ第二位にランクインしているのかというと、残りの2題に秘密があります。
この2題は、出題の仕方や内容が他大学で見ない重箱の隅をつつくような問題が出題されています。
そのため、かなり対策がしづらく、また問題文自体も長いので全体的に解きにくいです。
関学と関西大学は数学のレベルはほぼ同じくらいです。
簡単な年度でもセンター試験と同じくらいかそれより少し上くらいであり、
しっかりと対策をした受験生であればきちんと点数が取れるようになっています。
また、誘導も丁寧であり非常に解きやすいです。
おまけ
最後におまけです。
大学通信ONLINEより、【2023年有名企業400社実就職率ランキング】を紹介しておきます。
関関同立の各大学の就職率が掲載されていますが率直にどんな印象を持ちましたか?
ちなみにこちらの順位は100大学中で出されているので、関関同立のすべてが半分以上に位置しているという結果になっています。
ここまで紹介してきた通り関関同立は入学すること自体が簡単ではありません。
しかし、一度入学さえしてしまえば、大学卒業後に有名企業に就職できるであろう率も高く、将来性という意味ではある種の安定感はあります。
そういった意味で、コストパフォーマンスは悪くはないと思うので、関関同立を志望校に据えている人はぜひ卒業後のことも少し考えてみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
最初に目安の偏差値は提示しましたが、科目での難易度をみてみると、
偏差値とは違うランキングになっている部分も多くありますよね
今回は【関関同立】という枠で見ましたが、他大学の受験を考えている場合でも考え方は同じです。
偏差値はもちろん大切ですが、自分が受験する科目の難易度や傾向などはきちんと把握しておきましょう。
そこがはっきりしていたら、どんな勉強をしていけばいいのかより明確になると思います。
これから受験するひとは、一度このことを考えてもらえたらいいなと思います。