【プロが解説】神戸大学の二次試験(英語)の傾向と対策
【神大研webサイトはこちら】
皆さんおはこんばんにちは
神大研ブログ編集部です。
今日は神戸大学の英語を徹底解説していきます。
旧帝大にも劣らない神戸大学ですが、当然その試験難易度もかなりのものなので、合格のためには相応の対策をして試験に臨む必要があります。
今回は特に神大の英語を対策する上で重要なポイントをまとめていくので、
神大受験で英語を使う人はぜひ今後の受験勉強の参考にしてください。
本記事の目次
神戸大学の英語の出題形式
まずは神大英語の試験形式について確認しておきましょう。
神大の英語は、
- 長文読解(説明文)
- 長文読解(説明文)
- 長文読解(会話・物語文)
- 英作文
の全4問構成となっています。試験時間は80分です。
試験時間80分というと、共通テスト英語Rと同じ試験時間ですね。
九通テストRでも時間が足りない、間に合わないという受験生は多いと思いますが、
それと同じ時間で二次試験の問題を解かないといけないのはかなりハードですね。
では各大問について簡単に確認していきましょう。
第1問~第2問:長文問題(説明文)
まずは第1問、第2問の長文問題から確認していきましょう。
第1問、第2問は説明文が出題されています。
字数としては500~600 words 程度の文章ではあるので、特段長すぎるということはありません。
出題形式も選択問題から記述問題まであり、他大学の英語試験にも見られるようなオーソドックスな形式のものですね。
本文自体のレベル感も英検準1級程度といった具合なので、順当に英語力を身に着け対策してきた受験生からすれば手も足も出ない、なんてことにはならないと思います。
第3問:長文読解(会話・物語文)
第3問は会話・物語文です。
小説から一部抜粋され、そこに設問が設定されています。
読む分量が多い、ということはありませんが、
会話文に独特の言い回しや表現、指示語や省略などが含まれていることが多々あるので、説明文とは違った難しさがありますね。
英語の長文読解をいうと、説明文を読むことが多いと思いますが、逆に会話文や物語文に触れる人は少ないでしょうから、
そういった意味で、第3問会話・物語文は神戸大学の合否を考える上で「差が付く」大問と言えるでしょう。
第4問:英作文
英作文はここ3年は「自由英作文」の形式で出題される傾向にあります。
短めの資料が与えられ、その内容についての説明及び自分の考えについて表現することが求められています。
設問としては2つ設定されており、それぞれ40字程度と60~70字程度となっています。
分量だけ見るとそこまで多い字数設定ではありませんが、そもそも英作文対策はどの受験生もあまりできていないので、
逆を言えば、英作文で得点できると神戸大学合格に大きく近づきます。
神大英語の【具体的な対策】
では各大問で得点していくために必要な勉強法について確認していきましょう。
勉強方法だけでなく、おすすめの参考書なども紹介するのでぜひ今後の参考にしてください。
第1問~第3問:長文問題の対策
長文対策については、市販の長文問題集等で日々の読解演習の積み重ねが重要です。
神大の英語は概ね英検準1級と同程度の難易度であるので、求められるレベルは当然高いですが、かといって長文対策のために特別何か対策をする必要はありません。
九州大学や広島大学など、その他の大学の二次試験の英語のための対策は基本的に全て同じです。
まずは超基本的なところですが、
- 単語の暗記
- 英文解釈
が必須です。
単語については各自が持っている単語帳で構いません。
英文解釈は市販の参考書(『英文解釈の技術70』や『英文解釈の技術100』など)を使用して、英文の基本構造や文法的知識は理解しておきましょう。
英文解釈が完璧にできるようになれば、次は英文読解練習です。
市販の英語長文参考書などで精読練習を行っていきましょう。
僕のおススメは、『スピード英語長文』や『イチから鍛える英語長文』などです。
特に『イチから鍛える』シリーズ(300, 500, 700の3種類あります)は、コンサルティングの中でも「義務教育」と言って担当生徒には解いてもらうようにしているので、
受験生は必ずこのレベルの文章は読解できるようになりましょう。
精読の段階では読めない文章がなくなるまで何周も繰り返し、また、長文を読んだ後はリスニング+音読もセットで行いましょう。
特にこのリスニング学習を行わない人が多くいますが、英語を英語の語順で理解し内容を把握する練習はリスニング試験だけでなく、リーディングにおいて速読するために必要な能力でもあるので早め早めから養っておきましょう。
英語学習において最も大切なことは日々の継続です。特に受験学年であれば「1日1長文」を目標に毎日英語の長文対策を行っておきましょう。
第4問:英作文の対策
まず「神大受験において合否を分けるのがこの英作文である」ということを理解しておいてください。
先ほど説明した「長文読解」などは、確かに簡単とは言い難いですが、
ぶっちゃけ神大に出願するレベルの英語学習をしてきた受験生であればある程度解けるはずなのでこの3題でそこまで大きく差は付きません。
しかし英作文は全く別で、いかにリーディングが得意な人でも、英作文になると途端にハチャメチャな文章を書いてくる、なんてことが往々にしてあります。
例えば、動詞や名詞などを正しい「語法」で使えているか、「分析的展開」に則った論展開になっているか、などなど意識して書けている人がどのくらいいるでしょうか?
英作文は別個に対策をしておかないと、「単語を覚える」「英文解釈をする」「長文を読む」だけでは点数にはつながりにくいということを理解しておいてください。
そんな英作文の学習をする上でオススメなのが『英作文のトレーニング必修編』です。
こちらは、よくある生徒の答案例をもとに、日本人教師とネイティブスピーカーが対話形式で添削を行うというスタイルで話が進んでいきます。
全100題の例題を参考にしながら、英作文におけるポイントや適切な表現などを丁寧にまとめてくれているので、受験に英作文が必要な人にはぜひともおススメです。
Column:英検は取得すべき?
先ほど解説の中で神大英語は「英検準1級レベル」相当であると説明してきました。
であれば、実際に英検準1級は取得しておいたほうがいいのかという疑問が出てくるかと思うので、ここで九大志望の受験生にとっての英検の扱いについて説明しておきます。
まず結論から言って、可能であれば英検準1級は取得しておくことをおススメします。
主な理由としては、神大の英語と英検準1級はレベル感が似通っており、形式も長文読解もあり英作文もありと出題形式も近いものがあるので、
二次試験形式での演習という意味でもいい対策になります。
当然、英検を受ける際、語彙力は強化する必要があると思いますが、語彙は多くて損はしないので単語は覚えてください。
ただし、無理に英検を取得しようとはしなくてもいいです。
あくまで「可能であれば」取得をおススメするだけです。
そもそも僕の考えとしては、英検準1級は神大に合格するための英語の対策をしていれば、その過程で自然と取れるレベルになっているはずです。
それでも併願で出す私立大学等で英検を取得していることによるアドバンテージなどもあると思うので、そこは各自で判断するか身近にいる受験のプロに聞いてみましょう。
神大英語対策の【受験戦略と計画】
ここまでで具体的な対策については解説してきました。
では、上記の内容をどのくらいの時期にやっていくのがいいのか。
ダラダラと冗長に勉強をしていてもあまり意味がないので、英語の対策における大まかな時期について話しておきます。自分の勉強のペースメーカにしてください。
また、受験計画の立て方については次の動画でも解説しているので参考にしてください。
神戸大学合格のための受験計画
ここでは高3の春から勉強を始めたと仮定して話を進めていきます。
もちろん高校1年生・2年生の時期から始めてもらっても構わないですし、すでに志望校を神大に決めている人はこの勉強方針をぜひに参考にしてください。
春~夏にかけて
春から夏にかけては主に「英文解釈」の勉強をしましょう。
英文解釈とは、英語の文章1文1文がどのような構造で成り立っているのかを感覚ではなく、文法的に理解していく勉強のことを指します。
受験でみんなが読む長文も短い文章が集まって成り立っています。その長い文章を読むためにはその構成要素である短文が理解できていないと内容が把握できないですよね?
具体的には4月~7月の4カ月程度を目安に終わらせると良いと思います。
自分で勉強する場合は、『英文解釈の技術70』や『基本はここだ』などをおススメしています。
また、英文解釈が7月までに完成した人は早めから長文読解を進めていってもいいでしょう。
その際は、先に挙げた『スピード英語長文』や『イチから鍛える英語長文』などを使って演習をしてください。
夏休み期間
遅くとも夏休みには長文読解に入っておきましょう。
解釈で培った知識をもとに英文を丁寧に読み進め、読めない文章をなくしていきます。使用教材は『スピード英語長文』や『イチから鍛える』などの市販の長文問題集で大丈夫です。
受験生は1日1長文をノルマに読解を行ってください。もちろんリスニング+音読もやってくださいね。
また、夏の間に神大の過去問を解いてみてください。主題形式や現在の自分とのギャップなどを知り、今後の勉強の目標にしましょう。
敵を知り己を知れば百戦危うからず、です。
そして夏の間にやってほしいことがもう一つ。それが「英作文」です。
先ほどの『英作文のトレーニング』等でこの夏の間に英作文の基礎作りをしておきましょう。
9月~10月
夏休み明けも基本的には長文読解で演習を積んでいきましょう。
ただしこの時期まで来るとある程度英語力も向上し、かなり難易度の高い長文も読めるようになっているはずです。
また特に言及してきませんでしたが、この時期には語彙力も身についているはずです。
「単語帳はもう開かなくても大丈夫かな、、、」くらいになっていると一番ですが、まだ覚えきれていない場合は至急覚えてください。
100%が理想ですが、少なくとも95%以上は確実に覚えておきましょう。
また、この時期に各予備校で実施されているオープン模試もあるはずなので、神大オープンは受験しておきましょう。
現在の自分の立ち位置やどんな人たちがライバルになるのかがより明確になると思います。
11月~1月
11月、遅くとも12月以降は共通テスト対策に臨みましょう。
時間を計って毎日演習を繰り返してください。ただし、80分通しで解くとかなり時間がかかってしまい、他教科に時間がさけなくなるので半分に分割して解くなどして工夫しましょう。
集中力の強化や共通テスト形式の問題への慣れなど、二次試験とは別の難しさがあるので、最後の2カ月弱で共通テスト対策強化月間として勉強してください。
共通テスト後
共通テスト後は二次試験の過去問対策に勤しみましょう。
最低でも10年分は解き、自分が苦手とする分野や得点源にできる個所など、過去問を分析し続けてください。また、学校や塾の先生にも添削をしてもらい、自分の弱点を対策しましょう。
特に英作文は添削がかなり重要なので信頼できる英語の先生に添削をお願いし、できるだけ多くの英作文を書いていきましょう。
戦略は人それぞれ。だからこそ神大研が徹底サポート!
以上が神大英語の受験計画になります。
ここから、一年間でやっていく教材の選定、月間計画、週間計画、毎日の勉強量にまで落とし込み、それをひたすらこなして下さい。そうすれば、あなたは神戸大学に合格するはずです。
しかしながら、受験戦略と受験計画は個人で異なります。
ここに書いた受験戦略や受験計画は一般的なものであり、より詳細に作り込まないといけない上、あなたには微調整や変更が必要になります。
あなただけの受験戦略・受験計画について詳しくお話が聞きたければ、神大研に是非お越し下さい。受験のプロによる面談を行っております!
神大研では無料体験授業を行なっています!
1年後の大学入学試験までに自分の成績を一番上げられるのはどこか考えてみてください。
ただし、どこへ行ったとしても実際に頑張るのは君自身です。
神大研に少しでも興味を持ってくださった方や、「逆転合格で第一志望合格を狙いたい!」という方は、まずは気軽に無料体験授業にお越しください!
さらに、こちらから無料体験授業に申し込むと、入塾金1,000円OFFのキャンペーンも開催中です!
お気軽にお問い合わせください!
【神大研webサイトはこちら】