【プロの過去問解説で】広島大学の入試を完全突破【数学編】
こんにちは。広大研公式ブログ担当 武川 です。
新しい大学入試制度に基づいた今年度の国公立入試も無事終わりました。
皆さんの多くは、志望校の最新入試問題・難易度など確認し
気持ちを引き締めなおして春休み中の勉強を頑張っている頃かと思います。
※志望校の最新入試問題を確認できていない人は、すぐに確認しましょう!
今回のブログでは
広島大学(文系数学)の最新入試問題を総評します。
難易度、合格点、合格点の到達イメージ、対策法などの有益な情報を発信しますので
特に広島県在住で広島大学を志望し、文系数学を2次試験の試験科目として使いたいと考えている
新高2・高3の皆さんは必ず最後まで目を通して、広大合格に向けた勉強に活かしてください!
また、大学受験を成功しやすくするための物事の考え方をまとめたブログ記事も広大研公式ブログには掲載しております。
興味を持たれた方がいらっしゃっいましたら、是非ご一読ください。
本記事の目次
【入試概要】
2017年~2020年の4年間のデータを利用して文系数学の入試概要を確認していきます。
利用可能学部・学科
広島大学の入試で文系数学を利用できる学部・学科は以下の表のとおりです。
情報科学部は理系学部ですが、実は試験方式によって、文系の人でも受験可能です。
プログラミングなどに興味を持っているが、理科が苦手だったり、数学Ⅲまで受験勉強するのは難しくて文系に進んでしまった人もチャンスはまだありますよ!
また、教育学部のいくつかの学科・コースでは、文系数学を2次試験の試験科目として利用できるので
記述国語を苦手しているが、記述数学が得意な文系の皆さんはメリットだと私は思います。
範囲、大問数(試験時間)、配点
次に、出題範囲、大問数、配点を見ていきましょう。
配点に関して、利用可能学部・学科によって異なっています。
(例) 情報科学部:600点、教育学部第一類:400点
また、1題あたりの解答目安時間は30分となっており、1題を完答するのに適切な時間と言えます。
ただし、全ての問題を完答するのではなく、自分が取るべき点数を確保するための見直し時間を含めた30分と考えるようにしてください。
頻出単元・難易度
頻出単元・難易度を見ていきます。
頻出単元がしっかりと特定されていることが分かりますね。
来年の試験でも出やすい事は間違いないので、まずは頻出単元のパターン問題を徹底演習する必要があります。
また、図形と方程式の単元は共通テスト模試や記述模試で頻出頻度が少ないので、受験生によって演習量の差が顕著になりやすい単元です。
今回のようなデータをきちんと入手できれば、他の受験生よりも広大合格に必要な単元の演習量を増やせて、合格に近づくことは間違いありません。
難易度に関して
黄色チャートに載っている頻出パターン問題やチョイスのA問題
を広大文系数学入試で正解しなければいけない問題レベルと私は考えています。
さまざなま数学参考書に手を付けるのではなく、上記のように2冊程度の参考書を徹底演習することが合格の近道ですよ。
合格点・点数獲得イメージ
広大入試で文系数学を選択した受験生が目指すべき合格点・点数獲得イメージの話をします。
合格点に関して、7~8割を合格点の目安と私は考えています。
・出題されやすい単元
・問題の難易度の目安
が判明しているので、対策は十分に行いやすいと考えているからです。
また、合格点を取るためのイメージは上の表のような2種類が多くの受験生に当てはまると思っています。
実際に、
各大問を5~6割程度正解するためには、各大問の小問(2)まで正解すること
各大問を6~7.5割程度正解するためには、各大問の最後の問題で必ず部分点を取る必要があります。
2021年度文系数学総評
ここからは2021年度の文系数学の問題を分析していきます。
大問1
それぞれの小問に対する解答目安時間・難易度を以下の表のようにまとめました。
微分法が出題単元のメインテーマとなっていました。
しかも、微分法で出題されやすい「3次関数の極値問題」、「3次関数の最大・最小」が出題されています。
※小問2は数学Ⅰで学習する「絶対値を含む1次不等式」が出題されています。
小問3は非常によく出る最大・最小のパターン問題ですが
最大値・最小値の候補となるxの値に対し、yの値が全て変数aを含む値となり、パッと見ただけでは大小関係が見極めづらいです。落ち着いて大小関係を見抜き、通常よりも細かい場合分けが必要となる問題でした。
小問3にどこまで時間を割くのか、解き方がすぐに思いついたかどうか、合否を分ける問題になったと私は思います。
大問1の合格イメージとして、
・小問1,2は短時間で必ず正解すること
・小問3は部分点または 完答すること
が必須となります。
今回の問題を通じ、3次関数の最大・最小に関する様々な難易度の問題を演習し、素早く正確に問題が解けるように準備をしておきましょう。
大問2
大問1と同様に、小問に対する解答目安時間・難易度を以下の表のようにまとめました。
ベクトルがメイン単元となっている大問でした。
ベクトルで成分表示・垂直条件を利用する問題は定番中の定番なので、簡単に正解できるかと思いきや、今回は計算が煩雑となっており、計算を始める前に因数分解するなどの計算の工夫ができたかどうかで解答所要時間に大きな差が生まれたと思われます。
多くの受験生を見てきましたが、「計算力」を軽視しすぎている生徒が多いので、普段から計算を楽にするために工夫できないか、都度考えてみることをお勧めします。
また、小問3では四角形の成立条件をベクトルを用いて問われました。
四角形の成立条件は中学数学で学習した内容です。意外と忘れている人が多かったのではないでしょうか?
今回のように、忘れていた定理に出会った場合、必ず確認し直し、翌日以降の復習も忘れず行ってください。
「三角形の相似」も大学受験に問われやすいので気を付けましょう!
大問2の合格イメージとして、
・完答
・小問1は完答、小問2,3で部分点を確保する
ことが必須となります。
大問3
大問3の小問に対する解答目安時間・難易度を以下の表のようにまとめました。
大問3は、2次関数の式・さいころを利用した確率の問題でした。
2次試験の数学で確率と言えば、問題文で与えられた条件をしっかりと読み解くことが大事です。
小問1は条件を満たす(b,c)の組み合わせを具体的に探すだけ正解でき、
小問2,3はともに、「aの値によって場合分けが発生する」ことに気づけるかによって合否が分かれます。
大問3の合格イメージとして、
必ず完答
することが必須です。
黄色チャートやチョイスなどの参考書を利用して、2次レベルの確率問題に慣れてください。
大問4
最後に、大問4の小問に対する解答目安時間・難易度を以下の表のようにまとめています。
小問1はsin5xをsin(3x+2x)の形に変形し、加法定理等の公式を上手く利用する計算問題となっています。
ここでも計算処理による解答所要時間の違いが発生しますので、「計算力」を向上させておきましょう。
小問2について
・小問1のxに何を代入するか
・sinの値の大小比較
この2点が小問2を完答できるかどうかの分かれ目になります。
あまり用いることのない4次方程式を利用するので、解き方が思いつくようにしておきましょう。
小問3について
広大を目指す受験生の多くがほとんど見たことない問題じゃないでしょうか?
全体を通してみると、この小問が合否の分かれ目になることはありません!
なぜなら、大問4(1)までは解き方が浮かぶ問題がほとんどでしょうから、そこで合否が決まると言っても過言ではありません。
数学で9割以上を確保したい、という受験生の人だけチャレンジしてみてください。
大問4の合格イメージとして、
・小問1は完答
・できれば小問2も完答 または部分点
・小問3は正解できなくてよい
といったところでしょう。
まとめ
2021年度の問題も過去4年間の入試データと同様に、頻出単元を中心とした問題が多く出題されていました。
赤本を利用する際、今回のブログのような情報を入手し、自分の苦手分野・実力に合わせて、優先的に何をすべきか、共通テスト後の約1ヶ月間で重要となりますから肝に銘じておいてほしいです。
また、2021年度の文系数学で合格点を確保するためのイメージは
大問1,3の2題を完答+残りの大問を5~6割正解する
または
大問3を完答+残りの大問を6~7.5割正解する
の2通りになると思います。
多くの問題は解き方がすぐに浮かぶものが多いので
頻出単元を含めた各単元の基本~標準問題を徹底的に叩き込む
これを行うだけで十分合格を勝ち取れます。
騙されたと思って、粘り強く勉強を続けてみてください。
共通テスト後の赤本演習の際、合格点近くまで取れるようになってますよ!
自分一人で出来そうにないなら・・
この記事を読んでやるべきことが分かったけど、自分一人では実行するのが不安だ・・という方は
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