筑波大学に合格したいなら必須の受験対策・勉強法を徹底解説【2024年最新版】
筑波大研ブログ編集部です。
今回は筑波大学に合格するための必須の受験対策・勉強法を徹底解説していきます。
- 「筑波大学に合格したいけど何をしたらいいかわからない…」
- 「各科目の勉強方法がわからない…」
- 「筑波大学の難易度と合格するための学習計画を立てたい….」
といった受験生に役立つ内容となっています!
ぜひ、筑波大学へ合格するための参考にしてみてください!
本記事の目次
筑波大学に合格したいなら把握すべき学部・学科別の偏差値・試験科目・合格最低点
まずは筑波大学における、各学部学類の配点と合格者最低点をチェックしていきましょう。
※ R7年度の募集要項公開が2024年10月下旬のため, 執筆時はR6年度のデータとなります。
※ 一般入試前期日程のみ掲載しています。共通テスト英語はリーディング160点、リスニング40点の合計200点での評価となります。(傾斜配点の場合はリーディング:リスニングが4:1の割合となります。)
筑波大学 総合選抜
文系
合格最低点:1,633 / 2,400点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から2科目選択 |
個別学力試験(1,500点満点) |
※ 地歴・公民・数学から1科目選択 |
理系I
合格最低点:1,590 / 2,400点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(1,500点満点) |
|
理系II(記事後半で対策方法を解説中!【すぐにチェック】)
合格最低点:1,585 / 2,400点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(1,500点満点) |
|
理系III
合格最低点:1,564 / 2,400点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(1,500点満点) |
|
筑波大学 人文・文化学群
人文学類
合格最低点:1,818 / 2,700点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から2科目選択 |
個別学力試験(1,800点満点) |
※ 地歴・公民から2科目選択 |
比較文化学類
合格最低点:1,232 / 1,800点満点
共通テスト(600点満点) |
※ 地歴・公民から2科目選択 |
個別学力試験(1,200点満点) |
※ 地歴・公民から2科目選択 |
筑波大学 社会・国際学群
社会学類
合格最低点:934 / 1,250点満点
共通テスト(450点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(800点満点) |
※ 国語・地歴・数学から1科目選択 |
国際総合学類
合格最低点:956 / 1,300点満点
共通テスト(500点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(800点満点) |
※ 国語・地歴・数学・理科から1科目選択 |
筑波大学 人間学群
教育学類
合格最低点:745 / 1,000点満点
共通テスト(500点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(1,500点満点) |
※ 地歴・公民・数学から1科目選択 |
心理学類
合格最低点:758 / 1,000点満点
共通テスト(500点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(500点満点) |
※ 国語・地歴・公民・数学から1科目選択 |
障害科学類
合格最低点:728 / 1,000点満点
共通テスト(500点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(500点満点) |
※ 国語・地歴・公民・数学から1科目選択 |
筑波大学 生命環境学群
生物学類
合格最低点:1,293 / 1,800点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(900点満点) |
|
生物資源学類
合格最低点:1,248 / 1,800点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(900点満点) |
①
②
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地球学類
合格最低点:1,391 / 2,000点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(900点満点) |
①
②
|
筑波大学 理工学群
数学類
合格最低点:1,557 / 2,400点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(1,500点満点) |
|
物理学類
合格最低点:1,621 / 2,400点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(1,500点満点) |
|
化学類
合格最低点:1,705 / 2,400点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(1,500点満点) |
|
応用理工学類
合格最低点:1,654 / 2,400点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(1,500点満点) |
|
工学システム学類
合格最低点:1,644 / 2,400点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(1,500点満点) |
|
社会工学類
合格最低点:1,491 / 2,000点満点
共通テスト(1,000点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(1,000点満点) |
|
筑波大学 情報学群
情報科学類
合格最低点:1,845 / 2,500点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(1,600点満点) |
|
情報メディア創成学類
合格最低点:1,258 / 1,700点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(800点満点) |
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筑波大学 医学群
医学類
合格最低点:1,845 / 2,500点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(1,400点満点) |
その他
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看護学類
合格最低点:1,083 / 1,700点満点
共通テスト(900点満点) |
①
※ 地歴・公民から2科目選択
②
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(800点満点) |
※国語・理科から1科目選択
その他
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医療科学類
合格最低点:1,163 / 1,700点満点
共通テスト(900点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(800点満点) |
※国語・理科から1科目選択
その他
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筑波大学 体育専門学群
合格最低点:1,040 / 1,400点満点
共通テスト(700点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(700点満点) |
その他
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筑波大学 芸術専門学群
合格最低点:1,034 / 1,400点満点
共通テスト(700点満点) |
※ 地歴・公民から1科目選択 |
個別学力試験(700点満点) |
その他
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筑波大学に合格するための科目別の傾向と対策
ここまで、各学部についての出題科目と配点、合格最低点について確認しました。
それではここから具体的に、筑波大学へ合格するための、各科目ごとの傾向と対策について詳しく解説していきます。
英語
出題形式
試験時間:120分
問題数:長文読解2題、読解を含む英作文問題1題の合計3題
傾向と対策
傾向:全体を通して内容説明など、字数制限を要した記述形式の問題が多いため、解答時間がシビアになりがちです。また、大問3の自由英作文では、与えられた文章をもとに賛成反対の意見を記述したり、問題文の内容に対して具体例を挙げた上で自身の意見を書く問題の主題も見受けられます。
対策:記述形式の内容説明問題は得点に差がつきやすい問題となるため、指示語や問われている内容をきちんと押さえた上で、必要な記述を過不足なくまとめる能力が必要となります。自分だけでは解答の評価が難しいと思うので、第三者に解答の添削を求めるなどするとより効果的です。自由英作文では、さまざまなテーマが取り上げられるため、時事問題や身近なテーマなどに関する英文を日頃から積極的に読み、知識をストックしておくといいでしょう。参考書では、「リンガメタリカ」などがおすすめです。
数学
出題形式
試験時間:120分
問題数(文系):前半3題から2題選択の合計2題
問題数(理系):前半3題から2題選択、後半3題から2題選択の合計4題
傾向と対策
傾向:例年、前半3題後半3題からそれぞれ2題ずつ、合計4題を解答する形式です。(文系は前半3題から2題選択の合計2題)各大問には誘導となる小問も多く、レベルとしては入試標準レベルと言えるでしょう。特別難しい問題は見られないものの、経験によって差がつく問題や問題の見方に工夫が求められるものも出題されます。
対策:特別難しい問題が出題されない分、些細なミスが命取りとなるので、日頃からミスをしない、なぜそのような解答になるのか考え方について丁寧に理解しましょう。経験や知識量も必要になるので、さまざまなパターンの問題の演習を積極的に行なっていくことを心がけましょう。入試の出題傾向から、自分にとってどの単元の問題が解きやすいかどうかも見極められるようにしておくといいでしょう。
国語
出題形式
試験時間:120分(医学群看護学類のみ90分)
問題数:現代文2題、古文1題、漢文1題の計4題(医学群看護学類のみ現代文2題のみ)
傾向と対策
傾向:現代文は大問1・2で出題され、評論と小説・随筆が出題されます。文章量としては標準ですが、出題内容が記述形式で、簡潔に説明させる出題が多く見受けられます。古文・漢文については、標準的な知識を問う問題が多く、古文では特に登場人物の心情や作者の考えを読み解くことが必要となります。
対策:現代文では、解答を簡潔にまとめる能力が問われるため、どの要素を盛り込み、どうまとめるのがいいのか、日頃から意識して問題へ取り組む姿勢が大切となります。また、自分では解答の問題点に気づけないと思われるため、第三者に添削をお願いするなど、質の高い解答が作成できるよう努めましょう。古文からは和歌を含んだ問題が出題されるため、和歌に関する基本的な知識や読み解き方を意識して対策する必要があります。漢文は、現代語訳をはじめ、書き下し問題、説明問題などがバランスよく出題されます。文法や句法などの基本事項と、文章全体の内容をまとめられるように訓練しておきましょう。
物理
出題形式
試験時間:120分
問題数:力学1題、電磁気1題、その他分野1題の合計3題
傾向と対策
傾向:例年、力学1題,電磁気1題,その他の分野から1題の計3題となっています。基本的に,答だけでなく,考え方や計算の要点も記述させる形式の問題が多く、グラフ描画,作図,論述,数値計算がよく出題されています。
対策:標準的な問題が多いため,ミスなく解けるようになることが重要です。グラフ描画対策として,問題演習の際に,得られた数式からどのようなグラフが描けるかをつねに考え実際に書いてみるといいでしょう。解答の導出過程が必要な問題が多いので、日頃から記述を意識して解答を仕上げるよう意識しましょう。筑波大学の物理とレベルが近い大学としては,広島大学、神戸大学、千葉大学などがあるので、問題に困ったらこれらの大学の過去問を演習するのもいいでしょう。
化学
出題形式
試験時間:120分
問題数:大問3題(各分野から満遍なく出題)
傾向と対策
傾向:出題内容については例年、全範囲から満遍なく問われています。ほとんどが基本~標準的なレベルの問題であるが,解答時間に対する問題数がやや多いため、時間配分や解答スピードを意識して演習する必要があります。また、例年,論述問題が数題出題されており、制限字数が指定されるものもあるため、同様の問題を通してきちんとした対策が必要となります。
対策:基本~標準的なレベルの問題がほとんどなので,あまり差がつかず、高得点争いになります。些細な計算ミスや化学式の表記ミスなどが命取りとなるので、ケアレスミスには気をつけて普段からミスをしないよう心がけて演習を積みましょう。また、論述問題は必ずといっていいほど出題されるため,ここで差がつくと考えられます。解答に自信がない場合は、添削をお願いするといいでしょう。
生物
出題形式
試験時間:120分
問題数:大問4題
傾向と対策
傾向:大問数は 4 題で、時間内にすべて解答するにはリード文や図表の素早い読み取りが欠かせない。用語・論述・正誤判断が中心で,例年、図表やグラフを作成,または選択する問題も出題されます。知識問題と考察問題がバランスよく出題されており、考察問題の題材は初見のものも多いです。
対策:教科書と図説を参照する習慣を身につけよう。単純に暗記するだけでなく,関連する生命現象と合わせて,自分の言葉で説明できるようにしておくこと。
また、考察力は,実戦演習で仮説→実験→結果→考察という流れを自分なりに整理する癖をつけましょう。
筑波大学に合格するための受験対策・勉強法
最後に、筑波大学合格へ向けた具体的な受験対策と受験計画について詳しく解説していきます。
受験対策と受験計画については以下の3つがポイントとなります!
- ① 行きたい学部の合格者最低点を把握
- ②「模試」と「過去問」を利用して現在の学力状況を知る
- ③ 合格者平均点と現在の学力状況を比較して、差分を埋めるための学習計画を立てる
順番に詳しく解説していきます!
① 行きたい学部の合格者最低点を把握
まずは志望学部の配点比率を確認しましょう。学部によっても異なりますが、合計点に対する二次試験の配点比率は47%〜64%(特に理系学部では共通テストと2次試験の配点が900:1500の62.5%となっているところが多い)となっています。
つまり、どちらかというと二次試験の配点比率が高い学部が多いということがわかります。
具体例として、筑波大学での共通テストと二次試験の配点比率が一般的な900:1500となっている「総合選抜理系II型」を例に見ていきましょう。
科目 | 英語 | 国語 | 数学 | 理科 | 社会 | 合計点 |
共通テスト | 200 | 200 | 200 | 200 | 100 | 900 |
二次試験 | 500 | 500 | 500 | 1,500 | ||
合計点 | 700 | 200 | 700 | 700 | 100 | 2,400 |
共通テストよりも二次試験の配点が高く、共通テストと二次試験の合計点2,400点のうち、2,100点を「英語」「数学」「理科」が占めています。
つまり、「総合選抜理系II型」を受験する場合、「英語」「数学」「理科」に重点を置いて学習を進めることが大切です。
ここでは「総合選抜理系II型」を例に挙げましたが、学部学科によって試験科目や配点が変わってくるので、自信が志望する学部学科の入試科目や配点、共通テストと二次試験の配点比率を確認してみましょう。
合格に必要な得点について考える場合、注目してほしいのは直近3〜5年の合格者最低点です。R7年度からは情報も共通テストの入試科目に含まれてくるので、例年のデータを百分率(%)に変換して考えるといいでしょう。
学部別の詳しい最低点の考察は下の動画をご覧ください。
また、以下の記事は筑波大学の合格最低点に関連する記事となります。是非ご覧ください。
【筑波大学の合格最低点から考える】筑波大 共通テスト・二次試験の難易度とボーダーライン
②「模試」と「過去問」を利用して現在の学力状況を知る
次に、現在の学力状況を把握しておきましょう。自身の学力を把握する上でおすすめなのが、「全統共通テスト模試(河合塾実施)」と「志望校の過去問」です。
全統共通テスト模試
共通テストの実力については、河合塾が実施している全統共通テスト模試を利用しましょう。
全統共通テスト模試をお勧めする理由には以下の2点が挙げられます。
- 全国の受験生が受験している(現役+浪人)
- 数ある模試の中で最も共通テストにレベルが近い模試である
進研模試などは現役生のみが受験するのに対し、全統共通テスト模試は全国の現役生はもちろん浪人生も受験する最も規模の大きな模試となります。また、試験自体の難易度も本番の共通テストに近い模試となっているため、自身のリアルな実力が分かります。
もしも自分の学校が進研模試しか受験せず、全統共通テスト模試を受験しないようなら、個人で申し込んででも必ず受験しておくようにしましょう。
志望校の過去問
二次試験の実力チェックですが、一般的な記述模試はあまり当てになりません。
記述模試は試験問題がかなり一般化されており、各大学の持つ試験の特徴を正確には反映できていません。
そこで2次試験の実力を確認するためには「志望校の過去問」の演習をしてみることをお勧めします。
過去問自体はネットや赤本などで比較的簡単に入手できるはずなので、まずは直近の一年分を解いてみましょう。
古すぎると現在の試験問題と傾向が違うこともあるので、できるだけ新しいもので演習することをお勧めします。
現状どこまで解けるのか、どの形式の問題が苦手なのか、抜けている知識・未学習の内容がないかなど、試験内容の特徴を把握して、合格するための最短ルートを探っていきましょう。ここで志望校の入試傾向を把握しているかどうかで、学習計画の質が大きく変わってきます。
見当違いな計画を立てないよう必ずチェックしておきましょう!
③ 合格者最低点と現在の学力状況を比較して、差分を埋めるための学習計画を立てる
ここまでで、合格者最低点(目標)と現在の学力状況(現状)を把握できたかと思います。
これらを比較して、その差を埋めるための学習計画を立てていきましょう。
「総合選抜理系II型」を受験する場合、「英語」「数学」「理科」に重点を置いて学習を進めることが大切なことは先ほど説明しました。
実際に目標と現状にどのくらいの差があるのか具体的に比較してみましょう。
仮に、5月の全統共通テスト模試が以下のような得点だったとします。
5月実施 全統共通テスト模試 結果
科目 | 英語(リーデイング) | 英語(リスニング) | 国語 | 数学IA | 数学IIBC | 物理 | 化学 | 地理 | 情報 | 合計 |
得点 | 61 | 58 | 108 | 51 | 60 | 51 | 57 | 55 | 71 | 573.8 |
筑波大学の配点だと、共通テスト英語はリーディングが160点、リスニングが40点の合計200点での評価となります。(傾斜配点の場合はリーディング:リスニングが4:1の割合となります。)
「総合選抜理系II型」は、合格最低点が 1,585 / 2,400点(66%) となっているので、まずは共通テストと二次試験で合計何点くらい取るべきかの目標を立てます。
今回は、共通テストで 750 / 1,000点 (75% / 情報を含む)、二次試験で900 / 1500点 (60%) の合計1,600点を得点することを目標にします。(ここの目標点については、共通テストが得意、二次試験が得意などで個々人で変わってくると思います。自分に最適な目標を立ててみてください。)
最終目標と得点のギャップ
科目 | 英語(リーデイング) | 英語(リスニング) | 国語 | 数学IA | 数学IIBC | 物理 | 化学 | 地理 | 情報 | 合計 |
得点 | 61 | 58 | 108 | 51 | 60 | 51 | 57 | 55 | 71 | 573.8 |
目標 | 80 | 80 | 100 | 90 | 90 | 90 | 90 | 50 | 80 | 750 |
ギャップ | 19 | 22 | -8 | 39 | 30 | 39 | 33 | -5 | 9 | 176.2 |
二次試験の出題科目を踏まえて、当然ですが共通テストでは「英語」「数学」「理科」にかなり特化した目標となっています。
このように最終的な目標点と現状の成績を比較することで、どの科目にどれくらい労力を割けばいいのかが具体的に分かります。
一般的に国公立ならどの科目も満遍なく勉強する必要があると思い込みがちですが、今回の例のように、志望校の出題科目や配点によってはあえて対策する必要がない科目もありますので、きちんとリサーチを行ってから計画を立てるようにしてください。
思考停止で勉強してしまうと、せっかく受かるものも受からなくなる可能性がありますので注意しましょう。
春〜夏休み前まで
「英語」「数学」「理科」ともに、基礎力の定着と履修範囲の学習を先取りして進めてしまいましょう。
数学や理科は学校のペースに合わせていると間に合いません。おすすめの参考書や塾の授業などを駆使しながら先取りして進めていきましょう。
数学は、苦手であれば「チャート式(黄)」から取り組みましょう。各単元のスタンダードコースを3周以上するようにするといいでしょう。問題集などを周回するときは、取り組んだ問題についてきちんと説明できるレベルで理解することを意識するようにしてください。本当に理解できているのか確かめたいのであれば、身近な人へ実際に解説してみるとよいでしょう。説明に詰まる部分が自分の理解できていないポイントとなるので復習するときに注意しましょう。
物理や化学、生物は学校で使用している問題集(「リードα」や「セミナー」など)を分かりやすい参考書と並行して行うようにしましょう。
問題集はあくまでアウトプットするために使うので、正しい知識を参考書などでインプットし、理解した知識が実際に活用できるかを問題集で確認するように取り組むことが大切です。
英語については、当然「単語」と「文法(英文解釈)」の早期定着が重要となります。
単語帳は一般的に使われているもので問題ありません。「ターゲット1900」「LEAP1900」「システム英単語」など、いずれかの単語帳を1冊仕上げましょう。単語を見たときに反射的に意味が浮かぶようにしておくことが大事です。ターゲット1900であれば2ヶ月あれば覚えることができるかと思います。覚えられない人はおそらくやり方が間違っているので見直しましょう。(ノートに覚えたい単語をたくさん書くとかは一番時間かかるのでやめましょう笑)
文法が不安な人は市販の参考書などで説明がわかりやすいものを使ってください。
辞書のような参考書は詳しすぎて読みきれないと思うので、あまり厚くない
- 「大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編」(文法が壊滅的に分からない場合)
- 「大学入試問題集 関正生の英文法ポラリス」
- 「入門英文解釈の技術70」
- 「入門英文問題精講」
あたりから進めましょう。
英文解釈は長文読解で必須となりますので、必ず早めに固めておきましょう。
夏休み期間中
「数学」「理科」については、できれば夏休み〜9月末までに全履修範囲の学習を終えておきましょう。
入試レベルの問題までやる必要はありません。基本的な公式や有名問題・頻出問題の解法などを一通り網羅しておくことが重要です。
一通り範囲が終わったら、各科目の問題集のレベルを上げていきましょう。夏で標準レベルの問題まで解けるようにしておくと、以降の受験勉強が非常に楽になります。
数学であれば「チョイスシリーズ」くらいのレベルの問題集へシフトし、難しい問題や解説が理解できないものなどがある場合は適宜チャートなどに戻って、都度抜けている知識を確認するといいですね。
物理であれば「良問の風」がオススメです。問題数も多すぎず、各単元ごとにちょうどいいレベルの問題が揃っています。標準的なレベルの問題パターンを網羅するには非常に優れた問題集になります。
生物や化学は「重要問題集」をオススメします。B問題だと難易度が高すぎるので、まずはA問題を一通り仕上げるといいです。
秋〜共通テスト直前
秋以降は、前半で二次試験対策、後半で共通テスト対策(副科目を含む)となります!
夏休みまでで履修範囲を一通り標準レベルまで完成させたら、赤本を3年分解いて、二次試験の難易度と出題傾向を確認してみましょう。(筑波大学の出題傾向はこの記事でまとめています)
出題傾向を確認したら自分の志望校に合わせて、二次レベルの演習を9〜10月の期間でやっておきましょう。
※ 二次試験対策は共通テスト後にもちろんやるのですが、何も情報がない状態でいきなり始めると時間が足りません。秋の段階で事前に、最終到達レベルとそのための対策方針は立てて取り組んでおきましょう。
11月以降は共通テスト対策に専念します。
過去問・予想問題集を用いた演習とまとめノートを用いた知識の整理を繰り返し、共通テスト対策を迎えてください。
共通テスト後
共通テスト後は二次試験対策を徹底的に行います。
志望校の赤本は過去10年分以上は解くようにしましょう。また、同等レベルの入試問題集でしっかり演習を重ねます。
各科目は記述形式となるので、英語をはじめとして記述解答に不安がある場合は必ず添削をしてもらうようにしましょう。
まとめ
筑波大学へ合格するためのロードマップはイメージできたでしょうか?
どの大学への合格を目指す上でも受験計画の考え方は非常に大切です。
限られた貴重な時間を少しでも有意義に活用できるよう、志望校に対する徹底したリサーチと、合格するための受験戦略を練って受験勉強に臨んでください。
筑波大学は二次試験の問題の難易度が著しく高いわけではありません。
二次試験で必要となる科目を中心に、しっかりとした基礎知識の定着と演習を積むことで、必要な得点は十分取ることができるでしょう。
対策する科目ごとに、どの時期にどの教材を使うのが自分にとって効率がいいのかも、学校や塾の先生に相談して取り組むことも大切です。この記事でもお勧めの教材を挙げているので参考にしてみてくださいね!
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