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【誰でもわかる】広島県の中学生は内申点(調査書点)が超重要な理由

茶山太一
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茶山太一
逆転合格塾 広大研にて高校受験専門『広大研ミドル』監修。 広島県立祇園北高校出身、愛媛大学法文学部卒。 大学受験進学塾『広大研』の卒業生でもあり、愛媛で広大研のグループ塾『学習塾愛大研』を創業、難関高校へ9年累計117名の合格者を輩出。 徹底的に基礎から細かく指導する自習コンサルティングで、大学受験を含めこれまで数百人の生徒を高校受験でも志望校合格へ導いています。

皆さん、こんにちは!

広大研ミドルの茶山です。

 

今回は、広島県立(公立)高校入試の仕組みやボーダーラインは?対策方法も解説の記事でも触れた内申点(調査書点)を徹底解説します。

広島県の公立高校入試は令和5年度より大きく試験方式が変わり、それに対策できるような解説に仕上げました!

 

内申点を一言で表すと、中学校で学習する9教科の評価を5点満点で算出した点数を指し

内申点は高校入試の合否に大きく影響するから超重要!」と言われています。

なぜそこまで内申点は重要なのか、今回は一般枠と特別枠それぞれ試験方式を用いて解説していきます!

本番の学力試験の点数をカバーするための内申点

広島県の高校入試は、内申点、本番での学力試験、自己表現の比重は

  • 一般枠 学力調査:調査書:自己表現=6:2:2(どの高校でも同じ)
  • 特色枠 各高校ごとに異なる

に設定されています。

一般枠はすべての学科・コースに共通する選抜方式で、入学定員の50%以上の合格者をこの「一般枠」で決定します。

特色枠はその名の通り、学科・コースの特色が出る内容で実施する選抜方式です。入学定員の50%以内の合格者をこの「特色枠」で決定します。

 

【一般枠の配点】

  • 学力調査:250点
  • 調査書:225点
  • 自己表現:30点

学力検査:調査書(内申):自己表現=6:2:2

 

【特色枠の配点】

各高校で配点比率が異なるので、基町高校を例にしています。

  • 学力調査:250点
  • 調査書:325点(特色枠は副教科2倍)
  • 自己表現:30点

学力検査:調査書(内申点):自己表現=4:4:2

 

内申点が低くても、本番の学力試験で高得点を取ればいいから、内申点をそこまで気にしなくても問題ないでしょう!という甘い考えを持っている人は今すぐ捨て去ってください!

広島県の学力調査は全国的に見ても難しいと言われています。

記号問題は少ないですし、解答時間の割に1題ごとの問題文も長く問題量も多いので、中学生の皆さんにとっては点数が取りづらい出題形式になっています。

実際、それは点数としてはっきりと表れています。※令和5年度広島県公立高等学校入学者選抜内の資料を参照

各教科(50点満点)の平均点
教科 国語 社会 数学 理科 英語 5教科平均
令和5年度 26.2 25.8 22.6 25.3 24.0 24.8
令和4年度 24.6 23.3 20.2 18.8 20.4 21.5

上記の2年間が顕著な結果を示しているように、数学も英語も平均点が50%を超えていません

令和5年度は試験方式変更後の結果なので、この傾向は今後も続いていくと予想されます。

ですから、内申点を出来るだけ確保し、学力調査で点数が悪くてもカバーできるくらいじゃないといけないわけです。

特色枠は内申点が超重要!

特色枠はその名の通り、学科・コースの特色が出る内容で実施する選抜方式です。

入学定員の50%以内の合格者をこの「特色枠」で決定します。

先の基町高校での例に挙げたように、多くの高校で調査書(内申点)の比率は高く設定されています。

以下は広島県内の上位人気校の「学力調査:調査書:自己表現」の比率です。

特色枠での「学力調査:調査書:自己表現」の比率
基町 4:4:2
舟入 4:4:2
国泰寺 4:4:2
安古市 2:6:2
海田 1:7:2
祇園北 4:4:2
皆実 4:4:2
井口 4:4:2

※上記は全て普通科の比率です。各学校の詳しい比率等については、令和6年度広島県公立高等学校入学者選抜の実施内容をご覧ください。

注目して欲しいのは、特色枠では調査書(内申点)の比率が学力調査と同等かそれ以上に設定されているということです!

また、特色枠は「入学定員の50%以内の合格者を決定する」とありますが、多くの高校が30~50%ほどを特色枠の定員として設定しています。(50%に設定している高校が多い)

つまり多くの受験生が特色枠での合格を目指すべきであり、内申点をおろそかにすると痛い目を見るということです!

逆にいうと、学力調査に自信がなくても、内申点をたくさん取っておくことで特色枠での合格を目指すことが可能です。

一般枠でも内申点をおろそかにしない!

一般枠はすべての学科・コースに共通する選抜方式で、入学定員の50%以上の合格者をこの「一般枠」で決定します。

一般枠ではどの高校でも、

学力調査:調査書:自己表現=6:2:2

となります。

一見すると「学力調査でたくさん点を取れば良いじゃん!」となってしまいがちなのですが、全体の20%の配点というのは受験において軽視できません。しっかりと意識をしておくべきです。

実際、一般枠でも内申点が低いと本番の学力調査で周りの受験生よりも多くの得点を獲得しなければならず、全国的にも難しい広島県の高校入試で得点を上げるのは簡単ではありません。

結局内申点から逃げ切れることはないので、少しでも高い内申点を取れるようにしていきましょう!

内申点の確保は中学1年生のスタートから!

内申点とは、中1から中3までの学習の記録(評定)の、9教科×5段階評価のことです。

内申点は以下の方式で算出されます。※一部の学科やコースでは、特色枠による選抜において傾斜配点があるので注意!

調査書の比重は学年で異なり、

中1:中2:中3=1:1:3

となります。

そのため実際は、

  • 中1:5段階評価×9科目=45点
  • 中2:5段階評価×9科目=45点
  • 中3:5段階評価×9科目×3倍=135点

となり、合計225点満点となります。

いままで(令和4年度まで)の入試では全学年が同じ比重でしたが、これからは中3での成績がより大切になりました。

つまり、広大研ミドルが得意とする”逆転合格”が狙いやすくなったということです!

 

また、特色枠では多くの高校で調査書に傾斜配点がかかります!(副教科2倍など)

※各学校の詳しい比率等については、令和6年度広島県公立高等学校入学者選抜の実施内容をチェック

そのため特に副教科で手を抜いたり、苦手なことだから諦めてしまうことがないようにしましょう。

私の場合、絵を描いたり・物を作ることは特に苦手でした。※人気バラエティ番組内の企画「絵心ない〇人」に参加できるほどの実力。

つまり、美術や技術(家庭)の教科が苦手ということです。

部活動に精を出したいと当時の私は思っていたので、絵画教室などの美術や技術の内申点を高くするための習い事には参加するつもりはありませんでした。その場合、自分の作品に対する美術・技術(家庭)の先生からの評価点が低くなるわけですが、それでも一生懸命作品を作る姿勢を先生に見せつつ、中間・期末テストの点数を90点以上確保するなどの努力を続け、内申点4以上を確保し続けることができました。

コツコツ勉強したり、苦手克服のための習い事をすることが最も良いですが、部活動にも精を出したい人は、メリハリをつけて日々の勉強を行い、中学1年生の最初の中間テスト結果からしっかりと結果を出せるようにしましょう!

 

内申点を上げる方法

ここまで、内申点がいかに高校入試で重要となるか説明してきました。

ここからは内申点を上げる方法を具体的に説明してきます。

 

定期テスト(小テストを含む)で良い点数を取る

これは皆さんもご存じの通りでしょう。

中学校の定期テスト(小テストを含む)では、授業で習ったことが出題されやすいです。

だからこそ、学校の先生の板書内容を写したノートにしっかりと目を通したり、学校で配布された教科書・問題集・プリント内の問題(図や資料も含む)を完璧に解ける・分かる状態にして定期テスト(小テスト)に臨みましょう。

ただ、どうしても分からない問題や解けない問題もあると思います。私の場合、わからないけど覚えることでテストの点数に繋げられると諦めることなく、テスト直前に繰り返し暗記していました。

そうまでしてもがむしゃらにテストで点数を取る努力をテスト直前にはしてください!

学校の先生によって評価基準は違うので、あくまでも参考として記載しておくのですが

内申点で「4」を確保するなら定期テストで80点以上「5」を確保するなら90点以上の点数を取っておくことが大事になります。

 

提出物は必ず提出する

定期テストの対策を一生懸命頑張り、良い点数を取っている人でも、宿題などの提出物の提出期限を守っていなければと内申点が下がる可能性があります。

私も実際に経験したことがあります。

数学の定期テスト(中間・期末)で95点以上を取っていたのですが、1回だけ提出物を提出し忘れたことがあります。

その学期の通知表を見た時、数学の内申点が「4」となっていた時は愕然としました。

何がダメだったんだろうと思い、数学の定期テスト(中間・期末)で95点以上を取っていて、提出物を全て提出できていた友人の数学の内申点を聞かせてもらうと、「俺は5だったよ」と言われました。その時初めて「提出物を忘れることって甘く見てはいけなかったんだな」と実感させられました。

自分の行動が原因で評価を下げないためにも、提出物の期限は日ごろから守れるように意識しておくことが大切です。また、提出物に関してはただ単に期限を守るだけでなく、内容も重視するようにしましょう。

 

授業中の学習態度に気を付ける

通知表の中に「関心・意欲・態度」という項目があるのですが、これは学校の授業中の態度が一部影響しています。

例えば、授業中に居眠りをしない・先生からの質問に挙手して答える・グループ学習で積極的にリードするなどがあります。

そのため、提出物を忘れることと同様に授業態度が悪いと、どんなにテストで点数が良くても内申点が下がる可能性があります。ただし、授業中の態度の評価においては明確な基準がないので、自分自身は「授業中の態度は良い」と思っていても、内申書では低く評価されているケースもあります。

 

その他

中学校の成績や学校生活をまとめたものを内申書と呼んでいます。内申点ももちろんですが内申書の評価も高校の先生たちは見ているので気を付ける必要があります。

 

遅刻・欠席日数

年間60日以上の欠席があると、受験において不利になります。高校は中学と違い「義務教育」ではありません。欠席日数が多すぎると「留年」という形でもう1年同じ学年として過ごすことになってしまうので、遅刻・欠席日数を注視しています。年間10日程度の欠席ならそれほど問題にはなりませんが、病気やケガなどのような明確な理由がある場合は、考慮してもらえる可能性もありますから、中学校の先生に相談したて理由書を忘れずに提出するなどしておきましょう。

 

まとめ

内申点を確保するためのポイントをまとめました。

・定期テストで高点数を取るために、勉強をコツコツしておく。

・提出物を忘れずに提出する

・授業態度に気を付ける

志望校選びで悩んだ時、内申点は重要な判断材料となります。

できるだけ後悔のない選択が取れるよう、日々コツコツを内申点を上げるための努力を積み重ねてください!

 

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