【これ見て完璧】広島の自己表現入試について塾講師が分かりやすく解説!
皆さんこんにちは!広大研公式ブログ編集部の中野です。
広島県の高校入試では令和5年度から「自己表現」という入試制度が導入されます。新しい入試制度が導入されるので、高校入試を控えている中学生および親御様の中には
不安を感じている方も多いと思います。
塾講師として皆さんの受験をサポートする私自身も不安に感じているところがありました。
ただこの不安感は「自己表現についてよく知らない」ということが原因だと思います。そこで今回は自己表現について調べてきたので、一緒に「自己表現」について学んでいきましょう!
本記事の目次
「自己表現」の目的は何?
自己表現という言葉がここまでたくさん出てきていますが、
そもそも自己表現とは何を目的としているのでしょうか?
広島教育委員会のHPに自己表現についての説明がたくさんあるので、
今回はそちらをかいつまんで重要な部分だけまとめて紹介します!
「自己表現」は「広島県の15歳の生徒に身につけておいてもらいたい力」である
“自己を認識し、自分の人生を選択し、表現することができる力”
を測るために行う試験です。
「ただ勉強ができるだけではなく、自分の分析と自己決定が行える人間をより高く評価したい」
という考え方が反映されているものだと推察できますね。
自己表現だけできれば問題ないのか?
自己表現の能力は将来「自分が何をしたいのか」を決めるときに
必要になるので大切だと言えます。
ただし、「勉強よりもこの自己表現能力を高く評価する」とは
一言も言われていないので注意が必要です。
実際、令和5年度の各校の入試の配点がこの事実を証明しています。
多くの広島の高校が入試の配点を
筆記試験:調査書:自己表現=6:2:2
と全体の20%ほどしか自己表現においていないからです。
筆記試験及び調査書は勉強と直接関係する部分なので、
自己表現を気にしすぎることなく勉学に励むのも良いでしょう。関連 【誰でもわかる】広島県の中学生は内申点(調査書点)が超重要な理由
【中学生必見】定期テストで高得点を取るための3ポイント!高校偏差値71が徹底解説
自己表現について詳しく知ろう!
さて上で自己表現入試制度の目的と入試における重要性を紹介してきました。
次に自己表現入試が実際にどんなものかを紹介していきたいと思います。
形式 | 個人面接 ←集団討論ではない
1人当たり5分以内! →終了20秒前にチャイムなどで知らせてもらえる(予定) |
検査官の人数 |
2~3人 学校の面接対策などを活用して慣れよう! |
★自己表現の内容と方法 | 詳しくはこちらから! |
★自己評価の評価基準 | 詳しくはこちらから! |
★自己表現カード | 詳しくはこちらから! |
★実施の流れ | 詳しくはこちらから! |
知りたい部分に飛んでチェックしていきましょう!
紹介する内容が多いテーマについてはリンクからジャンプできるようになっているので、
気になっているところをかいつまんでみても良いでしょう!
分からない方は1つずつ順番に見ていけば大丈夫ですよ!
自己表現の内容と方法
★自己表現の内容
自己表現の内容は人それぞれですが、「自分はこういう人間で、将来的にこういうことをしたい。(高校入学後などの近い将来や職業などの遠い将来を含む。)」という内容が一番オーソドックスだと思います。
大切なことは「自分がいかに優秀な人間であるかを示すための試験ではない」ということです。
「面接」という言葉を聞くとどうしても
「自分がいかに周りと比べて優秀であるかを示さなければならない」
と考えてしまいます。
しかしあくまで「自分がどういう人間か認識し、自分の人生を自分で選択する。以上の内容をいかに表現するか」を測る試験なので、趣旨から外れないように注意しましょう!
また志望校を志望する理由については無理に内容に組み込む必要がないのでそちらも注意しておきましょう。
HPに試行事例のサンプルがあるのでそちらを確認しておくとより想像できますね。
★自己表現の方法
自己表現の方法は基本自由です。
・受験者本人が一人で検査場まで持ち運ぶことができるもの(台車の使用不可)(※検査場の備品は使用できない。コンセントなども含むので注意。)
・安全面で問題がない、管理上問題がないもの
・タブレットは①プレゼンテーションソフトを用いて画面を提示しながら実施するときまたは②写真などの画像、音声及び動画を提示する場合のみ使用可能
(※音声及び動画は30秒以内である必要あり。またタブレットはオフラインの状態でなければならない。)
タブレットについてはこちらから詳しくご覧ください。
注意点として「受験者本人」が「1人で」「時間内に」準備実施できるものである必要があります。また、検査場内で実施できないもの、他の受験者に影響があるもの、安全面で問題がある者なども実施できません。
歌や楽器の演奏なども可能ですが、他の受験生の邪魔にならない範囲のものになるので注意しましょう!
また「活舌がよくない」「自慢できるような功績がない」という不安はもちろんあると思いますが、
その不安点が直接マイナスの評価につながるわけではありません。
表現方法に工夫を施して克服できないかを考えてみると良いでしょう!緊張しやすい人は原稿の持ち込みも可能なので、事前に原稿を作るのも良いでしょう!
(原稿をそのまま読み上げるのはNGなので気をつけましょうね。)
自己表現の評価基準
広島県教育委員会HPを参考にすると自己表現試験は3つの観点から評価されます。
①自己を認識する力→「自分はどんな人間なのか」を認識する
②自分の人生を選択する力→「自分が何をしたいのか」を決める
③表現する力→相手に理解してもらえるような工夫
この観点および評価基準は「全校共通」であり、
独自の評価基準を導入する高校は現状存在しないようです。3(観点)×3~5(点)=9~15点で評価に差をつけます。
「最低でも6割の点数がもらえる」と考えると
それほど恐れるようなものでもないように思えてきますね。
またこの3~5点のつけ方についてですが、4点を基準にしています。
十分に満足できる | 5点 |
おおむね満足できる(基準) | 4点 |
努力を要する | 3点 |
まだ実際に試験が行われたわけではないのではっきりとしたことは言えませんが、
「努力を要する」と評価されるのは準備を一切せずに試験に挑んだ場合だと考えています。
内容を事前にしっかり考えて練習を積めば、3点を取ることはまずないでしょう。
(https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/491673.pdfを参考にしています。)
自己表現カードについて
(https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/491671.pdfより)
自己表現カードは自己表現面接に使う補助的な物です。
【注意!!】自己表現カード自体は評価の対象外なので注意しましょう!
※自己表現カード内の字のきれいさや内容の分かりやすさ、最後の行まで書いているかなどは
一切評価に加算されません!
作成時間は30分ですが、事前に内容を整理しておけば30分かかることはめったにないでしょう。
また、カードを書く必要のない人は書かずに自己表現試験に臨むこともできます。
①30分で自己表現カードを書き終えていったん提出
↓
②後日自己表現カードの写しが返却され、それを使って自己表現入試に取り組む。
以上の流れで進んでいくことも知っておきましょう!
自己表現入試の実施の流れ
ここまで自己表現入試の細かい内容について紹介してきましたが、最後に大まかな流れについて紹介します。
(詳しくは公式のリーフレットに記載されています。)
自己表現入試は基本的に2日程で行われます。
★1日目
上で紹介した自己表現カードを作成します。制限時間は30分ですが、
事前に練習しておけば30分かかることはないでしょう。
★2日目
2日目に自己表現カードの写しが返却され、その自己表現カードを用いて自己表現を行います。制限時間は5分以内です。その後検査官から質問がされ回答を含めて3分以内で終了します。
入室→自己表現→質問・回答→退室
以上の流れを合計10分以内に終了することになります。
自己表現入試までに3回は全体の流れを通しで練習すると良いでしょう。まとめ
ここまで自己表現入試についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
自己表現入試で必要とされるのは自分がどんな人間か認識し、どういう人生を選びたいか決めること、
そしてそれを相手に表現する創意工夫です。
「部活でいい成績を取った、ボランティア活動をした、生徒会に所属した」などの
自分の優秀さをアピールする材料は必要ありません。
確かに自己表現入試の導入によって高校受験対策は複雑になりますが、
事前に考えをまとめ面接の練習を積むことができれば低い評価になることはないでしょう。
また、自己表現入試の点数配分は全体の20%程度で、
しかも9/15=6割が最初から点数として保証されています。
自己表現の方法は基本自由ですが、自分の表現方法が大丈夫か不安な場合には
教育委員会や志望している高校に問い合わせしてみると良いでしょう。
「どうすればよいかわからない」という方は「自分が高校生になって何をしたいか」、
「今の自分はどんな人間なのか」を考えてみることから始めましょう。
自分では気づかない長所が他人には見えていたりもするので、他の人から自分がどう見えているかを
聞いてみるのも良いと思います。
いずれにせよ筆記試験と内申点がなくなったわけではないので、
目の前の勉学に励むことが一番合格に近づくことになります。
広大研は高校受験を頑張る中学生の皆さんを全力で応援しています。
広大研では高校入試をはじめとした入試に精通している学習塾です。
今回皆さんに紹介した自己表現カードのまとめでも言いましたが、
高校入試で優先するべきは内申点と筆記試験の点数です。
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