鳥取大学医学部医学科に合格するには?【プロが傾向と対策を解説】
こんにちは.
今回は鳥取大学医学部医学科に合格したいあなたに向けて、入試結果分析をふまえた受験戦略と受験計画について執筆します。
本記事を見て、あなたの受験に役立つポイントがあれば是非参考にしていただければ幸いです。
本記事の目次
鳥取大学医学部医学科入試状況
鳥取大学医学部HP内より引用
入試結果の分析から見ていきましょう。※本記事では前期試験について触れております。
入試科目・配点
令和5年度 入学者 学生募集要項より引用
学生募集要項を見てもわかるとおり
① 2次試験の教科は英・数・理(物 または 化 または 生から2科目)の3教科+面接
※面接に関して、社会常識・問題意識・医師を志す動機などに対する質問を通して、医師にふさわしい資質・思考の柔軟性・発言の論理性を総合的に評価されます。
➁ 共通テストの方が2次試験よりも配点割合が高い
(注)共通テスト(リーディング:リスニング)の配点割合は、4:1となる。
ことが鳥取大学医学部医学科の特徴といえます。
1,600点中1200点分(75%)を英・数・理が占めているので、英・数・理の3教科を重視した学習が必要です。
※2段階選抜について
志願者数が大学が定める募集人員よりも大幅に上回っている場合、共通テストの得点が大学が定めた合格ラインを上回った志願者だけに、二次試験の受験資格が与えられます。鳥取大学医学部医学科では共通テストの点数が600点以上を第1選抜段階の合格者としています。
ここ2年間のデータを見ると、600点を下回っている受験生がいたため、2段階選抜が実施されていることがわかります。
入試結果
次に、過去の入試結果を確認してみましょう。
過去5年分の前期試験合格者成績情報を表にまとめました。※鳥取大学HPも確認しましたが、総得点に対する合格者成績情報しか載っておりませんでした。
予備校英語講師のメモ帳 よびめもより引用
表から鳥取大学医学部医学科に合格するための点数は、1,250点(約78.2%)と予想されます。
共通テストで8.5~9割以上、2次試験(面接を含む)は6~7割確保するイメージになりますね。
受験戦略
上記の入試科目・配点、入試結果をふまえると
まずは、英語、数学、理科の実力をつけないと鳥取大学医学部医学科に合格することは出来ません。
具体的には
- 夏休みまでに共通テスト模試で8割を取り、キープしつつ、更に点数UPを目指す
- 夏休みまでに記述模試で7~8割以上取れる実力をつける。
- 共通テスト後、2次試験対策に特化し、7割以上の点数を確保する
レベルまで学力を向上させなければいけません。
また、国語、社会の共通テスト対策を秋以降行い、9割近くの点数を取ることも戦略として大切になります。
これらをふまえ、目標点のイメージは以下の表のとおりです。※得意教科・不得意教科は人それぞれですから、上記の表はあくまでも参考例として使用してください。
社会の選択
できるだけ時間をかけず、高得点が取れる科目を選びたい!という方がほとんどでしょう。
地歴の場合、暗記事項が多いので、長時間かけて勉強が必要になるのは言うまでもありません。
その分、公民は暗記事項が少ないので、夏休み明け以降から本格的な勉強を始めても目標点に到達することは可能です。
個人的には、倫理・政治経済がオススメです。※鳥取大学医学部医学科では、公民の選択科目として、倫理・政治経済のみとなります。
だからといって、必ずしも公民を選択科目にする必要はありません。
歴史が好きで、多くの暗記事項があっても問題ないという人もいるでしょう。
高得点を取れる科目をよく考えて選択してください!
受験計画
では、受験計画のモデルをご紹介します。春は基礎、夏に標準~応用、秋は10月頃より徹底した共通テスト対策、共通テスト後に過去問を中心に二次対策が基本戦略となります。
英語
鳥取大学の英語は、90分で4題出題されます。
出題内容は以下のとおり、多くの国公立大学と似ています。
- 長文読解(内容説明)
- 和文英訳、自由英作文(40word以上)
長文読解の内容は比較的易しいと思いますので、高3 7月までに、地方国公立レベルの精読力・読解力を完成させましょう。
基礎英文解釈の技術100などの精読用問題集を少なくとも5周以上演習し、差がつきやすい解釈問題を解ききれるようにしてください。
また、東進のレベル別問題集ややっておきたい英語長文シリーズのような長文読解用問題集を用い、長文読解に慣れることと記述力を磨いてください。
模範解答と自分の記述内容が合っているか不安な場合、学校の先生や塾の先生に質問しましょう。
英作文は7月~10月の期間で対策を行って下さい。
竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本や「自由英作文編」英作文のトレーニングを用いるのが良いと思います。
基本例文や表現がスラスラと書けるまで、繰り返し演習を行ってください。
また、自分の書いた答案が正しいかどうか、塾の先生や学校の先生に日々確認するようにしてください。
11月以降は共通テスト対策(リーディング・リスニング)に専念しましょう。
リスニングはセンター試験の過去問から始め、毎日1年分演習を積み重ねましょう。
その後、過去問や予想問題集をリーディング・リスニング交互に1日1年分解いていきましょう。
- 設問から必要な情報を素早く入手し、本文と照らし合わせ、適切な選択肢を選ぶ
- 1度の音声で放送文の内容を大方把握できるようになる
練習を徹底してください。
共通テスト後は、二次試験対策を行っていきます。
鳥取大学では、和文英訳が出題されるので、残り期間で徹底的に演習を積む必要があります。
大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編のような和文英訳に特化した参考書を使いましょう。
また、過去問を15~20年分取り組むことが出来れば、入試に向けて万全でしょう。
数学
制限時間120分に対し、大問数は4問(やや易~標準レベル)あります。
丁寧に誘導がつけられているので、問題の難易度はやや易~標準レベルといえます。高得点が必須となる教科です。
そのため、標準的なレベルの問題集を使って、徹底的に演習を行いましょう。
※ただし、高校2年生3月時点で、数学ⅠAⅡBⅢの全単元を1通り解き終わっており、共通テスト模試の点数が7割程度ある状況が合格に向けた最低条件となります。
春~10月末の時期は、青チャートやFocus Goldの例題・練習問題・できれば章末問題を何度も繰り返し演習しましょう。絶対的な入試演習量が必要です!
問題を見た瞬間、解法を最後までスラスラ言える(またはノートに解答が書ける)レベルが最低条件です!
11月以降は、共通テスト対策を行ってください。解答時間-20分を目安に演習を行わないと、9割到達は難しいでしょう。
物凄い早いスピードで共通テストの問題を解くことになるので、計算ミスなど発生しやすいです。
余った時間で、隅々まで問題の見直しを行う練習も必ず行ってください。
共通テストが終わった後は、過去問演習を行いましょう。最低でも10年~15年分の過去問を演習してください。
数学ⅠAⅡBだと、数列・ベクトル、数学Ⅲは、微積分、複素数平面が頻出です。
(余裕がある人に向けて:鳥取大学以外の地方国公立大学の過去問を使って入試演習を行うこともオススメですよ。)
物理
鳥取大学の物理は90分で4題解く構成となっています。
どの分野からも満遍なく出題されるので、苦手分野があると合格は遠のいてしまいます。
基本的に解答のみ書く形式となっており、難易度としては標準レベルかと思います。
基本~標準レベルの問題を徹底的に演習し、どの分野の問題もスラスラ解ける実力をつけることが必須となります。
春~7月末まで、学校で配布されるセミナー系列の問題演習を徹底してください。
基本~標準問題がスラスラと解法が言えるようになるまで演習を行うためには、高校3年生になる前に自分で予習を続け、各分野の基本的な学習は終えておく必要があります。
夏~10月末までは、良問の風を用いて入試標準レベルの問題演習を行ってください。
どの問題も必ず押さえてほしい問題ばかりですので、漏れなく演習を行ってください。
8割以上の問題の解法がすぐに頭に浮かぶレベルが最低限でしょう。
11月以降は、共通テスト演習を行いましょう。実験問題や考察が必要な問題が出題されますので、
- 問題文から読み取るべき情報は何か
- そのような物理現象が起き、なぜそのような結果になるのか
- 自分の解法が正しい理由が説明できるか
といったポイントに注意しながら、解答時間-15分を目安に演習を行ってください。
共通テスト後は、過去問を10年分以上解きましょう。
過去問演習を通じて、代表的な実験内容の過程や結果をしっかりと理解しておいてください。
化学
鳥取大学の化学は、90分で5題解くことになります。
理論2題、無機・有機・高分子がそれぞれ1題ずつ出題されます。
難易度は比較的易しいと思いますので、難しい問題まで手を出す必要はありません。
知識問題、計算問題、考察・記述問題すべてに対し、基礎を徹底してください。
春~10月末の期間は、学校教材(リードαやセミナー)を使って基礎を完璧にしてください。
各単元で出てくる公式や用語を丸暗記するのではなく、どのような意味を示しているのか意識しながら勉強を行いましょう。(例:酸化とは、反応前後で酸化数が増加する/酸素と結びつく/電子を放出する)公式や用語がスラスラと言える、各単元の基本問題もすべてスラスラと解けるようになるまで演習を繰り返してください。
11月以降は共通テスト演習を行いましょう。
- 計算過程を順を追って問題用紙に書き込む
- 長めの問題文から、条件を素早く読み取り、覚えた知識と結びつける
などの共通テストに特化した勉強を演習を通して身につけましょう。物理と同様、解答時間-15分を目安に演習を行ってください。
共通テスト後は、過去問を10年分以上解きましょう。
学校教材だけでは高得点を取ることが難しいという場合、重要問題集のような教材を用いて演習を行ってください。
重要問題集は、A問題・B問題と2種類の難易度に分かれていますが、A問題だけ解けば鳥取大学の化学は問題ありません。
その他共通テスト科目
その他の文系科目についてですが、10月以降、確実に共通テスト演習を行えるよう勉強を進めておきましょう。
現代文のキーワード暗記・熟語暗記、古文単語・古典文法、社会の用語暗記など、最低限のことは勉強してください。
文系科目が苦手という方もいると思いますが、マーク形式の演習をしっかりと積めば、出題傾向・解き方もある程度把握できますから、目標点の到達は十分可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
鳥取大学医学部医学科に入るには、基礎をしっかり固め、共通テスト演習や標準的な問題集を用いて絶対に落としてはいけない問題を必ず正解する学力を身につけることです。
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