【筑波大学の合格最低点から考える】筑波大 共通テスト・二次試験の難易度とボーダーライン
皆さんおはこんばんにちは、筑大研ブログ編集部です。
本記事から筑波大学特集をやっていきます。
言わずと知れた関東圏国立大学の雄ですね。
今日はその第一弾ということで、
【筑波大学の合格最低点から考える】筑波大 共通テスト・二次試験の難易度とボーダーライン
というテーマで話を進めていきます。
筑波大の試験難易度や合格に必要な具体的な点数等を解説していくので是非参考にしてください。
本記事の目次
筑波大学の合格最低点
まずは筑波大学の令和6年度入試の合格最低点から確認していきましょう。
この合格最低点が分かっていれば、模試での目標点や本試験で自分がどの程度得点すればいいのかが明確になります。
文系学部
まずは文系の学部から確認していきます。
ちなみに一般的な大学が「学部・学科」であるのに対して、筑波大学では「学群・学類」という名称で学部学科が設置されています。
筑波大学HPには以下の通り掲載されています。
総合点は「共通テスト+二次試験」の合計点となっています。
学群 | 学類 | 総合点 | 合格者最高点 | 合格者最低点 | 合格者平均点 |
人文・文化学群 | 人文学類 | 2,700 | 2,113 | 1,818 | 1,905.4 |
比較文化学類 | 1,800 | 1,440 | 1,232 | 1308.9 | |
日本語・日本文化学類 | ※ | ※ | ※ | ※ | |
社会・国際学群 | 社会学類 | 1,250 | 1,074 | 934 | 998.5 |
国際総合学類 | 1,300 | 1,140 | 956 | 1,033.1 | |
人間学群 | 教育学類 | 1,000 | 847 | 745 | 777.6 |
心理学類 | 1,000 | 864 | 758 | 791.0 | |
障害科学類 | 1,000 | 850 | 728 | 773.4 |
※ 合格者が10人以下の学群・学類については点数が公表されていません。
合格者平均点はどの学群・学類も約70%~80%とかなり高い割合を示しています。
筑波大学志望者はこの点数を参考に受験の計画を立てていきましょう。
そこで先ほども述べた通り、ここで特に大切なのが【合格最低点】です。
ここではいくつか具体例を挙げつつその考え方を確認してみましょう。
人文・文化学群 人文学類
データによると、人文学類の合格最低点は【 1,818 / 2,700 点 】となっています。
割合にして約67%といったところですね。
つまり、人文学類志望の受験生は試験本番でこの1,818点を超えることを目標にすればいいことになります。
もちろんこれは令和6年度のデータだけなので、志望者は「令和5年度・令和4年度の入試結果」についても必ず確認をして、各年度の合格最低点をチェックしておきましょう。
より細かく確認していきましょう。
人文学類の配点は【共通テスト:900点】【二次試験:1,800点】の【合計:2,700点】となっています。
そして合計2,700点のうち「外国語:800点(共テ200点/二次:600点)」「国語:800点(共テ200点/二次:600点)」「地歴:800点(共テ200点/二次:600点)」
とこの3教科が2,400/2,700点を占めていることが分かります。
合格最低点が1,800点であることを鑑みても、外国語・国語・地歴の重要性は理解してもらえると思います。
もちろん数学や理科をおろそかにはできませんが、この3教科が合否に大きく影響します。
そして目標得点の具体例を挙げると、
「外国語:共テ180点/二次390点」「国語:共テ180点/二次390点」「地歴:共テ180点/二次390点」「数学:共テ70点」「理科:共テ70点」であれば
「合計:1,850点」となり、ギリギリですが合格最低点を超えます。
ここが決まればこの点数を超えるように勉強時間などを割り振っていくことができるので漠然と勉強することはなくなるでしょう。
また、日々の模試(マーク模試+記述模試)でもこの点数を意識しておけるといいですね。
社会・国際学群 国際総合学類
データによると、国際総合学類の合格最低点は【 956 / 1,300 点 】となっています。
こちらは約74%と高めの得点率ですね。
具体的に確認していきましょう。
国際総合学類の配点は【共通テスト:500点】【二次試験:800点】の【合計:1,300点】となっています。
そして合計1,300点のうち「外国語:500点(共テ100点/二次:400点)」「国語:500点(共テ100点/二次:400点)」
’(二次試験は「外国語+国語/地歴/数学/理科」からの選択)
とこの2教科が1,000/1,300点を占めていることが分かります。
国際総合学類志望者はこの956点を超えることを最低限の目標として模試、ひいては本試験に臨みましょう。
ただしこちらも1年分のみのデータなので、他年度の合格最低点も調べた上でより詳細な目標点は設定してくださいね。
国際総合学類の具体的な得点を挙げてみると、
「外国語:共テ85点/二次280点」「国語:共テ85点/二次280点」「地歴:共テ80点」「数学:共テ75点」「理科:共テ75点」であれば
「合計:960点」となり、ギリギリですが合格最低点を超えます。
あくまで想定ですが、これくらいの得点想定て動けるといいですね。
人間学群 心理学類
データによると、心理学類の合格最低点は【 758 / 1,000 点 】となっています。
割合にして、約76%といったところですね。
我らが広島大学にも言えることですが、教育学系の心理学部は最低基準が高い印象です。
そして心理学類志望者はこの758点を最低目標点として設定しておきましょう。
さらに細かくみていきましょう。
心理学類の配点は【共通テスト:500点】【二次試験:500点】の【合計:1,000点】となっています。
そして合計1,000点のうち「外国語:350点(共テ100点/二次:250点)」「国語:350点(共テ100点/二次:250点)」
’(二次試験は「外国語+国語/地歴/数学/理科」からの選択なので自分が得意な科目を選びましょう)
とこの2教科が700/1,000点を占めていることが分かります。
受験生の具体的な得点予想ですが、例えば、
「外国語:共テ85点/二次180点」「国語:共テ85点/二次180点」「地歴:共テ80点」「数学:共テ75点」「理科:共テ75点」であれば
「合計:760点」となります。非常にギリギリですね。
かなり高い基準ですが、このくらいは得点できないとそもそも筑波大学受験の土俵には上がれないということですね。
理系学部
続いては理系学部について確認していきましょう。
学群 | 学類 | 総合点 | 合格者最高点 | 合格者最低点 | 合格者平均点 |
生命環境学群 | 生物学類 | 1,800 | 1,473 | 1,293 | 1,370.6 |
生物資源学類 | 1,800 | 1,465 | 1,248 | 1,306.8 | |
地球学類 | 2,000 | 1,541 | 1,391 | 1,459.6 | |
理工学群 | 数学類 | 2,400 | 2,004 | 1,557 | 1,727.6 |
物理学類 | 2,400 | 2,095 | 1,621 | 1,773.1 | |
化学類 | 2,400 | 1,987 | 1,705 | 1,809.1 | |
応用理工学類 | 2,400 | 2,040 | 1,654 | 1,745.2 | |
工学システム学類 | 2,400 | 1,974 | 1,644 | 1,760.1 | |
社会工学類 | 2,000 | 1,709 | 1,491 | 1,576.4 | |
情報学群 | 情報科学類 | 2,500 | 2,169 | 1,845 | 1,986.1 |
情報メディア創成学類 | 1,700 | 1,480 | 1,258 | 1,372.1 | |
知識情報・図書館学類 | ※ | ※ | ※ | ※ | |
医学群 | 医学類 | 2,300 | 1,993 | 1,849 | 1,907.6 |
医学類地域枠(全国) | 2,300 | ※ | ※ | ※ | |
医学類地域枠(茨城) | 2,300 | ※ | ※ | ※ | |
看護学類 | 1,700 | 1,364 | 1,083 | 1,169.4 | |
医療科学類 | 1,700 | 1,281 | 1,163 | 1,203.8 |
※ 合格者が10人以下の学群・学類については点数が公表されていません。
理系学部においても合格最低点の考え方は同じです。
生命環境学群 生物学類
生物学類の合格最低点は【 1,293 / 1,800 点 】であり、おおよそ72%となっています。
では点数をより具体化していきましょう。
生物学類の配点は【共通テスト:900点】【二次試験:900点】の【合計:1,800点】となっています。
そして合計1,800点のうち「外国語:500点(共テ200点/二次:300点)」「数学:500点(共テ200点/二次:300点)」「理科:500点(共テ200点/二次:300点)」
とこの3教科が1,500/2,000点を占めていることが分かります。
合格最低点が1,293点であることを鑑みても、外国語・数学・理科の重要性は理解してもらえると思います。
そして目標得点の具体例を挙げると、
「外国語:共テ160点/二210次点」「数学:共テ160点/二次210点」「理科:共テ160点/二次210点」「国語:共テ160点」「地歴:共テ70点」であれば
「合計:1,330点」となり合格最低点を超えます。
そのため外国語・数学・理科の勉強に特に重点を置く必要があるということですね。
生物学類志望者は総合点で72%以上は得点できるよう、計画を立てて勉強していきましょう。
理工学群 物理学類
物理学類は【 1,621 / 2,400 点 】が合格最低点となっており、約68%の得点率です。
70%を下回っているので少し低く見えるかもしれませんが、試験の難易度を考えると68%の得点も容易ではありません。
目安としては70%以上は得点できるよう考えておきましょう。
では具体的な得点についての一例です。
物理学類の配点は【共通テスト:900点】【二次試験:1,500点】の【合計:2,400点】となっています。
そして合計2,400点のうち「外国語:700点(共テ200点/二次:500点)」「数学:700点(共テ200点/二次:500点)」「理科:700点(共テ200点/二次:500点)」
とこの3教科が2,100/2,400点を占めていることが分かります。
合格最低点が1,600点であることを鑑みても、外国語・数学・理科の重要性は理解してもらえると思います。
そして目標得点の具体例を挙げると、
「外国語:共テ170点/二次300点」「数学:共テ170点/二次300点」「理科:共テ170点/二次300点」「国語:共テ160点」「地歴:共テ70点」であれば
「合計:1,640点」となり合格最低点を超えます。
そのため外国語・数学・理科の勉強に特に重点を置く必要があるということですね。
情報学群 情報科学類
情報科学類の合格最低点は【 1,845 / 2,500 点 】であり約74%です。
こちらも具体的な合格のための得点を考えてみましょう。
情報学類の配点は【共通テスト:900点】【二次試験:1,600点】の【合計:2,500点】となっています。
そして合計2,500点のうち「外国語:600点(共テ200点/二次:400点)」「数学:900点(共テ200点/二次:700点)」「理科:700点(共テ200点/二次:500点)」
とこの3教科が2,200/2,500点を占めていることが分かります。
合格最低点が1,845点であることを鑑みても、外国語・数学・理科の重要性は理解してもらえると思います。
その中でも特に数学の配点が高いところを見ると、数学が得意な人には有利に働く試験となりそうですね。
そして目標得点の具体例を挙げると、
「外国語:共テ180点/二次280点」「数学:共テ180点/二次490点」「理科:共テ180点/二次300点」「国語:共テ160点」「地歴:共テ80点」であれば
「合計:1,850点」となりなんとか合格最低点を超えます。
最近人気の情報系の学部なのもあってか、合格最低点も少し高めですね。
共通テストに「情報」が追加されますし、これからもホットな学部だと思うのでまだまだ情報学部人気は続きそうです。
合格のための考え方
文系学群・理系学群とそれぞれ確認してきましたが、どの学部においても共通する大切な考え方があります。
それが次の3つです。
- 総合の合格最低点を基準にする
- そこから「共通テスト」or「二次試験」のどちらに比重を寄せるか決める
- 合計点を越えるために各科目の具体的な目標点を設定する
1つめの総合の合格最低点が大切なのことについては先ほども説明しましたね。
そして合格最低点を超える上で大切なのが、2つめの得点の比重について決めておくことです。
筑波大学受験生は、当然ですが、「共通テスト」と「個別二次試験」を受験します。
もちろん純粋な難易度は二次試験の方が高いですが、中にはマーク形式の試験が苦手で記述式の試験の方が得意な人もいます。
そういった人であれば【 共通テスト < 二次試験 】での得点を目指した方が勉強もしやすいですよね。
共通テストの得点が低くてもいいという意味ではありませんが、試験は総合点勝負なので自分の合計点が1点でも高くなるよう戦略的に考えて臨みましょう。
3つめの具体的な目標点については、2つめの話の延長みたいなものです。
高得点を目指すにしても、具体的にどの程度得点するかを明確にしておく必要があります。
例えば共通テストで75%以上得点したいのであれば、各科目で具体的に何点取ることを目指すのか決めておきましょう。
「得意科目で高得点を狙い、苦手科目は最低限は得点する」「苦手科目を得意科目にして各科目均等に高得点を目指す」など、戦略は人それぞれだと思いますが、
目標点に到達するための自分の得点プランを明確にしておきましょう。
筑波大学の難易度・目標点
合格最低点から見る筑波大学の難易度
学部によって様々ではありますが、全体としてみると総合の合格点は70%~75%となっています。
また、文系学部・理系学部共に二次試験の難易度が高いですね。
そのため「文系理系共に共通テスト」での得点率、もっと言えば「共通テストと二次試験に共通する科目」の得点率が合格に大きく影響すると考えられます。
特に合格最低点が高いことを考えると、二次試験での得点も大切ですが、共通テストで確実に得点できる実力を身に付けることを心がけましょう。
筑波大学に限った話ではありませんが、基本的に二次試験は簡単~標準的な問題を確実に得点する必要があり、落とす人から負けるテストになっていると言えるでしょう。
そのためにまずは標準的な問題を確実に得点できるように普段の演習を行っていきましょう。
筑波大学合格のための目標点
筑波大学合格を考える際の大まかな目標点を挙げておくと、
共通テストで75%、二次試験で65%程度になるかと思います。二次試験の難易度がかなり高いため80%とか取れる人は稀でしょう。
そのため、できるだけ共通テストで点数を稼いでおく方が安心安全かなと思います。
また、共通テストで75%以上は得点できる実力があれば、二次試験でも得点できるようになっているはずなので、基準としてはそれほど高くはないかと思います。
ただし、この目標点は得点の一例でしかありません。
先ほども説明した通り、人によっては共通テストの形式が苦手で、逆に二次試験の方が得点できるという人も居るでしょう。
であれば、二次試験の目標点数を上げて、共通テストの点数を下げても良いかと思います。
大切なのは、『目標点を超えること』なので得点配分は自分に合ったものを考えましょう。
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いかがでしたでしょうか。筑波大学の入試難易度についてご理解いただけたでしょうか。
漠然と筑波大学を目指していた受験生はこれからどれくらいの点数を目指せばいいのか少しは明確になったかと思います。
普段の模試の得点を見るときにも一つの指標にしていただいてもいいです。
志望学部が決まっているのであれば、その学部の細かい分析をしていく必要があります。それについては、広大研公式ブログを参考の上、計画を立てるようにしてください。
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