【医学部地域枠】中国地方国公立大学の地元地域枠を解説!(広島大学・岡山大学・鳥取大学・島根大学・山口大学)
こんにちは。広大研医進ゼミの川口です。
今回は、医学部を目指している受験生の中でも特に地域枠での受験を考えている人に向けて記事を書いています。
この記事を読んでいるあなたは
「地域枠ってどんな入試形式なんだろう?」
「実力的に一般試験よりも地域枠での入学を考えているけど、将来はそれで大丈夫?」
などの質問を持っているかもしれません。
確かに、地域枠の実態って一般的には情報を掴みづらいというのが正しいと思います。
それもそのはずで、地域枠出身の医師も一般の大学医局に属す、もしくは県の職員として働くという形が多く、対外的な広報ということはされてきませんでした。
そのためか、実務的な状況を知らないまま入学し、現実との乖離から地域枠を離れるという学生がいるということも事実です。
しかし、最近では各大学が地域医療に関する講座を設置するようになり、広報活動や体験実習なども充実するようになりました。
実際に私も学生実習や研修医時代の勤務でも地域医療に従事する経験を得ることが出来ました。
今回は、そんな経験も踏まえながら
- 医学部地域枠の概要説明
- 中国地方の国公立大学医学部地域枠比較(地元枠編)
- 個人的に地域枠をお勧めする受験生
以上3つの項目について記事にしていこうと思います。
その他にも医学部関連のオススメの記事を掲載しておきますので、是非チェックしてみてください!
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医学部地域枠の概要説明
まず、「医学部地域枠」とは、地域の医師偏在を解消するために各大学や各都道府県で設定されている医学部入試の選抜枠のことです。
2008年度から段階的に定員数は増えていて、2020年度は医学部定員の約6人に1人にまで拡大しています。
一般的なイメージとしては、
田舎で働くお医者さんになってもらいます。その代わり、入試は少し楽です、学生時代に支援金払います。
といったところでしょうか。
概ね間違ってないと思います。
ただ、どうしても医学部への入学が最優先となるため、上記のようなイメージだけで入学し、問題となるケースも多くあります。
半強制的に指定された地域・診療科で働くことになるため、自分の希望の病院での勤務が出来なかったり、高度な医学研究が出来なかったり、医師としてのキャリアを描く上では、マイナスに捉われるような事態も起こっているのが現実なようです。
そうならないためにも、後述しますが、受験生の時からしっかり地域医療に触れ、学生時代にもそういった実習を積み重ねるコースの創設が増えてきています。
各大学の比較も見ながら、本当に自分に合ったコースなのか、しっかり考える機会にしてください!
中国地方の国公立大学医学部地域枠比較(地元枠編)
ということで、実際に中国地方の国公立大学医学部地域枠について比較をしていこうと思います。
実は各大学には他県の地域枠があることもよくあります。そこで、今回は地元枠(卒後はその大学のある県の地域医療に従事する枠)に絞って比較をしていこうと思います。
人数の割合から言うと、山口大学で地域枠が多くなっています。
受験資格について特徴的なのは島根大学の該当市町村出身というかなり限定した募集をかけているものがあります。
多くは、推薦試験形式で面接・書類と共通テストで合否判定となっているところが多いですが、鳥取・島根では一般入試から地域枠として支援金を受け取る制度もあるようです。
義務年数に関しては、初期研修医を除くと6-7年くらいが多いでしょうか。
特に医師不足の叫ばれる産婦人科などの診療科に対する特例などは多く、各県が必要としている人材をピンポイントに集めている感じがあります。
岡山大学は地域枠の募集が少ないように思えます。以下のデータを見てください。
厚生労働省ホームページより引用
これを見ると、岡山は中国地方で最も医師の充実している県ということが分かります。逆に最も医師不足となっているのは山口県で、地域枠の割合が最も高いのも納得できます。
個人的に地域枠をオススメする受験生
先ほどの表はまだまだ詳細な情報がありますので、気になるところは各自しっかりチェックしてみてください。
各大学の地域枠を比較して、
各県・各大学に明確に欲しい医師・人材がはっきりとしていて、それに合う受験生を選びたいという意思を強く感じました。さらにその欲しい人材を入試方式ごとにしっかり分けて選抜している印象です。
募集要項の最初の方に大学のアドミッションポリシーが掲載されていると思いますが、地域枠の募集要項の最初にもどのような人材を求めているか明確に明記してあります。
その部分をしっかりと読んだ上で、自分のなりたい医師像と合致しているなら受験を考えてもいいと思います。
決して、成績面や経済的な理由で地域枠を志すべきではありません。必ず後悔します。
成績については、勉強すればいいだけの話で、受験勉強も出来ないくらいでは医学部生のテストや国家試験には到底合格出来ません。
また、経済支援についても各大学の援助は手厚いです。私も授業料免除を受けていました。入学後も真面目に生活していれば大学は必ず助けてくれます。
最後に各県・各大学の地域枠の詳細が掲載されたホームページのリンクを載せておきます。
自分の地元の大学のページを是非確認してみてください!
- 広島大学→地域医療システム学講座 ふるさと枠
- 岡山大学→地域医療人材育成講座地域枠コース
- 鳥取大学→地域医療学講座 学生のみなさんへ
- 島根大学→地域医療支援学講座 学生教育
- 山口大学→地域医療支援センター
今回の記事で多くの受験生が地域医療について真剣に考え、より興味を持ってくれたら幸いです。
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