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高校入試と大学入試のちがいって何?

中野寛大
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中野寛大
逆転合格塾 広大研 広島駅前校・西条校 英語科国語科講師 西条校責任者 広島大学法学部、大分上野丘高校出身。指示語と接続詞をこよなく愛しており、読解のメインツールとして生徒に広めている。 コメント: 共通テストのみならず、2次入試にも通用する英語力、国語力をつけるべし。

みなさんこんにちは。

今まで皆さんは「高校入試と大学入試って何が違うんだろう?」

疑問に思ったことはありませんか?

今回はそんな疑問を解消すべく、

高校入試と大学入試を実際に経験し多くの中高生の入試に関わった私が

高校入試と大学入試の違いについて紹介していきます!

(※今回の高校入試は公立高校入試を対象とします)

それでは行ってみましょう!

①高校入試と大学入試の難易度の違い

まずは何といっても2つの入試の難易度の違いでしょう。

難易度と言っても今回は大きく分けて

①問題の質  ②問題の量  ③偏差値から見る難易度

の3点に分けて紹介していきますね。

(ⅰ)問題の質

高校入試の問題というのは

基礎的な問題の割合が高く、

学校のワークレベルの問題が解ければ70点ラインまでは到達できます。

それと比較すると、大学入試の問題は難易度が高い問題が増えますし、

100点満点で70点を取ることは簡単ではありません。

例えば、高校入試の数学では小問集合と呼ばれる簡易な計算問題の寄せ集めがあり、

計算ミスをしない限りほぼ満点を取ることができます。

比率的には全体の20%ほどが小問集合です。

しかし、大学入試の数学では小問集合のような簡単な問題群はありません。

他の教科も同様に大学入試の方が問題が難しくなっています。

総じて大学入試の問題の方が質が高く難しいといえるでしょう。

(ⅱ)覚えなければいけない物事の量

高校入試と比較すると大学入試で覚えなければならない物事の量は3倍近くまで膨らみます。

中学校まで成績上位だった子が、高校に入って一気に成績が下がる理由の多くはこの圧倒的な物量にあります。

たとえば大学入試の数学は共通テストを受けるなら教科書を4冊進めることになりますし、

それに伴って参考書も増えていきます。

さらに顕著な例が理科です。中学校の理科と異なり高校の理科は化学・生物・物理・地学の4つに分かれ、

それぞれが膨大な知識を内蔵しています。

特に理系に進むと、化学・生物・物理の中から2科目選択して、

暗記や理解に日々いそしむ毎日を送ることになります。

(※九州大学の医学部などは化学・物理・生物の3つすべてを必要とするのでもっと忙しいです。)

高校入試と比較すると大学入試の暗記事項は非常に多く、特に理系に進む場合は

莫大な量の暗記が必要になります。

(ⅲ)偏差値から見る難易度

そもそも皆さんは偏差値とはどういうものか理解していますか?

ざっくりと高ければ高いほど頭が良いという風にとらえている方が多いと思います。

この認識は間違っていないのですが、偏差値とは

「平均的な学力と比べてどれだけ優れているか」を示す数値なのです。

同じ試験を受ける人の学力レベルが高いほど平均学力は上がりますし、

その分高い偏差値は出にくくなります。

逆に試験を受ける人の学力が低ければ低いほど、高い偏差値は出やすくなるのです。

また一般的に高校入試の偏差値は大学入試の偏差値よりも高くなる傾向にあります。

高校入試と異なり、大学入試は開成高校や灘高校をはじめとした全国有数の中高一貫校や、

現役生の数倍努力を積んだ浪人生とも学力を競うことになります。

その結果全体的な学力レベルが上がり、高い偏差値が出にくくなるのです。

偏差値70の高校に進学したとしましょう。この高校偏差値70には各県の公立トップ高校があたります。

この学校に通う生徒が全員偏差値70前後の大学に進むことは果たしてできるでしょうか?

はっきり言ってあり得ません。

偏差値70前後の大学は、東京大学をはじめとする最難関大学なんですよ。

偏差値70の高校の生徒全員が東京大学に進学するなんて、

天と地がひっくり返ったとしてもあり得ないことでしょう。

このように高校の偏差値と大学の偏差値というのは一致しません。

けっして「自分は偏差値70の高校に進学したんだから、偏差値70の大学に行ける」

何て思い上がらないようにしましょう。もちろん、努力すれば進学は可能ですよ!

おさらいすると

①問われる問題は大学入試の方が格段に難しい

②大学入試のために覚えなければならない物事は、高校入試の3倍以上ある

③高校の偏差値と大学の偏差値は一致しない(大学入試の方が低く出る)

以上3点、しっかり覚えておきましょうね!

②点数保障制度の有無

高校入試は基本的に①受験当日の筆記テストの点数+②内申点という

2つの点数を合計して合否を判定するのですが、大学入試は違います。

一般入試を受ける場合には筆記試験の結果だけで合否が判定されるのです!

確かに、高校の成績表にも評定と呼ばれる数値が載せられます。

この数値を大学受験で用いるのは推薦入試のみです。

「評定がいくつだった~」という会話を聞くこともあると思いますが、

推薦入試を受けない人にとっては実は全然関係ないんです。

話は内申点に戻りますが、この制度は私見ですが神の制度です。

というのも、内申点の制度は個人の頑張りをもっとも反映することができるからです。

一発の筆記試験で成果を出せない人は必ず出てきます。

その時、日ごろの頑張りを点数として加算できる内申点の制度は救いの手を差し伸べてくれるのです。

内申点の制度は報われない努力をなくすという点では最高だと言えます。

内申点についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、気になる中学生の皆さんは要チェックです!

この内申点と比較すると、大学入試の点数保障制度はほんの少ししかありません。

例えば、英検を取得すれば共通テストの点数を保証してくれる制度がありますが、

合否に係る全体点のうち微々たる点数にしかなりません。

いくら努力をしたところで本番で力を発揮できなければ、

望んだ大学に進むことができないという厳しい入試になっているのです。

高校入試→努力する才能がある人に入学して欲しい

大学入試→能力や才能があり、それを発揮できる人が欲しい

という違いを内申点制度の有無から見ることができますね。

③受験の挑戦回数

高校受験と大学受験の違いの一つとして、第一志望校の挑戦回数があります。

皆さんは「浪人」という言葉を聞いたときに、高校受験浪人をすぐに思い浮かべますか?

多くの人は大学受験の浪人を考えるでしょう。

ここからもうかがえるように、大学受験には浪人という選択があるため

極論志望校に受かるまで60回前後の受験のチャンスがあるのです。

そもそも大学入試で浪人するのは、どの大学に入るかが将来の就職に直接影響を与えるからです。

医学部が一番わかりやすい例でしょう。

将来医者として働きたいのであれば、医学部に進学する必要があります。

そのために何年も浪人する人もいるのです。

これに対して、高校入試は基本的に人生で一度きりです。

高校浪人がメジャーでない理由としては、浪人するメリットが少なすぎることがあげられます。

高校に進む多くの学生は大学進学を考えていることでしょう。

いい高校に進学するために1年間勉強することよりも、

今進学できる高校に進んで大学受験のための勉強をする方がはるかに効率的なのです。

一回の受験で実力を発揮しなければならない点では高校入試の方が難しい入試だといえるでしょう。

④勉強計画の重要性

ここまで高校受験と大学受験の違いについて紹介してきましたが、難易度の違いで紹介したように

問題の質と量が高校受験と大学受験で大きく異なります。

したがって、受験勉強を始める時期や受験勉強のプランは志望校合格のカギとなります。

高校入試では夏休み明けから必死に勉強を始めて志望校に受かるという話を耳にしますが、

大学入試ではまずありえません。

よっぽど地頭が良い生徒でない限り、夏休み明けから勉強しても間に合わないのです。

特に理系学部に進学したい人は、理科2教科に加えて数Ⅲも勉強するため時間が全く足りません。

高3の春からスタートしてぎりぎり間に合うかどうかという状況です。

「自分の志望校を考えたときに、最優先で勉強しなければならない科目は何か」を分析したうえで、

いつまでに何を完璧に覚えるか計画を立てることが非常に重要になるのです。

無策でぼんやりと勉強していると、

志望校を1ランクのみならず2ランク下げることにもなりかねません。

まずは定期テストの勉強計画を立てて、それを実行してみましょう!

広大研は高校入試、大学入試を頑張る学生を全力で応援しています。

今回は高校入試と大学入試の違いについてご紹介してきましたが、この2つには共通点もあります。

それは「努力することが最重要だ」ということです。

ただし、努力の方向性を間違うと成績は伸びません。

私たち広大研はそんな「努力はするんだけどなかなか伸びない子」を全力でサポートします。

広大合格者の確かな勉強ノウハウを駆使して、お子様の成績を向上させます。

半信半疑な方、興味がある方、ぜひ広大研の無料体験授業をご利用ください。

実際に授業を受けてもらえば、私たちの魅力は必ず伝わります。

また、広大研では入試に関する情報を中心に皆さんの勉強に役立つ情報を公開しています。

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