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広島県立(公立)高校入試の仕組みやボーダーラインは?対策方法も解説

茶山太一
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茶山太一
逆転合格塾 広大研にて高校受験専門『広大研ミドル』監修。 広島県立祇園北高校出身、愛媛大学法文学部卒。 大学受験進学塾『広大研』の卒業生でもあり、愛媛で広大研のグループ塾『学習塾愛大研』を創業、難関高校へ9年累計117名の合格者を輩出。 徹底的に基礎から細かく指導する自習コンサルティングで、大学受験を含めこれまで数百人の生徒を高校受験でも志望校合格へ導いています。

皆さんこんにちは!

広大研ミドルの茶山です。

 

今回は、

  • 広島公立高校入試を突破するための仕組み
  • 内申点・当日点のボーダーライン

をできるだけわかりやすくまとめました。

令和5年度入試より広島県公立高校入試の仕組みは大きく変わりました。

 

その点も含めてどこよりもわかりやすく解説しています!

 

広島県公立高校入試で志望校への合格を狙うあなたに向けて、

入試の仕組みから結果分析を行い、合格に向けた受験戦略と受験計画をまとめました。

 

私自身は、広大研ミドル以外でも約10年間、多くの高校受験生を合格に導いてきました。

その経験から得た知識をお伝えしますので、あなたの受験に役立つポイントが必ずあるはずです!

 

選抜方法をわかりやすく解説

令和6年度広島県公立高等学校入学者選抜より情報を抜粋し、わかりやすくまとめています。

まず、大きな変更として試験方式が1つに統合されました!

今までは選抜Ⅰ・選抜Ⅱと2回の試験があり、それぞれ別の高校を受験することが可能でしたが、改変後は一次選抜の1回の選抜のみになりました。

合格者が入学定員に満たなかった学科・コースでは、「二次選抜」が実施されます。

一次選抜の試験方式をボーダーライン・対策方法を含め、この後詳しく紹介していきます。

 

選抜方法も大きく変わり、

  • 一般枠
  • 特色枠

の2つの選抜方法で合否が決まります。

1回の入試ですが、2段階に分けて合格者を選抜するということです!

 

入試科目・配点

まずは入試科目と配点、合否を分ける点数の要素について知っておきましょう。

選抜は主に、

  • 学力調査
  • 調査書(内申点)
  • 自己表現

によって決まります。

それぞれを以下にわかりやすく解説しています。

学力調査

国語、社会、数学、理科、英語の5科目によるテストです。

50点×5科目で250点満点です。

 

調査書(内申点)

いわゆる内申点で、中1から中3までの学習の記録(評定)の、9教科×5段階評価です。

※一部の学科やコースでは、特色枠による選抜において傾斜配点があるので注意!

調査書の比重は学年で異なり、

中1:中2:中3=1:1:3

となります。

そのため実際は、

  • 中1:45点
  • 中2:45点
  • 中3:45×3倍=135点

となり、合計225点満点となります。

いままで(令和4年度まで)の入試では全学年が同じ比重でしたが、これからは中3での成績がより大切になりました。

つまり、広大研ミドルが得意とする”逆転合格”が狙いやすくなったということです!

また、調査書に記載される内容は、志望校、氏名、性別、学習の記録(評定)などの、選抜に必要な項目のみとなります。「特別活動の記録」などは、調査書から記入欄がなくなります。

 

内申点について、わかりやすくまとめた記事もあるのでよければこちらもご覧ください。

関連記事【誰でもわかる】広島県の中学生は内申点(調査書点)が超重要な理由

 

自己表現

自己表現は「自己を認識し、自分の人生を選択し、表現することができる力」が、どの程度身に付いているか、またそれを表現できるのかを面談方式で実施されます。
自分の得意なこと、部活やその他の活動でこれまで取り組んできたことなどを踏まえて、高校進学後の目標などについて、自分で言葉や方法で表現することが求められます。

そのため、受験までにしっかり準備をして、先生や他者からフィードバックをもらいながら練習をしておく必要があります

試験当日に受検会場で全員が「自己表現カード」を作成します。ただしこれは自己表現の補助的な資料として用いられ、自己表現カード自体は、評価の対象ではありません。

タブレットやその他資料を準備しても良いので、力を入れて対策すれば他の受験生と差をつけるチャンスにもなりそうですね!

 

以下の項では、一般枠、特色枠それぞれを詳しく解説していきます。

一般枠

すべての学科・コースに共通する選抜方式で、入学定員の50%以上の合格者をこの「一般枠」で決定します。

一般枠による選抜のみを実施する学科・コースもあり、その場合は全受検生の合否をこの方式で決定します。

 

一般枠では、

  • 学力調査(250点)
  • 調査書(220点)
  • 自己表現(30点)

※体育科、美術科などは学校独自検査(+α)がある場合もあり。

以上の項目を、以下の比率に直して合否が決まります。

学力調査:調査書:自己表現=6:2:2

一般枠のここがポイント!

試験方式の変更により、これまでよりも「学力調査」が重視されるようになりました!

これまでの入試制度(選抜Ⅱ)では、一般学力検査(125点満点)・内申点(130点満点)でほぼ同等の配点比重でした。

調査書の中3の比重が大きくなって点も含めて、本当に逆転合格は狙いやすくなったと言えるでしょう。

 

特色枠

その名の通り、学科・コースの特色が出る内容で実施する選抜方式です。

入学定員の50%以内の合格者をこの「特色枠」で決定します。

※一般枠による選抜のみを実施する学科・コースもあるので注意です。

高校によって配点や傾斜など様々なので、あなたの志望校がどうなっているのかは必ず確認しておきましょう!

各学校の詳しい比率等については、令和6年度広島県公立高等学校入学者選抜の実施内容をご覧ください。

 

特色枠のここがポイント!

特色枠による選抜を実施する学科・コースでは、特色枠の選抜で合格者を決定した後、合格とならなかった受検生を対象に、一般枠の選抜方式で合格者を決定します。

つまり、

特色枠不合格→一般枠でもう一度選抜

となるわけです。

 

例)基町高校普通科の場合

◯特色枠

まず定員のうち30%を

学力検査:調査書(内申点):自己表現=4:4:2

の比率で合否判定します。

 

◯一般枠

次に残りの70%を

学力検査:調査書(内申):自己表現=6:2:2

の比率で合否判定します。

 

 

志願状況

令和6年度の一次選抜最終志願状況を見てみましょう。

国泰寺高校(普通科):1.49倍、基町(普通科):1.29倍のように、各地域の人気高校の倍率が高いのは言うまでもありません。

それ相応の準備をしておかなければ一次選抜による合格は難しいでしょう。

それ相応の準備とは具体的にどんな準備が必要なのでしょうか?

 

ボーダーラインと一次選抜の対策方法

選抜方法の中で、目に見えて数値化されているのは、

  • 学力調査(当日のテスト)
  • 調査書(内申点)
  • 自己表現

の3つです。

 

中でも調査書は、中学1年生の時から点数化されます。

ですから、中学校1年生の頃から調査書の点数をできるだけ高くしておくことが合格するための最低条件です。

 

ボーダーラインと一次選抜の対策方法

具体的に、調査書の合格目安点数を見ていきましょう。

今回は、内申点:225点満点、学力試験:250点満点に対するボーダーラインを考えました。

(注) 広島市内の人気上位高校のみ、表に記載しています。

広島県公立高校一次選抜

調査書ボーダーライン表

高校名 調査書(225点満点) 学力調査(250点満点) 自己表現(30点満点)
基町 190~200 200~210 20~25
舟入 180~190 190~200 20~22
国泰寺 175~180 180~190 18~20
安古市 175~180 180~190 18~20
海田 165~175 160~170 18~20
祇園北 165~170 165~170 18~20
皆実 165~170 165~170 18~20
井口 165~170 165~170 18~20

全科目の内申点が3の場合、調査書は135点 全科目の内申点が4の場合、調査書は180点に相当します。

 

もちろん上記はあくまで目安であり、一般枠で合格を目指すのか、特色枠で合格を目指すのか、どの高校を目指すのかによって変わってくるところもある点にご注意ください!

上記を見て皆さんにもやってほしいことは、志望校に合格するための調査書(内申点)と学力調査の獲得点数をイメージすることです。

中学校によって定期テストの難易度は異なりますが、定期テストの方が学力調査よりもはるかに易しいです!

よって、内申点の方が学力調査よりも10~20点ほど点数が高くなるよう獲得点数を設定してください。

※内申点が低い人は差分を学力調査で挽回する必要があるので苦しい戦いになりますよ!

すると、設定した内申点の点数に応じて、必要な学力調査の点数が求まりますね。

それをもっと具体的に各教科何点とる必要があるのか、そこまで逆算しましょう!

得意教科・不得意教科によって目標点数を変えることに注意しましょう。

 

以上の内容を 基町高校(普通科) を題材にしてイメージしてもらいます。

特色枠で合格を目指す場合

基町高校のボーダーライン:520/605点満点(約86%に相当)

  • 学力調査:250点
  • 調査書:325点(特色枠は副教科2倍)
  • 自己表現:30点

学力検査:調査書(内申点):自己表現=4:4:2

【515点に到達するための学力調査と調査書の点数内訳

  • 学力調査:200/250点満点 (国語:40点、数学:45点、英語:40点、理科:40点、社会:35点)
  • 調査書:300/325点満点(以下内訳)

中1、中2:5教科の内申点4点、副教科の内申点を5点 中1,2の合計:60点×2年=120

中3:5教科の内申点4点、副教科の内申点を5点 中3の合計:180

  • 自己表現:20/満点

合計:520/605点

 

一般枠で合格を目指す場合

基町高校のボーダーライン:435/505点満点(約86%に相当)

  • 学力調査:250点
  • 調査書:225点
  • 自己表現:30点

学力検査:調査書(内申):自己表現=6:2:2

【435点に到達するための学力調査と調査書の点数内訳

  • 学力調査:215/250点満点 (国語:40点、数学:45点、英語:45点、理科:42点、社会:43点)
  • 調査書:202/225点満点(以下内訳)

中1、中2:平均4.5 中1,2の合計:81点

中3:平均4.5 中3の合計:121

  • 自己表現:18/満点

合計:435/505点

 

まとめ

それぞれの選抜方式を詳しく見ていきましたが、

中3の成績と学力調査、そして調査書がいかに重要であるか、理解できましたよね!!

今は勉強ではなく、部活動や習い事を一生懸命に頑張りたい!!という人も多いと思いますが、そう言っていられません。「我慢してでもやり抜く力」が皆さんには求められています。後々、「調査書の点数が足りないから、志望校を受けるのは厳しい・・」という思いをしない為にも、コツコツ勉強を頑張ってください!

また、調査書以外の特徴がそれぞれの選抜方式で見られました。

中学校行事を積極的に行った自己表現が得意な人、内申点の高い人は特色枠での合格が有利かもしれませんし

短期間で集中して学力を伸ばすことができるタイプの人は一般枠の受験が有利に働くといえるでしょう。

自分の特性」に合わせて受験戦略を決めて、見事第1志望校に合格できるようにしてください!

 

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逆転合格塾 広大研にて高校受験専門『広大研ミドル』監修。 広島県立祇園北高校出身、愛媛大学法文学部卒。 大学受験進学塾『広大研』の卒業生でもあり、愛媛で広大研のグループ塾『学習塾愛大研』を創業、難関高校へ9年累計117名の合格者を輩出。 徹底的に基礎から細かく指導する自習コンサルティングで、大学受験を含めこれまで数百人の生徒を高校受験でも志望校合格へ導いています。

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