広島大学理学部に合格するには!?【プロが傾向と対策を解説】
こんにちは。
広大研公式ブログ編集部 武川 です。
学力が足りていないのは分かっている・・
でも、どうしても広島大学理学部に合格したい!!
自分が行きたいと思う大学に絶対に合格したいですよね。
私は志望大学に合格できませんでした。
大学受験を終えて十数年経った今でも、志望大学に合格できなかった悔しさは忘れられません。
広島大学理学部に合格するためには、広島大学理学部に合格するための戦略を知る必要があります。
本記事では、広島大学理学部に合格するために具体的な方法をお伝えします。
本記事を読んだ後、広島大学理学部に合格にするための行動をしてください!
また、大学受験を成功しやすくするための物事の考え方をまとめたブログ記事も広大研公式ブログには掲載しております。
興味を持たれた方がいらっしゃっいましたら、是非ご一読ください。
本記事の目次
①メンタル面
ライバルを意識した勉強をしよう!!
特に、広島県に住んでいるあなたに伝えたいことがあります!
それは・・
自分よりも学力が高い可能性のある人がライバルだ!!と意識しながら常に勉強する
ことです。
なぜこんなことを言うのか、不思議に思うかもしれません。
まずは、広島大学理学部を受験した人たちの出身都道府県を確認しましょう。
※広島大学「令和2年度 入学者選抜結果情報」から抜粋し、編集
さらに、赤字の都道府県に注目すると、偏差値が高い高校が非常に多いことがわかります。
※みんなの高校情報から抜粋し、編集
自分よりも学力が高い人しかいないのでは!?
と思ってしまいませんか?
広島大学を受験するという事はそういうことです。
だからこそ、常にライバルを意識した勉強が必要となるわけです。
自分より勉強ができるライバルに勝つための勉強をこれから始めるぞ!
と気合を入れて、勉強を始める癖をつけてください!
②情報分析
入試科目・配点から何を学ぶ!?
広島大学理学部の入試配点は共通テストよりも二次試験の方が高いです。
そのため、
共通テストがボーダーラインより低くても、二次試験で挽回しようとする受験生がいる事に注意して下さい。
※私もこのパターンで広島大学を受験しました。
そういう受験生は共通テストよりも解答時間に少し余裕の持てる2次試験型の学力が高い人が多いです。
また、学科によって二次試験の選択科目・科目別配点が異なります。
※広島大学「令和2年度 入学者選抜結果情報」から抜粋し、編集
このデータから
- 優先して勉強すべき科目の把握
- 得意な科目の配点が高い学科へ戦略的に変更する可能性
※ 2点目は、広島大学理学部に学科を問わずどうしても入りたい!という人に限る。
の2点を理解しておきましょう。
入試結果の利用方法
合格最低点を1点でも超えていれば合格です。
そのため、入試結果を利用して合格最低点の目安を算出することが重要です。
入試結果を利用する時は
- できるだけ正確にデータを比較するため、最低3年分を用いる
- 合格者平均点、合格者最低点を確認する
ことだけ大切にしてください。
何度も言いますが、合格最低点を1点でも上回ればいいわけですから、合格者最高点を見る必要はありません。
上に書いた2点を確認したあと
- 総合点に関する合格最低点の目安を算出
- 共通テスト、2次試験それぞれの目標点を設定
しましょう!
※ 共通テストと2次試験の目標点について
共通テスト(センター試験)逃げ切り型となるよう目標点を算出してください!
2次試験の方が問題の難易度は高く、現役生のみんなは2次試験の点数を取りにくいからです。
では実際に、地球惑星システム学科を例にして確認しましょう。
※ 広島大学 「入学者選抜結果情報」から抜粋し、編集
この表を見て
・総合点に関する合格最低点の目安を算出
・共通テスト、2次試験それぞれの目標点を設定
していきます。
1点目について
表の総合点(最低)を見てみると、大体1200点前後が合格最低点となっています。
2018年の合格最低点を目安にしたいかもしれませんが、それはダメです。
2019年・2020年度の合格最低点くらい点数を取らないと合格できないからです。
2点目について
目標点が 共通テスト > 2次試験 となるように注意しながら表を見ましょう。
※共通テストの目標点と2次試験の目標点が総合点(最低)を超えているかどうか確認してください。
つまり、表のセンター試験(平均)・2次試験(最低)の2項目を見る必要があります。
センター試験(平均)・2次試験(最低)を見ると
それぞれ2020年度・2018年度を除き、年度ごとの問題の難易度があるにも関わらず、一定の点数を取っていることが分かります。
どんな難易度の問題にも対応できる実力をつけた人が合格を勝ち取れる、ということですね。
以上の事から、以下のような目標点を算出できるように入試結果を上手く活用しましょう。
③戦略・実行面
科目別の得点戦略
共通テスト・2次試験の科目別目標点を算出し、より具体的な合格イメージを作りましょう!
今回は、地球惑星システム学科を例に、科目別目標点を算出しました。
※ 共通テスト(理科・社会)の選択科目は受験生によって異なるので、理科①・理科②・社会 と表記しています。
※合格者が選択した共通テスト(理科・社会)の科目は「令和2年度入学者選抜結果情報」の21ページ目を参照してください。
科目別の目標点を算出する際のポイントは
① 理系科目はしっかり点数を取る
② 苦手科目で失点しすぎない
の2つです。
①について
入試配点の項目で確認したように、2次試験は理系科目の比重が高いです。
ですので、理系科目を得意科目に出来ていないと合格は難しくなります。
②について
国語または英語を苦手とする受験生(理系)が多いです。
ですが、英語は2次試験でも必要ですし、広島大学の2次試験(英語)は理系科目よりも難しいので、英語が苦手すぎるのは受験において不利になります。
また、国語は共通テストしか必要ない、ということで対策を疎かにする人は多いですが
1問あたりの配点がすべての共通テストの中で最も高いので対策をしっかりと行い、失点し過ぎないように注意しましょう。
具体的な勉強計画
お待たせしました!ここからは、広島大学理学部合格のための勉強計画の話をします。
※本記事では勉強計画の一例をご紹介します。
年間の勉強計画は
- 春~夏休み:基礎固め
- 9月~11月:2次対策(数学・理科に特化)+他の科目は共通テスト対策または基礎固め
- 11月~1月:共通テスト対策(全科目)
- 共通テスト後:過去問を中心とした2次試験対策
が基本となります。
数学
ポイントはただ1つです!基礎の徹底です!!
基礎の徹底が出来なければ、標準問題も解けるようにならず、高得点は望めませんよ!
春~夏休みの期間は、黄チャート(数学が得意な人は青チャートやFocus Gold)を使って、
基本例題の解き方を理解したうえで、何度も繰り返し演習し、基礎固めを行いましょう。
ですが、基本問題とは言え、各単元のパターン問題を合計すると相当ありますし、
他の科目の勉強を行うことも考えると、何周も繰り返すのは物理的に難しいと思います。
ですので、以下のような復習方法を実践してみてください。※私が行っていた復習方法です。
- 問題を見て、解き方をつぶやく
- すぐに解答を見て、解答通りの解き方になっているか確認
こうすることで、
- 実際にノートに書いて問題を解くよりも大幅な時間短縮が可能
- 通学途中や学校の休憩中など、すきま時間を有効活用できる
ようになります。
9月~11月の時期は、夏休みまで使っていた教材をそのまま利用して重要例題も解けるようにしましょう。
※基礎の徹底が不十分な人は、重要例題を取り組む単元と基礎の徹底を行う単元に分けて勉強してください。
このあたりから、新しく学習する問題数が少なく、復習の効率化も図れていると思いますので、時間的に余裕が生まれると思います。
ですので、2次試験を意識して記述力を向上させましょう。
「よって」、「ここで~とおく」など、採点者が採点しやすい記述を残す癖をつけておいてください。
11月~共通テストまでは共通テスト対策に集中してください。
2次試験と違い、問題量と解答時間を比べると余裕はありませんので、
スピードを意識しながら共通テストの点数を8割以上取れるようにしてください。
共通テスト後は過去問を利用しながら、類題演習としてチョイスなどの参考書を利用するのがお勧めです。
※チョイスを利用する場合、A問題は必ず取り組んでください。
理科
今回は多くの受験生が選択する可能性の高い、物理・化学の勉強計画をお伝えします。
ここ数年、難易度が少しずつ上がっていると思いますが、
数学と同様に、基礎の徹底を行い、確実に正解できる問題を増やして合格を勝ち取りましょう!
物理について
物理は
各単元の物理現象・用語を理解して問題を解くこと
が重要です。
物理が得意な人は物理のエッセンスを用いて演習メインの勉強をしてください。
苦手な人は漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本など用いて、
春以降、各単元の物理現象や物理用語を理解することを徹底してください。
夏休みまでに波動 または 電磁気分野まで一通り終えられていることをお薦めします。
※復習方法は数学と同様に行ってください。
注意してほしい事として、力学から必ず始めてください。
熱力学・電磁気など、力学の内容が理解できいることを前提とした単元が多いからです。
9月~11月までの期間で基礎の定着が出来ていない人は夏休みまで取り組んでいたことを引き続き行いましょう。
余裕がある人は良問の風や漆原の物理(物理基礎・物理) 明快解法講座 三訂版など用いて応用力をつけてください。
1題ごとの難易度は確実に上がりますから、1週間に2~3題+復習のようなペースで学習を進めてください。
分からない分野は物理のエッセンスや漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本に戻って基礎の復習をして下さい。
※原子分野の基礎定着も忘れずに行ってくださいね。
11月~共通テストまでは共通テスト対策に集中してください。
センター試験・共通テストの過去問や共通テスト予想問題集を用い、たいていの問題は大丈夫!となるまで繰り返し演習を行ってください。
共通テスト後は、過去問、良問の風や漆原の物理(物理基礎・物理) 明快解法講座 三訂版を用いて、
2次試験で5割以上点数が取れるよう準備を行ってください。
化学について
物理と同様に、各単元の化学現象・用語を理解して問題を解くこと
が重要です。
化学が得意な人は、学校教材(リードαやセミナー)を用いて、夏休みまでに理論分野+有機化学(芳香族)の基本知識や基本問題が完璧になるまで演習を繰り返し行って下さい。
苦手な人は岡野の化学が初歩から身につくなど用いて、根本理解を目指しましょう。
岡野の化学が初歩から身につくは問題数が少ないのが欠点ですので、
理解できた単元から、学校教材(リードαやセミナー)を用いて演習を行いましょう。
夏休みまでに、理論分野+有機化学(芳香族)の基本知識や基本問題が解けるようになることが目標です。
※どちらの場合も、復習方法は数学と同様です。
9月~11月までの期間で基礎の定着が出来ていない人は夏休みまで取り組んでいたことを引き続き行いましょう。
余裕がある人は重要問題集などを用いて演習を行います。A問題を中心に勉強を進めてください。
有機化学の分野はB問題も解いておくことをお勧めします。
分からない問題が出てきたときには質問して速やかに解決しましょう。
この際にも抜けている知識などあれば、ちゃんと振り返るようにしましょう。
※高分子の基礎学習も忘れずに行いましょう。
11月~共通テストまでは、センター試験・共通テストの過去問や共通テスト予想問題集を用い、
たいていの問題は大丈夫!となるまで繰り返し演習を行ってください。
共通テスト後は、過去問や重要問題集などを用いて
2次試験で5割以上点数が取れるよう準備を行ってください。
英語
春~夏休みの期間は、単語・文法・語法・英文解釈の4つを徹底的に行いましょう。
単語・語法に関して、単語帳を用いて勉強してください。(学校で使っているもので構いません。)
ですが、単語帳の使い方に注意して下さい。
- 自動詞(目的語を置かない)・他動詞(目的語を置く)の区別
- 動詞の頻出語法
の2点に注意して単語を覚えるようにしてください。
※派生語に触れることができたら最高です。
また、1日に覚える量も人それぞれと思います。個人的には
- 1日25単語を5~10周繰り返して覚え、翌日新しい25単語を覚えつつ、昨日覚えた単語が9割以上覚えられているか再確認
というペースで覚えることをお勧めします。
1日に覚える単語数が多くても、覚えていられる単語数が少ないのはあまり意味がないですよね。
文法に関して
苦手な人は深めて解ける!英文法 OUTPUT など用いて1から理解しなおしましょう。
得意な人は学校でもらっているNext StageやVintageを用いて「文法」の項目のみ、徹底的に演習を積んでください。
英文解釈について
共通テストでも2次試験でも2~3行程度の文章を正確に読み、解答する問題は多く出題されます。
そのために、正確に読むためのパターン問題を出来るようにしておく必要があります。
個人的にオススメしたい教材は、入門英文解釈の技術70 または 基礎英文解釈の技術100 です。
※英語が苦手な人は入門英文解釈の技術70 を、英語が得意な人は 基礎英文解釈の技術100 を用いてください。
どちらも例題のみ解いてください。自分の解き方と解説を見比べながら、どこが間違っているのか理解することを心掛けてください。
夏休み終了時までに2周以上終えられていることをお勧めします。
9月~共通テストまでの期間について
夏休みまでの勉強が上手く進んでいない人は継続しましょう。
上手く進んでいる人は長文読解・リスニングの対策をセンター試験・共通テストの過去問、共通テストの予想問題集を用いて、徹底演習を図りましょう。
最初は1週間に2年分くらいから始めましょう。11月から1週間に4年分のペースで行い、冬休みは毎日1年分のペースで演習を積んでください。
ポイントは「毎日行い英語長文に慣れること」と「CDを使ってリスニングを行う」ことです。
長文読解は、最初は短い文章から始めて構いません。徐々に大量の英文を読むことに慣れてもらい、それと同時に共通テストの問題形式に慣れていってください。早めに慣れて十分な対策を行わないと、解答時間内に全ての問題を解くのは難しくなりますよ。
リスニングについて
- 簡単な単語といえど、発音をちゃんと意識する
- 単語の語尾と単語の頭文字が同じアルファベットの場合、繋げて発音される
- 共通テストの問題は半数以上が1回読み
など注意点がたくさんあります。
ネイティブが話すということを意識しつつ、共通テストの問題形式に慣れていくことで点数upを目指してください。
共通テスト後は、過去問とオープン模試の過去問をかき集め、毎日一年分、計10~20回分出来ればいいでしょう。
※要約や英作文は学校の先生や塾の先生に必ず添削してもらいましょう。
その他の共通テスト科目
国語や社会について、春からコツコツ単語・文法・用語暗記を頑張りましょう。
数学・理科・英語の3教科の方が勉強の重要度は高いので、国語や社会の学習計画に遅れが生じても構いません。
ですが、本格的な共通テスト対策の時には基礎事項の定着がおおよそ出来ていることを目標にしてください。
センター試験・共通テストの過去問、共通テスト予想問題集を用いて、
- 基礎事項の定着確認
- 不足している事項は教科書等を用いて再確認
- 共通テスト型の問題形式に慣れる
ことに重点を置いて、みんなが定めた目標点に達するよう頑張りましょう。
まとめ
長めの記事となってしまいましたが、あなたに役立つ情報があれば幸いです。
今回の記事で大事なところを簡単にまとめておきます。
広島大学理学部に合格したければ
- ライバルの存在を意識する
- 入試科目等の事前情報を得て、合格最低点の目安を算出する
- 各科目の目標点を定め、優先的に勉強する科目を決める
- おおまかな年間計画を立てて、基礎を徹底的に叩き込めるよう勉強を進める
ことが大事です。
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