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広島大学への進学実績から考える!広島県内の公立高校徹底比較!

橋本 一毅
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橋本 一毅
逆転合格塾 広大研 広島駅前校 英語科国語科講師 中学受験ゼミ主任講師 広島大学教育学部卒 広島城北中・高卒 広大研にてE判定から広島大学教育学部へ現役合格。広大研卒塾後、すぐに講師として参画した。自らが体感した広大研の逆転合格メカニズムを授業に反映させている。 読書家であり、高い語彙力を生徒たちに披露している。担当科目は国語、英語、受験コンサルティング授業。

 

皆さんおはこんばんにちは!広大研講師の橋本です!

 

このブログを見ているということは、

広島県内の公立高校で、どの高校が「広島大学合格者」を多く輩出しているのか気になっているのかと思います。

特に、高校受験を控え、広島大学に行きたいと考えている人からすると、広大合格者を多く出している高校に通いたいと考えるのは至極当然のことですよね!

もちろん、広島大学以外であってもしっかりとした「進学実績」がある高校であれば、「レベルの高い教育を行っている」「レベルの高い生徒が集まっている」ということで、かなりの好印象を受けるのではないでしょうか?

 

ということで今回は、

広島大学への進学実績を基に、県内の公立高校を【徹底比較】してみましたので、高校受験を控えた中学生・広島大学を志望している現高校生やその保護者の方は是非とも今後の指針を立てる上での参考にしてください!

 

1 広島の大学受験事情

まずは各高校の広大進学のデータを見る前に、広島県の大学受験はどのようになっているのかをご紹介します。

最上位の高校は医学部や旧帝大などの最難関国公立大学を受験しますが、それ以外の多くの生徒が広島大学や県立広島大学を目指します。中には、旧帝大レベルの学力を持っているにもかかわらず、地元広島に残りたいという理由で広島大学を受験する人もいるのです。

 

地元に優秀な国公立大学があるというのは非常に良いことで、他の県と比較すると広島は教育熱心なご家庭が多いです。今回紹介する公立高校の話からは脱線しますが、中高一貫校から広島大学への進学を目指す人も少なくありません。競争率が高いので、良い高校に進学したからといって良い大学に進むことが確約されているわけではないということに注意しておきましょう。

以上を踏まえた上で実際の公立高校の話に移っていきましょう!

 

 2 広島県内の公立高校

広島県教育委員会によると、令和6年度現在、広島県内には県立・市立合わせて全93校の公立高校があり、全国的に見てもかなり多くの高校を有しています。

もちろん、この高校全てを紹介すると、尺的にとんでもないことになってしまいます。

そこで今回は、長年塾講師を続け様々な高校生と接してきた僕のオススメの公立高校に焦点を当て、その高校の広島大学への進学実績を見ていくことにします。

ちなみに学部や学科は一切考慮せず、単純に広島大学に合格している人数のみで集計しています。

 

広島県高等学校地区別リンク集 | 広島県教育委員会 (hiroshima.lg.jp)

 

3 学校別進学実績

まずは高校別に広島大学への進学実績を確認していきましょう。

 

順位 高校名 合格者数 定員 進学率
1 基町高等学校 56名 約320名 17.5%
2 広島国泰寺高等学校 46名 約280名 16.4%
3 広島高等学校 45名 約280名 16.1%
4 舟入高等学校 43名 約320名 13.4%
5 安古市高等学校 30名 約320名 9.4%
6 呉三津田高等学校 29名 約280名 10.4%
7 広島皆実高等学校 24名 約240名 10.0%
8 廿日市高等学校 21名 約280名 7.5%
9 尾道北高等学校 20名 約280名 7.1%
10 広島井口高等学校 17名 約280名 6.1%
11 祇園北高等学校 15名 約280名 5.4%

こうしてまとめてみると、さまざまな高校から広島大学へ進学していることがわかりますね。もちろん他の高校からも広大の進学は可能です!

 

今回紹介する高校はその中のトップ7校です。

皆さんも名前は聞いたことがある、もしくは受験したいのではないでしょうか?

1 基町高校
2 広島国泰寺高校
3 広島高校
4 舟入高校
5 安古市高校
6 呉三津田高校
7 皆実高校
8 基町高校

 

また、その他国公立大学についても現時点で判明している分を紹介しているので、気になった方はそちらも合わせて確認してきてください。

 

今回は各学校の

・学年人数(募集人数を参考) 

・広島大学合格者数(既卒も加味) 

・広島大学進学率

を記載しています。

 

3-1基町高校

まずは基町高校です。広大研の代表である入江先生の母校でもありますね。

⑴ 学年人数:320人

⑵ 広島大学合格者数:56人

⑶ 広島大学進学率:17.5%

 

その他の大学の進学実績は以下のようになります。

大学名 2023 2024 2025
北海道大学 4 5 3
東北大学 1 1 0
筑波大学 3 1 5
千葉大学 0 2 1
東京大学 2 2 0
京都大学 12 6 10
大阪大学 15 20 13
広島大学 74 56 56

 

毎年多くの生徒を広島大学以上の難関大学に合格させている基町高校ですが、実はここ数年間は以前よりも合格者数が減少しています。この傾向は広島大学だけでなく、東大をはじめとした難関国立大学でも同じです。広島県で一番の公立高校に入ったとしても、その地位にかまけていると難関大学に合格することは難しいのです。

 

とはいえ、勉強を自主的に行う校風も相まってやる気があればどんどん成績が伸びていきます。他の人と一緒に頑張りたいというのであれば、基町高校は非常に魅力的だと言えますね。

 

3-2国泰寺高校

続いては国泰寺高校です。

⑴ 学年人数:280人

⑵ 広島大学合格者数:46人

⑶ 広島大学進学率:16.4%

 

その他の進学実績は以下のようになります。

大学名 2023 2024 2025
北海道大学 2 1 0
名古屋大学 2 0 1
九州大学 4 6 4
筑波大学 1 1 1
神戸大学 2 5 4
京都大学 1 1 2
大阪大学 3 4 5
広島大学 37 47 45

 

国泰寺高校は文武両道をモットーとしており、部活と勉強のどちらも全力で頑張る生徒が多いです。東大をはじめとする最難関国公立大学への進学こそ少ないものの、広島大学をはじめとする中堅〜準難関国公立大学への進学実績は基町高校に引けを取りません。

2024年度は新課程の授業の対応が円滑ではありませんでしたが、これから入学する方は問題ないと考えています。

 

3-3広島高校

広島高校は、いわゆる県広と呼ばれる中高一貫校です。

各都道府県に存在する公立中高一貫校であり、他の中学受験校と比較しても進度は遅くありません。高校受験組は最初の一年間内部生の進度に追いつくために多忙に過ごすことになるでしょう。

 

⑴ 学年人数:240人(高校入試組は最大88名)

⑵ 広島大学合格者数:45人

⑶ 広島大学進学率:18.75%

 

またその他の大学進学実績は以下のようになります。

大学名 2023 2024 2025
北海道大学 6 2 1
東京大学 3 5 5
九州大学 14 10 12
筑波大学 2 2 0
神戸大学 5 7 4
京都大学 2 3 4
大阪大学 10 7 5
広島大学 51 52 40

広大進学率だけに注目すると、県立広島高校は基町高校以上に進学実績が良いと行けます。また他の難関大学への進学実績もよく、最近台頭してきている総合型選抜への取り組みも手厚いです。

懸念点があるとすれば、高校入試から入学する生徒のみの進学実績が載っていないと言うことです。優秀な中学受験組が進学実績を底上げしている可能性があると言うことは十分に注意しておきましょう。

 

3-4 舟入高校

続いては国泰寺高校です。

⑴ 学年人数:320人

⑵ 広島大学合格者数:43人

⑶ 広島大学進学率:14%

 

またその他の大学進学実績は以下のようになります。

大学名 2023 2024 2025
北海道大学 6 2 不詳
東京大学 0 1 不詳
九州大学 10 13 不詳
筑波大学 0 2 不詳
神戸大学 13 3 不詳
京都大学 2 4 不詳
大阪大学 7 5 不詳
広島大学 55 37 不詳

数学や英語の教育に力を入れている舟入高校ですが、基町高校と同様にここ数年は10名程度広大への合格者数が減少しています。と言うのも関関同立への合格者数が増加しており、私立大学への志向が高まっている可能性があるのです。

もちろん、高校の教育自体が私立に向けて組まれているわけではなく、通っている生徒の価値観が少しずつ変化してきているのではないかと思われます。

以上を踏まえても基町高校と双璧をなす、広島の上位公立高校である舟入高校に受験するには非常に価値があると言えます。

 

3-5 安古市高校

5校目は安古市高校です。

⑴ 学年人数:320人

⑵ 広島大学合格者数:30人

⑶ 広島大学進学率:9.3%

その他の進学実績は以下のようになります。

大学名 2023 2024 2025
北海道大学 2 1 0
東京大学 0 1 0
九州大学 3 3 5
筑波大学 0 0 1
神戸大学 5 3 3
京都大学 0 1 0
大阪大学 3 2 2
広島大学 34 37 33

 

安古市高校の特徴はなんといっても地域密着です。安佐南区という広島の中心地を離れている高校であり、多くの生徒が学校周辺に住んでいます。今まで紹介してきた高校は遠くから通う生徒も多い、つまりさまざまな人材が集まりやすいのに対して、求められ高校は比較的限られた人材から広島大学への合格者を出しています。

広大研でも定期的に安古市高校出身の生徒が広島大学に合格しています。

 

3-6 呉三津田高校

呉三津田高校も上の安古市高校と一緒で地域性の高い高校です。

 

⑴ 学年人数:280人

⑵ 広島大学合格者数:29人

⑶ 広島大学進学率:10.3%

 

その他の進学実績は以下のようになります。

大学名 2023 2024 2025
大阪公立大学 0 1
千葉大学 0 2
九州大学 5 5
岡山大学 5 2
神戸大学 0 1
京都大学 1 1
大阪大学 3 4
広島大学 18 29

 

毎年安定して30人前後の生徒が広島大学に進学しており、中には九大などの旧帝大に進学する生徒もいます。三津田スタイルという朝学習や放課後自習の習慣があり、安定した勉強時間を確保できていることが要因の一つでしょう。

また呉駅から歩いて15分程度の距離にあり呉駅周辺には学習塾が多く存在するため、塾によるサポートが進学実績を底上げしている可能性もあります。

 

3-7 皆実高校

皆実高校は進学実績以上に人気が非常に高いです。

サッカーや陸上などの競技で好成績を収めており、またアクセスが良く比較的自由な好風も相まって人気が高いです。そんな皆実高校の情報は以下のようになります。

 

⑴ 学年人数:240人

⑵ 広島大学合格者数:25人

⑶ 広島大学進学率:10.4%

 

その他の進学実績は以下のようになります。

大学名 2023 2024 2025
愛媛大学 2 1 13
福岡教育大学 2 0 3
大阪教育大学 4 6 3
岡山大学 1 1 2
千葉大学 2 5 1
京都大学 1 1 1
大阪大学 3 4 1
広島大学 37 47 27

 

皆実高校は国公立大学への進学が安定しており、関関同立といった私立大学への進学も可能です。朝の課外授業や自習室の存在も大きく、うまく学校を利用すれば非常に公立的に勉強することが可能です。

基本的にやる気の高い子が多いように塾講師目線で感じます。みんなで一緒に頑張ろうという意識がある子が多いので、一人で勉強することが難しい子にもおすすめです。

 

4 考察

さて、いかがだったでしょうか?

予想していたよりも高い、低いなどあったのではないでしょうか。

 

ここからは、上記の結果を踏まえて僕なりの考察をしていきたいと思います。

4-1 各高校の比較

まずは、上記高校の広大への進学実績を比較してみましょう!

 

2025年度
基町高校 17.5%
国泰寺高校 16.4%
広島高校 16.1%
舟入高校 13.4%
安古市高校 9.4%
呉三津田高校 10.4%
皆実高校 10.0%

今回比較した8校の中では、基町高校が広島大学進学率トップという結果になりました。

 

ここから考察をするにあたって、1点注意しておいて欲しいことがあります。

それは、「割合が低い=悪い学校」というわけではないということです。

当然、各学校の特色やそこに在籍する生徒層によって目指す大学にはある程度差が出ます。

私立大学を目指す生徒が多い学校もあれば、県外に出ていく生徒が多い学校もあります。ですから、「広島大学に進学する生徒の割合が低い=悪い学校」という認識は持たないよう注意してください。

実際に今回の他大学への進学実績を見ると、広島大学以上の大学へ進学する生徒が多い学校もあれば、その学校のトップクラスの子が広島大学を目指しているということもありましたね。

 

さて、トップは基町高校という結果になりましたが、こちらは予想通りだったでしょうか?

県内でもトップ層の基町高校ですが、広島大学以外にも難関国公立・難関私大や医学部などにも多くの生徒を輩出しており、受験生としての基礎学力が高いことがうかがえます。広島大学、もしくはそれ以上を目指す生徒が多く、合格できるだけの教育を行っているということが分かりますね。

その点が、基町高校が他高校よりも高ポイントになっている理由だと考えられます。

 

第二位は国泰寺高校という結果でしたが、学校HPの進路状況を見る限り「地元進学」が多い学校のように思えます。もちろん、県外に出る生徒やMARCHや関関同立など難関私立大学に進学する生徒も多くいるようですが、「中四国の国立大学」に生徒層が固まっている印象です。

ちなみに僕は舟入高校の方が広大進学率は上だと思ってました。

 

また、安古市高校や呉三津田高校といった地域密着の高校も広島大学への進学率は良いですね。案外、広島大学を目指すのであれば遠くて偏差値の高い高校よりも、近場でそこそこ偏差値の高い高校に進むのも良いかもしれません。

 

「中堅から上位国公立大学を目指す上で、最難関公立高校への進学は絶対条件ではない」

ということを必ず覚えておきましょう!

 

広島大学を目指す上での注意点

ここまで各高校の広島大学への進学実績からお話を進めてきましたが、大学受験というのは高校受験と比較して競争相手が格段に増えます。高校入試は基本的に広島県内の学生とだけ競争すれば良いのですが、大学入試は全国の学生と競争しなければなりません。実際広島大学への進学者のうち広島県内出身の人は30~40%であり、半数以上は他県からの進学者です。

目の前にいる同じ高校のライバルだけでなく、別の高校のライバル、さらに目に見えない別の県にいるライバルたちと戦うことになるというのは常に意識しておきましょう。

 

4. まとめ

さて、ここまでまとめてきましたがいかがだったでしょうか。

結果だけを見ると、基町高校や国泰寺高校、県立広島高校に行くのが「広島大学」へ合格する近道だということが分かりました。

その他の高校も、県外への進学や有名私立大学への進学などの合格者を多く輩出しています。

 

ただし今回は「広島大学進学率」という点に着目しましたが、

どの高校にも一長一短があり、数字だけで高校の良し悪しを判断することはできません

 

どれだけ進学率が良かろうが教育が充実していようが、

結局勉強して大学に行くのは自分自身です。

本記事が自身の進路を考える上での参考になれば幸いです。

自分だけで考えるのが難しければ、学校の先生や塾の先生などに相談してみましょう!

 

5 「広大研」は広島の高校生の第一志望合格をサポートしています

 

 

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広島大学だけではなく、旧帝大・難関私立への合格実績も十分です。

予備校を探している広島の高校生は、以下記事をぜひお読みください

 

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橋本 一毅
逆転合格塾 広大研 広島駅前校 英語科国語科講師 中学受験ゼミ主任講師 広島大学教育学部卒 広島城北中・高卒 広大研にてE判定から広島大学教育学部へ現役合格。広大研卒塾後、すぐに講師として参画した。自らが体感した広大研の逆転合格メカニズムを授業に反映させている。 読書家であり、高い語彙力を生徒たちに披露している。担当科目は国語、英語、受験コンサルティング授業。

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