模試の判定を気にするな!【模試の振り返り方】
こんにちは!
広大研講師の橋本です。
コロナの影響で休みになっていた学校も再開され、
休校前の生活にほとんど戻って来ているのではないでしょうか。
と言っても、コロナ自体依然収束はしていないので手洗い・うがい等の除菌は今後も徹底しておきましょう!
さて、今回は【模試の振り返り方】について話をしていきます。
既に皆さんも学校や個人で進研模試や全統模試などを受けていることと思います。
そして、今後も多くの模試を受けると思いますが、ただ受けるだけでは意味がありません。
ここでは、模試をうまく活用する方法をお話しするので、是非今後の参考にしてください!
1. 模試の注目ポイント
さあ、イメージしてください。
前に受けた模試の結果が返却されました。
皆さんどこに注目しますか?
高校生の時の僕がそうでしたが、「順位」「判定」など具体的な数字が出るところに目を向ける人が多いのではないでしょうか。
確かに気持ちはわかります。「順位」や「判定」って結構気になっちゃいますよね。
ただ、この時期の模試で「順位」や「判定」などは気にしなくていいです。
注目してほしいのは、「得点の内訳」です。
例えば、国語の結果が
第1問 評論文 38/50
第2問 小説・随筆 42/50
第3問 古文 20/50
第4問 漢文 18/20
だとしましょう。
この場合、古文・漢文が苦手・できていない分野なのだろうという予想がつきますよね。
さあ、ここまで言えば察しの良い皆なら「模試での注目ポイント」が何なのか分かりましたかね?
そう、模試結果で注目・大切にして欲しいのは「『できていない分野』を炙り出す」という事に尽きます。
「苦手分野」を明らかにし、その分野を重点的に勉強すれば点数も取れます。
そうすれば自ずと、「順位」や「判定」も後からついてきます。
2. 苦手を炙り出す
「苦手分野」の把握には模試結果を見るのが一番だと言いましたが、
もっと言うと「直近」の模試だけでなく、過去数回分の模試と比較すると尚良いです。
数回分のものと比較して「共通してできていない分野」「その模試だけできていない分野」などに分けることができると思います。
優先すべきはもちろん、「共通してできていない分野」ですよね
数学などであればそれが顕著にわかると思います。
過去4回分の模試通して「二次関数」ができていないが、逆に「確率」は今回だけ悪い
等であれば「二次関数」を優先して復習するのが効率がいいですよね。このように、
全科目(特に理系科目がやりやすい)の「苦手分野」を炙り出し、そこから優先して復習することで非常に効率よく勉強を進めることができます。
そして、最後には全科目全分野が一通り終わっていることになります。
3. 復習のしかた
では、具体的にどのように復習をしていくのが良いでしょうか。
これはそれほど難しい事ではなく、先ほどの数学の例で言うと「二次関数」ができていないので、
① チャート等で二次関数分野(スタンダードコース)を再度解き直す
② マーク形式の問題集でマーク型の問題に二次関数のマーク問題に慣れる
などが挙げられます。苦手分野は人それぞれ異なると思うので、自身の苦手を分析し、苦手解消のために何が必要なのかを考えた上で学習に取り組みましょう。
そして苦手分野の復習がほぼ完成したら、再度模試の該当問題を解いてみましょう。
そこで解けるようになっていれば完璧ですし、まだできないなら再度復習が必要になります。
このように「自分に何が必要なのか」を考えて勉強できる人は、受験はもちろん、大学に入ってからも計画性を持って勉強できるようになると思います!(僕はかなり苦手でした・・・)
また、友達と自身の模試結果を見せ合って意見を仰いでみるのもいいと思います。
人の意見を聞くと、自分では気づかなかったポイントに気づけることもあります。
僕は高校時代、友達に模試結果を見せて自分では気づかなかった弱点を指摘されたことがあります
人に自分の模試結果を見せることに抵抗があるかもしれませんが、
4. まとめ
では最後に模試の復習に関しての話をまとめておきましょう!
① 「判定」や「順位」は気にするな!
② 「苦手分野」を炙り出せ!
③ 「苦手分野」の重点復習!
④ 模試解きなおしで最終チェック!
最後になりますが、
この復習かなり時間がかかります。
ただ、こればかりはどうしようもないので皆さんが鉄の意志で勉強するしかありません。
間違った努力をしていなければ必ず結果はついてくるので、
辛くても折れずに「正しい」努力を続けてください。
また今年は模試も共通テスト形式での出題に移行しており、見慣れない出題様式が多く感じるかもしれません。
このような問題に「慣れる」ことも大切なので、今年は模試を多く受験し出題様式をきちんと把握しておくことも大切です。
特に高3生は今年の模試は「問題慣れする」という意味合いも含めてできるだけ模試を受けておくことをオススメします!
それでは、皆さんの健闘を祈ります!