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広島大学の光り輝き入試【総合型・学校推薦型選抜】(AO/推薦入試)とは?広大OBが対策を語る

中野寛大
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中野寛大
逆転合格塾 広大研 広島駅前校・西条校 英語科国語科講師 西条校責任者 広島大学法学部、大分上野丘高校出身。指示語と接続詞をこよなく愛しており、読解のメインツールとして生徒に広めている。 コメント: 共通テストのみならず、2次入試にも通用する英語力、国語力をつけるべし。

みなさん、こんにちは。

広大研公式ブログ編集部の中野です。

 

今回は広島大学の総合型・学校推薦選抜である「光り輝き入試」についてご紹介していきます!ひとまとめに光り輝き入試といっても、総合型選抜と学校選抜型に分かれますしその中でもかなり細かい分類があります。自分が利用する形式をしっかりと確認しておきましょうね!(※細かい型については今回説明を省いています!)

 

光り輝き入試の種類って?

 

種類の紹介の前にそもそも光り輝き入試とはなんなのかを説明します。

広島大学光り輝き入試は、受験者一人ひとりの長所を最大限評価することにより、将来、社会において光り輝く人材の入学を期待する入試制度です。

単純な学力では測ることができない受験者の興味やその興味に対する学習意欲を高く評価し、その意欲が社会貢献につながることを期待しているわけですね。

実際就活でも「どの大学出身か」だけではなく、「大学で何を研究してその研究の問題点に対してどのように工夫をしたのか」と言ったような単純な学力ではない力を評価されます。それに似たものだと考えるとわかりやすいですね!

 

光り輝き入試の分類

さて本題の光り輝き入試の分類ですが、まず光り輝き入試は大きく2つの選抜方法にまず分かれます。

 

総合型選抜

1つ目は総合型選抜です。

小論文やプレゼンテーション、面接などを通して学習意欲を測る入試であり、多くの私立大学では学力検査を要しません。※ただし、広島大学の総合型選抜は共通テストの点数を加味して合否を判定する形式も存在しています。

受験する上で最も大切なのは、大学が求める人物像、つまりAP(アドミッションポリシー)に沿っているかどうかです。高校生活での活動実績なども必要ですし、高校卒業後にどのような取り組みを行っていきたいかを明確にしておくことも必須です。

 

★広島大学のアドミッションポリシーを簡略化してみた!

(以下、広島大学総合科学部入学受入れの方針より引用開始)

1 求める学生像
総合科学部では、豊かな教養を備えると同時に、幅広い知識を統合して問題解決を図ることができ、地域社会や国際社会に貢献できる人材の育成を目指しており、次のような人の入学を期待します。
(1) 知的好奇心に富み、文理融合をはじめとする新たな学問的創造を求めることのできる人
(2) 意見や文化的背景等の異なる人とも協働し、問題の解決に向かって努力できる人

2 入学者選抜の基本方針
総合科学科及び国際共創学科が編成している主専攻プログラムのディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、入学者に求める能力やその評価方法を「学力の3要素」と関連付けて明示し、多面的・総合的な評価による選抜を実施します。

(引用終了)

以上内容を簡略化すると以下のようになります。

「学校で習ったこと以外の知識を大量に持っている、または本やインターネットなどを使って主体的に集めようとする人で、自分の持っている知識を多方面に活かしながら他者と協力して物事の解決ができる人。」となります。

日頃からニュースや新聞に目を通す習慣をつけておくと良いですね!

また、英語の勉強の一環のして英字新聞を読むのも良いでしょう!

 

実際に試験について、基本的に一次選考として自己推薦書や調査書の提出を求められます。学部によってはこの段階で小論文の提出を求められることもあります。

その後二次選考として面接や小論文が科されます。一次選考で小論文の提出を求められた学部は小論文が科されません。学部によっては共通テストで一定以上の点数を取ることを求められます。

 

 

学校推薦型選抜

2つ目は学校推薦型選抜です。

高校から推薦を受けた生徒のみが受験できる選抜方法です。

各高校から推薦できる人数が決まっているので、誰でも受験資格をもらえるわけではありません。

基本的には高校生活の中で、学業の成績や課外活動の状況などが優秀だった生徒の中から順に推薦してもらうことができます。そのため、この選抜方法で志望校合格を狙うのであれば高校1年生のうちから意欲的に様々な活動に取り組み、かつ優秀な成績を収めておく必要があります。

通常の大学受験と同等、またはそれ以上にコツコツと努力をする必要があります。

入試科目は「面接」や「小論文」、「口頭試問」が主となります。

 

ここまでのまとめ

広島大学には光り輝き入試という入試制度が存在する。

光り輝き入試には主に総合型選抜と学校推薦型選抜が存在する。

入試科目は調査書や面接、小論文であるが、学部によっては共通テストの点数を提出する必要がある。

 

 

各学部の総合型選抜と学校推薦選抜の科目配点

ここからは各学部の総合型選抜と学校推薦選抜の科目と配点を紹介していきます。

自分の学部では何が必要なのか確認しておきましょうね!

以下のリンクから興味のある学部までジャンプできます。

総合科学部

文学部

教育学部

法学部

経済学部

理学部

医学部

歯学部

薬学部

工学部

生物生産学部

情報科学部

 

総合科学部 総合科学科

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 調査書と自己推薦書

第2次選考 小論文300点、面接300点

なし

国際共創学科についてはこちらから!

 

文学部 人文学科

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 自己推薦書、小論文200点

第2次選考 面接100点

共通テスト 390点/600以上(国語200、社会または数学200、外国語200)

なし

 

教育学部

教育学部 第1類

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 小論文200点、面接400点

共通テスト 585/900点

なし

 

教育学部 第2類 自然系

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 小論文200点、面接400点

共通テスト 585/900点

なし

 

教育学部 第2類 数理系

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 共通テスト700/1000点(数学300点満点に変更)

なし

 

教育学部第2類 技術情報系コース

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 筆記試験200点、面接400点

なし

 

教育学部2類 社会系

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 小論文200点、面接400点

なし

 

教育学部第3類英語文化系

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 小論文300点、面接300点

なし

 

教育学部3類 日本語教育系

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 小論文300点、面接300点

なし

 

教育学部第3類 国語文化コース

総合型選抜 学校推薦型選抜
なし 第1次選考 出願書類200点、小論文150点、面接150点

共通テスト650/1000(国語300点)

 

教育学部第4類 健康スポーツ系

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 小論文150点、実技300点、面接150点

なし

 

教育学部第4類 音楽文化系

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 実技400点、面接200点

なし

 

教育学部第4類 造形芸術系

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 小論文150点、面接250点

なし

 

教育学部第4類 人間生活系

総合型選抜 学校推薦型選抜
なし 第1次選考 出願書類200点、面接300点

共通テスト585/900

教育学部第5類 教育学系

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 小論文300点、面接300点

共通テスト600/900

なし

 

法学部

法学部 法学科 昼間コース

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 小論文200点 面接200点

第2次選考 共通テスト360/600

なし

 

経済学部

経済学部 昼間コース

総合型選抜 学校推薦型選抜
なし 調査書・推薦書・志望理由書500点、面接400点

基本的に共通テスト560/900(B区分は特殊なので注意)

 

経済学部 夜間コース

総合型選抜 学校推薦型選抜
なし 調査書・推薦書・志望理由書500点、面接400点

共通テスト250/500

 

理学部

理学部 数学科

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類 筆記試験及び面接200点 なし

 

理学部 物理学科

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 口頭試問及び面接

共通テスト870/1200(理科数学2倍配点、社会なし)

なし

 

理学部 化学科

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 面接

共通テスト800/1300(理数2倍配点)

なし

 

理学部 生物科学科

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 面接400点

共通テスト540/900

なし

 

理学部 地球惑星システム学科

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 口頭試問

なし

 

医学部

医学部 医学科

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 小論文100点、面接200点

共通テスト720/900

なし

 

医学部 保健学科 看護専攻

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 小論文100点、面接200点

共通テスト600/900(理科応用2つ)

なし

 

医学部 保健学科 理学療法学専攻

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 小論文100点、面接200点

共通テスト600/900(理科応用2つ)

なし

 

医学部 保健学科 作業療法学専攻

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類

第2次選考 小論文100点、面接200点

共通テスト 600/900(理科応用2つ)

なし

 

歯学部

歯学部 歯学科

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 小論文500点、出願書類200点、英語民間試験50点、面接500点

共通テスト650/900

なし

 

歯学部 口腔健康科学科 口腔保健学専攻

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 小論文500点、出願書類200点、英語民間試験50点、面接500点

共通テスト500/900(社会または理科200点)

なし

 

歯学部 口腔健康科学科 口腔工学専攻

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 小論文500点、出願書類200点、英語民間試験50点、面接500点

共通テスト560/900

なし

 

薬学部

薬学部 薬学科

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類120点

第2次選考 面接160点、英語民間試験20点

共通テスト540/700(国語なし)

なし

 

薬学部 薬科学科

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類120点

第2次選考 面接160点、英語民間試験20点

共通テスト540/700(国語なし)

なし

 

工学部

工学部 第1類

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 筆記試験200点、面接100点、出願書類30点、英語民間試験20点

420/600(英数理)

なし

 

工学部 第2類

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 小論文200点、面接100点、出願書類50点

420/600(英数理)

なし

 

工学部 第3類

総合型選抜 学校推薦型選抜
出願書類及び共通テストの成績順位

共通テスト最低420/600以上

 

なし

 

工学部 第4類

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 小論文200点、面接200点、出願書類100点、英語民間試験20点

420/600(英数理)

なし

 

生物生産学部

生物生産学部 生物生産学科

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 出願書類90点(課題研究概要を含む)、英語民間試験10点

第2次選考 セミナーレポート800点、面接200点、または課題研究発表1000点

共通テスト540/900点

第1次選考志望理由書50点、セミナーレポート800点、面接200点

共通テスト380/700(数理各100点)

 

情報科学部

情報科学部 情報科学科

総合型選抜 学校推薦型選抜
第1次選考 筆記試験200点、面接100点、出願書類100点

630/900

なし

 

 

光り輝き入試の戦略

次に、各学部の合格者最低点を確認しましょう。

大学受験において合格者最低点の情報は超重要です。

もし、あなたがこれから受験勉強を始めようにも、具体的にどれくらいの点数を取ればいいのか分からなければ、計画を立てることは出来ません。逆に言えば、この点数を上回ることができれば、合格できると言っても過言では無いのです。

 

…とお伝えしたいところですが、残念なことに推薦, 総合型入試の成績は開示されていない場合がほとんどです。また、個別試験に至っては明確な採点基準が分かりません。

 

ですので、特に個別試験の対策を立てるときは「〇〇点を目指そう」ではなく

「満点を狙う」意識でいるのがベストです。

 

学力試験に比べ、推薦選抜などの個別試験科目「面接」「小論文」などは短期間で得点力を身に付けやすいです。これまでの高校生活での取り組み(最低限話せるネタがあるかどうか)次第で高得点を取ることができますので、早い内からしっかりと対策を行っておきましょう。

 

実際の合格者の対策

実際に西条校で昨年度光り輝き入試に合格した生徒(総合科学部国際共創学科)の取り組みをこちらに記載しておきますので、ぜひ参考にしてみてください!

 

①志望理由書

志望理由書は英語で書いています。他の学部であれば日本語で書くことになります。

アドミッションポリシーに沿ったアピールポイントを出しながら高校時代に何をしたのか、将来何になりたくてその目的の達成のためにこの学部のどのような点が魅力的なのかを書いていました。高校時代の活動についてはボランティアや外国人との会話イベントといった課外活動の証明書など、さまざまなものがありました。課外活動についてはパワーポイントにまとめていました。一次試験合格のために課外活動を最低5つは行っておきたいところです。

 

②面接練習

面接練習については、この生徒の場合英語で面接があったので英語で対応していました。志望理由書の内容について予想質問を作り、また時事問題に関わる予想質問も用意していました。公務員試験用の時事問題集などを持っておくと対応しやすいですね。塾以外にも外国人留学生に面接練習を手伝ってもらうこともありました。塾の中で面接練習をしたのは合計5回です。

 

③全体を通して

塾以外にも広大生のうち総合型選抜入試を合格した学生と生徒の話せる場を設けて、昨年度までの傾向や何をしておくと良いのか共有をすることもありました。ただ、上記の内容と変わる部分はあまりありません。精神的に安定するという点では非常に効果がありました。

 

 

個別試験対策の流れ

ここからは、学校推薦型/総合型入試の個別試験対策の主な流れを時系列に沿ってお伝えします。

共通テストの対策についてはこちらもご覧ください。

関連記事→【広島大学に合格したい】受験対策を戦略から解説【2024年最新】

 

高校2年生の3月まで

まずは自分が将来やりたいことや興味があることを思いつく限り紙に書き出し、

それを実現できる大学・学部を絞りましょう。

次に、その学部の選抜方法や科目、配点、APなどを調べます。

 

広島大学で言えば、面接の配点が高かったり調査書や活動報告書の提出を求められたりすることがほとんどです。あなたはそこで話せる(書ける)ネタをどれくらい持っているでしょうか。

「高校で具体的に何かをしたわけじゃないけど、大学に入ってからは頑張りたいと思っています。」は通じません。入試直前に後悔することにならないよう、早い内から話題を作っておきましょう。

 

個人的には、進路実現や志望学部に直接的に通じることが2つ以上、それ以外に主体的に取り組んだことが2つ以上あると志望理由書や活動報告書、面接などで困りにくくなると感じています。一つの目安にしてみてください。

 

また、推薦型/総合型選抜Ⅰの方は共通テスト前に面接や自己推薦書、小論文に大量に時間を割くことになるので、今の内から計画的に勉強も進めましょう。入試本番前の3ヶ月はほとんど勉強する時間が無いと思った方が良いです。共通テストでの成績が必要な方は特に英検準1級の取得を強くお勧めします。

広大受験と英検準1級の関係についてはこちらの記事から!

 

高校3年生4月~7月

Ⅰ型選抜の方はこのころから対策を徐々に本格化させていきます。これまでの活動を、志望学科のAPと見比べながらまとめしょう。そして、足りない要素があればこの期間で補ってください。

 

また、一般入試を受験する人よりも3ヶ月前倒しで勉強を進めておいてください。前述の通り、入試が共通テストの直前にあるため、万が一合格できなかったときに共通テストの勉強が間に合わなくなります。英検についても夏休みを目処に勝負を決めてしまいましょう。

 

8月~12月

Ⅰ型選抜の方はいよいよ試験本番を迎えます。各学部の対策記事でもお伝えしていますが、面接対策や志望理由書の修正などを念入りに行いましょう。学部によっては成果物の提出もありますので、そちらの仕上げ・提出も忘れずに行ってください。

ただし、採点するときは学校や塾の先生に見せるようにしてください。記述問題を自分の基準だけで採点するのは絶対に止めましょう。

 

広大研の広大推薦入試突破対策

少人数指導だからこその当事者意識

ここまで、推薦型選抜と総合型選抜の科目や配点、対策の流れなどについてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。

「さまざまな対策をしなければ合格できない」という考えを持った方。それは間違っていません。だからこそ学校のみに対策を任せるのは危険です。というのも大学入学後に他校出身の友人や塾の生徒に話を聞くと、「卒業生に前例がないので不安」という声が多かったり、試験対策の内容に大きな差があったりするのです。

そこで私が知っている推薦/総合型入試の対策方法やAO入試合格経験を元に、これまで十分に試験対策ができなかった生徒に向けたサポートを行いたいと思いました。

具体的にはコンサルティング形式での定期面談や、小論文、面接対策などを行っていく予定ですので、興味がある方はお気軽にお問い合わせください。オンライン授業も対応していますので、広島県からのご受講も可能です。

 

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