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【どちらを選べばよい!?】共通テストの変更が受験生に与える影響は・・

 
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Keita Takegawa
逆転合格塾 広大研 広島駅前校 英語科数学科講師 広島大学薬学部卒、修道高校出身。様々な問題を生徒目線で考え、生徒からの「なぜ」に応える指導を徹底。やるべき事を最小化し、定期テストupから大学受験合格まで生徒の目標達成に力を注ぐ。

こんにちは!広大研公式ブログ編集者 武川です。

 

6月30日、大学入試センターより「共通テスト実施要項」が公表されました。

コロナウイルスによる大幅な変更を余儀なくされた共通テストにどう立ち向かえばよいか

受験生・保護者の方々は不安を抱えていらっしゃると思います。

そこで、今回は共通テストの実施要項の変更に対する受験生への影響

というテーマで記事を書いていきます。

試験日選択に悩んでいる受験生の皆さん、是非参考にしてください。

 

 

実施日程と受験条件

 

センター試験は「本試」・「追試」の【2日程】による実施でした。

一方、共通テスト初年度は、下記のように【3日程】へと変更されました。(注意点含む)

 

【第1日程】

実施日:1月16日、17日

(注意点)

・既卒生は【第1日程】のみ受験可能

【第2日程】

実施日:1月30日、31

(注意点)

・原則、現役生かつ「新型コロナによる学校休業に伴う学業の遅れ」を学校長が認めた者を対象

47都道府県にて試験実施

【第1日程】の追試験・再試験として受験可能

【特例追試験】

実施日:2月13日、14

(注意点)

【第2日程】の追試験のみ対象

・試験会場は全国で2か所のみ

・試験形式はセンター試験

 

上記の内容から

 

  • 共通テスト、2次対策の対策期間
  • 共通テストの出題形式・傾向
  • 国公立大学の出願判断

 

の3項目が受験生に大きな影響を与えるだろうと考察しました。

今回、ほとんどの受験生が選択する【第1日程】【第2日程】に対し

各項目が与える影響を詳しく見ていきます。

 

共通テスト・2次対策の対策期間

 

【第2日程】の方が共通テストの対策期間が2週間長いことは自明かと思いますが

私が最も注目したい点は

共通テストと2次対策の勉強同時並行しなければならないか

です。

【第1日程】の場合、共通テストと2次試験の間に2週間の空白期間が存在しますので

共通テストと2次対策を同時並行する必要はなくそれぞれの試験対策が集中して行えます

一方、【第2日程】私大入試の直前に実施されるので、私大入試対策と共通テスト対策を同時並行せざるを得ませ

例えば、関西大学立命館大学広島修道大学安田女子大学の一般入試開始日は全て2月1日です。

  • 受験予定の私大の出題形式と共通テストの出題形式が異なる可能性
  • 1校は確実に私大合格を勝ち取る必要性

を考慮すると、どちらの対策も余念がありません。

ちなみに、高校で学習した内容すべてが試験範囲であり、学校のテストより数段に難易度が上がる両入試

の対策を満足いく形で出来た受験生を私はほとんど見たことがないです。

以上のことから、【第2日程】の方が受験生への負担はかなり大きくなると判断します。

 

共通テストの出題形式・傾向

 

【第1日程】の場合、学校で受験してきた共通テスト模試や、各予備校が出版する共通テスト対策本

主に利用して本番の試験に臨むしかありません。大学入試センターが発表している

試行調査問題(H29年度H30年度)を参考に各予備校が模擬試験等を作成しているだけなので

本番の試験でも同じ形式になるか同じくらいの難易度か、何とも言えません。

しかし、【第2日程】の場合、【第1日程】の問題を事前に確認できる可能性が高いです。

共通テスト模試や対策本と同じ形式・同程度の難易度なら、より自信を持って共通テストに臨ます

センター試験の場合、長年実施されたことにより蓄積された過去問という安心材料がありました。

しかし、共通テストは今年が初めての実施ですから、本番の問題を事前確認できるかどうかによって

受験生の心理面に大きな影響を及ぼすと考えられます。

 

国公立大の出願判断

 

【第1日程】の場合、既卒生や難関大学を目指す学力の高い現役生の受験者が多くなる一方

【第2日程】は、「学力の遅れ」が認められる受験生が集中すると予想されます。

すると、共通テストで同じ点数を取ったとしても、【日程毎】の受験者の学力レベルが異なるため

志望大学に対する自身の成績順位や偏差値が大きく変化する可能性が高いです。

これは非常に重要な話です。

学校の担任の先生や塾の先生は、志望校の成績順位や偏差値を見て

担当生徒がどの大学を受ければ合格しやすいか判断しますが

難関大学を合格できそうな学力があるのに、偏差値や成績順位が低く、志望校を下げる結果となったり

難関大学の合格が学力的に難しい生徒が、偏差値や成績順位から志望校よりもう1ランク上が目指せる

可能性があるからチャレンジしてみるといった現象が増える可能性があります。

つまり、間違った国公立大の出願をしてしまう可能性があるという事です。

以上を踏まえると【第1日程】の方が【第2日程】よりも国公立大学の出願を適切に決めるのが厳しくな

のは間違いありません。

 

今回の変更に対する私大・国公立大の動向は?

 

「共通テスト・2次対策の対策期間」の項目でお伝えしましたが

 

  • 【第2日程】と私立大学の入試日が切迫している
  •    国公立大の対策期間が短くなる

 

状況に対し、日本私立大学協会国立大学協会は迅速に対応しています。

(各大学ごとの方針は今後公表予定)

【私立大学】令和3年度大学入学者選抜試験の実施に向けて

国立大学の2021年度の入学者選抜についての実施要項の改訂

国立大学の2021年度の入学者選抜についての実施日程表

 

上記の内容から、受験生の皆さんが知っておくべきポイントは

  • 一般入試日程の延期、「前期試験」・「後期試験」の追試験の実施
  • 2次試験の出題範囲が狭くなる可能性(ただし、数学Ⅲ・理科・社会が対象科目)

の2点です。

「学習の遅れ」に対する不平等が発生しないよう、皆さんが安心して受験できる体制を整えてくれるようです!

 

8月以降より、各大学のHPに独自の施策方針が示されるはずですから

志望校に必要な入試科目・試験日程を絶対に確認してください!

苦手科目・苦手単元の勉強量が少なくなり、自分にとって有利になるかもしれません!

ですが、「前期試験」・「後期試験」の追試験対象者の合否に対する

「前期試験」・「後期試験」の合格者が減少する可能性があるので、一概に良いとは言えないです。

 

まとめ

 

ここまでの内容から、【第2日程】の方が受験戦略的に有利と思えますが

私は【第1日程】を薦めさせていただきます!

 

受験生の皆さん・保護者の方々は「国公立大学合格・進学」を1番望まれると思いますが

絶対に国公立大学に合格」できるわけではありません。

そう考えると、私立大学の合格校を最低でも1校作らなければいけません。

もし、【第2日程】を選び、共通テスト対策と私大対策を並行して勉強するなら

どちらも上手く対策ができているのかな」、「安全校として選んだ私大に本当に合格できるのかな」

といった不安を受験生に募らせるばかりです。

確実に大学生になれる」という安心感が受験生に与える心理面の影響は計り知れません。

結果的に、共通テストの事前確認ができない・国公立大の出願の2点で不利になりますが

受験生の心理面」と「大学受験の成功のしやすさ」など総合的に判断すると

やはり【第2日程】ではなく【第1日程】を選択する方が受験戦略的には成功しやすいと思います。

※国公立の出願選択において、記述模試の結果から自分の2次試験の実力がどの程度なのか

冷静に判断しなければならないことに注意してください。

 

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逆転合格塾 広大研 広島駅前校 英語科数学科講師 広島大学薬学部卒、修道高校出身。様々な問題を生徒目線で考え、生徒からの「なぜ」に応える指導を徹底。やるべき事を最小化し、定期テストupから大学受験合格まで生徒の目標達成に力を注ぐ。

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